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公開番号2023078896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192216
出願日2021-11-26
発明の名称電磁石
出願人新電元メカトロニクス株式会社
代理人個人
主分類H01F 7/06 20060101AFI20230531BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 部品点数が増加させずにコイルボビンのがたつきを抑えること可能な構成を有する電磁石を提供すること。
【解決手段】 ケース50に設けた係止部52がコイルボビン25の移動を規制するので、スペーサなどの別の部品を設けることなく、コイルボビン25のがたつきを抑えることが実現される。また、ソレノイド49においては、係止部52の底面53の面積を中間領域57の中心軸に直交する断面の面積よりも小さくしたので、吸引力(推力)を低下させずに、コイルボビン25のがたつきを抑えることができる。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
略円筒形状に形成された巻胴部と、該巻胴部の第1の端部に設けられた第1のフランジ部と、前記巻胴部の第2の端部に設けられた第2のフランジ部を備えたコイルボビンと、
コイルワイヤを前記コイルボビンの前記巻胴部に巻回して形成されたコイルと、
磁性材からなり、略円筒形状に形成されると共に、内部に前記コイルボビン及び前記コイルが配置されたケースを有する電磁石であって、
前記ケースは、第1の端部、又は、第1の端部の近傍部分の内周面側に突出するように形成されると共に、第2の端部の側に向いた平坦面を備え、該平坦面が前記コイルボビンの前記第1のフランジ部に当接して前記コイルボビンが前記ケースの内部において移動することを規制するようになされた係止部を備えていることを特徴とする電磁石。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
磁性材からなると共に、前記ケースの第1の端面に当接するように設けられたエンドキャップを有し、
前記ケースは、前記第1の端部の端面の面積が前記係止部よりも中間部寄りの中間領域の中心軸と直交する方向における断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電磁石。
【請求項3】
前記ケースは、前記第2の端部、又は、前記第2の端部の近傍部分の内周面側に突出するように形成されると共に、前記第1の端部の側に向いた平坦面を備え、該平坦面が前記コイルボビンの前記第2のフランジ部に当接して前記コイルボビンが前記ケースの内部において移動することを規制するようになされた別の係止部をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の電磁石。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁石に関し、特に、コイルボビンのがたつきを抑える構成を有する電磁石に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
直動型のソレノイドや回転型のソレノイドなどの電磁石には、磁気回路を構成する磁性材に磁束の流れを生成するために励磁用のコイルが設けられている。このコイルは、ほとんどの場合、コイルボビンにコイルワイヤを巻回することによって形成されている。図14は、従来技術に係る電磁石の断面図である。図14において、100はソレノイド、101はフレーム、102a及び102bは脚部、102cは底部、102dは突出部、103はコイルボビン、103aはフランジ部、104はサブフレーム、104aは透孔、105は励磁コイル、106は筒体、106aはフランジ部、107はシール材、108は可動鉄心、109はエアダンパー室である。
【0003】
図14は、特開2011-071241号公報で開示されている電磁石である。ソレノイド100は、オープンフレーム型のソレノイドであり、ヨークと外殻を兼ねるフレーム101とサブフレーム104とを備えている。フレーム101は、一対の脚部102a及び102bと、底部102cとを備えている。底部102cには、その中央に半抜きプレス加工により突出部102dが形成されている。さらに、突出部102dが挿入されるように、筒体106の一方の開口端を底部102cにシール材107を介して押し当てることによって、筒体106の一方の開口端を気密状態になるようにしている。また、可動鉄心108を筒体106の他方の開口端から挿通して、可動鉄心108の一方の端部、筒体106の内面、及び、突出部102dの内面で形成される空間をエアダンパー室109としている。可動鉄心108は、コイルボビン103に巻回された励磁コイル105に通電すると、底部102cに向かって筒体106の内部を摺動する。このとき、エアダンパー室109のエアは圧縮され、筒体106の内面と可動鉄心108との僅かな間隙を通り、サブフレーム104の透孔104aを介して外部に少しずつ漏出して行く。
【0004】
ところで、ソレノイド100のように、エアダンパーを設ける、あるいは、コイルボビンの近傍にセンサなどのデバイスを設けるなどの構造上の理由から、外殻となるヨークとコイルボビンとの間に間隙を設けざるを得ないことがある。ヨークとコイルボビンとの間に間隙があると、コイルボビンのがたつきの原因となるので、何らかの手段によってコイルボビンを所定位置に保持する必要がある。特開2011-071241号公報のソレノイド100においては、筒体106のエアダンパー室109側のフランジ部106a、及び、シール材107をコイルボビン103のエアダンパー室109側のフランジ部103aに当接させてコイルボビン103を保持している。
【0005】
このような間隙は、比較的狭いものであれば、特開2011-071241号公報のソレノイド100のような手段によって対応することが可能である。間隙がこれ以上に広くなってくると、例えば非磁性材から形成したスペーサを設けるなどの別の手段が必要となってくる。しかし、スペーサを設けることは、部品点数が増加することになり、さらに電磁石の性能向上に寄与するものでもないので、好ましい解決手段とは言えない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-071241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために、部品点数が増加させずにコイルボビンのがたつきを抑えること可能な構成を有する電磁石を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、略円筒形状に形成された巻胴部と、該巻胴部の第1の端部に設けられた第1のフランジ部と、前記巻胴部の第2の端部に設けられた第2のフランジ部を備えたコイルボビンと、コイルワイヤを前記コイルボビンの前記巻胴部に巻回して形成されたコイルと、磁性材からなり、略円筒形状に形成されると共に、内部に前記コイルボビン及び前記コイルが配置されたケースを有する電磁石であって、前記ケースは、第1の端部、又は、第1の端部の近傍部分の内周面側に突出するように形成されると共に、第2の端部の側に向いた平坦面を備え、該平坦面が前記コイルボビンの前記第1のフランジ部に当接して前記コイルボビンが前記ケースの内部において移動することを規制するようになされた係止部を備えていることを特徴とする電磁石である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、磁性材からなると共に、前記ケースの第1の端面に当接するように設けられたエンドキャップを有し、前記ケースは、前記第1の端部の端面の面積が前記係止部よりも中間部寄りの中間領域の中心軸と直交する方向における断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電磁石。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ケースは、前記第2の端部、又は、前記第2の端部の近傍部分の内周面側に突出するように形成されると共に、前記第1の端部の側に向いた平坦面を備え、該平坦面が前記コイルボビンの前記第2のフランジ部に当接して前記コイルボビンが前記ケースの内部において移動することを規制するようになされた別の係止部をさらに備えていることを特徴とする電磁石である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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