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公開番号2023078880
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192192
出願日2021-11-26
発明の名称樹脂成形品およびローレット
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 33/42 20060101AFI20230531BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】 ゴムのような超低光沢な表面を有し、傷が付きにくいという特徴を有する樹脂成形品を提供する。
【解決手段】 外観面に多数の凸部がハニカム状に配置され、前記多数の凸部のうち隣接する凸部間の距離が5μmよりも長く100μmよりも短いことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
外観面に多数の凸部がハニカム状に配置され、前記多数の凸部のうち隣接する凸部間の距離が5μmよりも長く100μmよりも短いことを特徴とする樹脂成形品。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記多数の凸部の頂部の表面粗さは、前記多数の凸部の底部の表面粗さよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品。
【請求項3】
前記隣接する凸部間の距離が、5μmより長く、50μmよりも短いことを特徴とする請求項1または2記載の樹脂成形品。
【請求項4】
前記凸部の高さをh、隣接する凸部間の距離をpとしたとき、h/pは、0.05より大きく、0.3よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項記載の樹脂成形品。
【請求項5】
前記外観面の法線と、前記凸部の最大傾斜部の法線のなす角度は10°以上であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項記載の樹脂成形品。
【請求項6】
請求項1乃至5いずれか一項記載の樹脂成形品は、レーザー加工によって加工された金型を転写して成形されたことを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
【請求項7】
外観面に複数の突起が形成された樹脂によるローレットであって、前記複数の突起の表面に多数の凸部がハニカム状に配置されていることを特徴とするローレット。
【請求項8】
前記多数の凸部の頂部の表面粗さは、前記多数の凸部の底部の表面粗さよりも小さいことを特徴とする請求項7記載のローレット。
【請求項9】
前記隣接する凸部間の距離が、5μmより長く、50μmよりも短いことを特徴とする請求項7または8記載のローレット。
【請求項10】
前記凸部の高さをh、隣接する凸部間の距離をpとしたとき、h/pは、0.05より大きく、0.3よりも小さいことを特徴とする請求項7乃至9いずれか一項記載のローレット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムのような超低光沢な表面を有する樹脂成形品およびローレットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
プラスチック製品に対し塗装を行わず成形のみで意匠性や質感といった外観品質を高めるために、シボ加工と呼ばれる加工を金型上に施すことがある。シボ加工には数多くの種類があるが、その一つに光沢を低く抑えたマット感と呼ばれる質感を付与させるものがある。一般的にはエッチング処理やブラスト処理などで金型表面に微細な凹凸を付与することで行われる。こうすることで成形品表面に微細な凹凸形状が転写され、この凹凸形状によって成形品表面での反射光が様々な方向に散乱することで光沢が低くなり、マット感(低光沢)が得られるものである。一方でマット感のある成形品表面は取り扱う時に硬いもので擦れた場合に傷が付きやすいという欠点がある。これは樹脂よりも硬いものが成形品に触れた時に表面の凹凸の凸の部分に応力が集中して変形が生じ、光の散乱度合いが周囲とは異なってしまうため傷として認識されるものである。その様な欠点を解決する手段として、例えば特許文献1や特許文献2に開示されている技術を用いることができる。特許文献1の技術によると表面が硬いものに接触した場合にはまず突出した部分が先に接触し、比較的低い部分に位置する粗面化部分が保護されることで傷つきにくくするものである。また特許文献2では金型表面の凹凸の形状を後処理によって浅くすることで成形品表面の傷が目立ちにくくするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-239739
特開平8-332639
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来の技術を用いても、ゴムのような超低光沢な表面を得ることは困難であり、また傷の認識もさらに抑えることが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、外観面に多数の凸部がハニカム状に配置されていることを特徴とする樹脂成形品。
【0006】
また、本発明は複数の突起が整列配置された樹脂によるローレットであって、前記複数の突起の表面に多数の凸部がハニカム状に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の樹脂成形品によると、樹脂であってもゴムのような超低光沢な表面を有し、傷が付きにくいという特徴を有する成形品を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第一実施形態を説明する図
第一実施形態を説明する図
他の実施形態を説明する図
他の実施形態を説明する図
他の実施形態を説明する図
第一実施形態を説明する図
第一実施形態を説明する図
第一実施形態を説明する図
平坦な領域における入射光の反射を示す図
第一実施形態を説明する図
他の実施形態を説明する図
第二実施形態を説明する図
他の実施形態を説明する図
第一実施形態を説明する図
第一実施形態を説明する図
第一実施形態を説明する図
実施例1の表面を観察した図
実施例2の表面を観察した図
実施例3の表面を観察した図
第二実施形態を説明する図
第二実施形態を説明する図
第二実施形態を説明する図
第二実施形態を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第一実施形態)
図1は本発明の樹脂成形品の外観面の形状(表面の形状)の特徴を説明する図であり、表面の一部の領域を拡大した概念図である。また同図は樹脂成形品の表面に対して斜め方向から見た様に表現している。図1において1は成形品の表面である。4は成形品表面の平均的な面に平行な面を表しており、5は平均的な法線方向を表している。本発明の樹脂成形品の特徴として凸部2が密に存在する。密に存在するとは、ハニカム状に配置されていることが好ましい。本発明においてハニカム配置とは、図10に示すように、1つの凸部17が6つの凸部(171~176)に囲まれた状態であることをいう。さらに、ある一つの凸部17に対し隣接する6個の凸部(171~176)が等間隔で取り囲んでいるとより好ましい。つまり、図10における凸部17の頂点(P1)と、隣接する6つの凸部の頂点(P2,P3,P4,P5,P6,P7)との距離(L1~L6)が同じ長さであることがより好ましい。本発明において等間隔とは、ある程度の誤差を含んでいてもよく、距離(L1~L6)が±10μm以下の誤差を含んでいても等間隔であるとする。
【0010】
ハニカム配置であることで単位面積あたりの凸部の密度を高めた上で均一にすることができる。そうすることで爪などと接した場合に発生する応力を分散させることができるため、変形が生じにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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