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公開番号2023078826
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192122
出願日2021-11-26
発明の名称吸収性物品個装体
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類A61F 13/15 20060101AFI20230531BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】手指の汚れがなく吸収性物品の取替ができ、使用済の吸収性物品を露出なしに包装でき、体液の漏出を防止できる吸収性物品個装体とその使用方法の提供。
【解決手段】下着に固定した使用済品を新品に取り替える吸収性物品個包装体であって、新しい吸収性物品50と、個包装シート72と、個包装シート72の一表面に固定されたZ型粘着テープ70とを含み、Z型粘着テープ70は、長手方向に離隔して形成された2つの折り目によりA領域、B領域、C領域に区分して側面視Z字型に折り畳み、A領域は一表面に粘着層Aを有して個包装シートの一表面に固定され、B領域はA領域とは反対側の他表面に粘着層Bを有し、C領域はA領域と同じ側の一表面に粘着層Cを有し、Z型粘着テープ70の粘着層Bを、使用済の吸収性物品に貼り付けて下着から使用済みの吸収性物品を取り外すために用いる、吸収性物品個包装体。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
下着に固定した使用済の吸収性物品を新しい吸収性物品に取り替えつつ、前記使用済の吸収性物品を包装して廃棄する、吸収性物品個包装体であって、
取替用の新しい吸収性物品と、
前記使用済の吸収性物品を包装する個包装シートと、
前記個包装シートの一方の表面に固定されたZ型粘着テープと、を含み、
前記Z型粘着テープは、
帯状物を側面視Z字型に折り畳んだ外形形状を有し、長手方向の一端から他端に向かって、幅方向に延在する、第1の折り目、及び第2の折り目、が離設され、
前記一端から前記第1の折り目までのA領域と、前記第1の折り目から前記第2の折り目までのB領域と、前記第2の折り目から他端までのC領域と、を有し、
前記A領域は、一表面に粘着層Aを有して前記個包装シートの一表面に固定され、
前記B領域は、前記A領域とは反対側の他表面に粘着層Bを有し、
前記C領域は、前記A領域と同じ側の前記一表面に粘着層Cを有し、
前記Z型粘着テープの前記粘着層Bを、前記使用済の吸収性物品の肌側表面に貼り付けて前記下着から前記使用済みの吸収性物品を取り外すために用いる、吸収性物品個包装体。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記粘着層Cが、前記使用済の吸収性物品の前記個包装シートによる包装を固定する、請求項1に記載の吸収性物品個包装体。
【請求項3】
前記取替用の新しい吸収性物品の最も非肌側表面に設けられた第1の粘着層と、
前記第1の粘着層に剥離可能に貼り付けられた剥離シートと、
前記剥離シートの非肌側表面に設けられた第2の粘着層と、
前記第2の粘着層に貼り付けられた個包装シートと、
前記個包装シートの非肌側表面に固定された前記Z型粘着テープと、
を含む請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品個装体。
【請求項4】
前記B領域及び/又は前記C領域の、側面視Z型に折り畳んだときの対向面に剥離剤を含む剥離層を有する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記剥離剤が、シリコーン系剥離剤又はフッ素系剥離剤である、請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記吸収性物品の最も肌側表面であって、かつ、前記吸収性物品の長手方向の両端に、一対の液不透過性のサイドシートが配置されている、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記個包装シートが、フィルム、紙、不織布又はこれらの積層体である、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
下着に固定した使用済の吸収性物品を新しい吸収性物品に取り替えつつ、前記使用済の吸収性物品を包装して廃棄する、吸収性物品個包装体の使用方法であって、
前記吸収性物品個包装体は、
取替用の新しい吸収性物品と、
前記使用済の吸収性物品を包装する個包装シートと、
前記個包装シートの一方の表面に固定されたZ型粘着テープと、を含み、
前記Z型粘着テープは、
帯状物を側面視Z字型に折り畳んだ外形形状を有し、長手方向の一端から他端に向かって、幅方向に延在する、第1の折り目、及び第2の折り目、が離設され、
前記一端から前記第1の折り目までのA領域と、前記第1の折り目から前記第2の折り目までのB領域と、前記第2の折り目から他端までのC領域と、を有し、
前記A領域は、一表面に粘着層Aを有して前記個包装シートの一表面に固定され、
前記B領域は、前記A領域とは反対側の他表面に粘着層Bを有し、
前記C領域は、前記A領域と同じ側の前記一表面に粘着層Cを有し、
前記Z型粘着テープの前記B領域の前記粘着層を、前記使用済の吸収性物品の肌側表面に貼り付けて前記下着から前記使用済みの吸収性物品を取り外し、前記使用済みの吸収性物品を前記個包装シートで包装する、吸収性物品個包装体の使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品個包装体に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
一般に吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された吸収体と、を含んで構成され、例えば、軽失禁製品は、バックシート側を下着に固定して使用される。
【0003】
使用済の吸収性物品(以下「使用済品」ともいう)を新しい吸収性物品(以下「新品」ともいう)に取り替える作業は、通常は、両手で使用済品を下着から取り外した後、使用済品を新品の包装袋等に収納して廃棄し、新品を下着に貼り付けることで実施される。このとき、使用済品を取り外すときには、手指が直接使用済品に接することから、手指に体液が付着し易い。また、体液を吸収して膨張及び/又は変形している使用済品を、新品の包装袋に収納するときには、使用済品の一部が包装袋の切り口等に引っ掛かって、手指を体液で汚す場合がある。また、使用済品を包装袋等に収納したとしても、使用済品を密閉したことにはなり得ず、体液が包装袋の内面を伝って漏れ出し、衣服等に付着するおそれもある。
【0004】
また、包装袋ではなくトイレットペーパーで使用済品を包んで捨てる人もいるが、トイレットペーパーは十分な耐水性及び密封性を有しないことから、丸めた包みが開いて使用済品が露出したり、使用済品中の体液が一部漏れ出して包みが破れたり、トイレ個室の床に体液が落下したり、といった問題を生じ易い。このように、手指やトイレ個室内を体液で汚すことなく、使用済品を清潔に新品に取り替えることができ、また、使用済品を密封できるような吸収性物品個包装体が望まれ、種々の提案がなされている。
【0005】
特許文献1には、使い捨て紙おむつやナプキン等の吸収性物品と、Z型粘着テープとを含み、Z型粘着テープは、側面視Z型に折りたたまれて、(a)部と、(a)部に連接された(b)部と、(b)部に連接された(c)部と、を有し、(a)部の外面、及び(b)部の面の50%以下に離型処理層が設けられ、(c)部の内面には離型処理層が存在せず、かつ少なくとも(a)部の内面及び/又は(c)部の外面に粘着剤層が設けられ、Z型粘着テープは(c)部に設けられた粘着剤層により吸収性物品の外表面に固定されている、吸収性物品が記載されている(請求項1、請求項16)。特許文献1によれば、使用済の吸収性物品を丸めて、Z型粘着テープで固定することができると記載されている(段落0022)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-157728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の吸収性物品は、使用済品を丸めてその外表面に固定したZ型粘着テープで封をして廃棄するものであるが、それでは使用済品の露出、使用済品からの体液の漏れ等を十分に防止することはできない。また、Z型粘着テープで固定するとしても、使用済品に手指で触れることが必要になり、手指の体液による汚れを防止することは難しい。さらに、Z型粘着テープが吸収性物品に直接固定されていることから、吸収性物品の着用感に違和感が生じたり、上衣を整えたりするときに誤ってZ型粘着テープを引き剥がしたりする問題が生じるおそれがある。
【0008】
本発明の目的は、使用済の吸収性物品を手指を汚すことなく清潔に新品の吸収性物品に取り替えることができ、かつ使用済の吸収性物品を露出させることなく包装でき、体液の漏出を防止できる吸収性物品個装体及びその使用方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、取替用の新品の吸収性物品とZ型粘着テープとだけを用いるのではなく、取替用の新品の吸収性物品及びZ型粘着テープとともに、使用後の吸収性物品を包む個包装シートを含む吸収性物品個装体を用い、かつZ型粘着テープとして一端から他端に向けてA領域、B領域及びC領域を有し、各領域ごとに折り畳まれ、A領域及びC領域の同じ側の一方の表面に粘着層を設け、かつB領域にはA領域及びC領域とは反対側の面に粘着層を設け、A領域の粘着層を個包装シートの一表面への固定用とし、B領域の粘着剤層を使用済の吸収性物品に固定するZ型粘着テープを用い、個包装シートを使用済の吸収性物品にかぶせて、個包装シート越しに使用済みの吸収性物品を下着から剥がして個包装シートで包むことにより、手指を汚すことなく清潔に使用済品から新品に交換できることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、下記の吸収性物品個装体及びその使用方法を提供する。
【0010】
(1)下着に固定した使用済の吸収性物品を新しい吸収性物品に取り替えつつ、前記使用済の吸収性物品を包装して廃棄する、吸収性物品個包装体であって、
取替用の新しい吸収性物品と、
前記使用済の吸収性物品を包装する個包装シートと、
前記個包装シートの一方の表面に固定されたZ型粘着テープと、を含み、
前記Z型粘着テープは、
帯状物を側面視Z字型に折り畳んだ外形形状を有し、長手方向の一端から他端に向かって、幅方向に延在する、第1の折り目、及び第2の折り目、が離設され、
前記一端から前記第1の折り目までのA領域と、前記第1の折り目から前記第2の折り目までのB領域と、前記第2の折り目から他端までのC領域と、を有し、
前記A領域は、一表面に粘着層Aを有して前記個包装シートの一表面に固定され、
前記B領域は、前記A領域とは反対側の他表面に粘着層Bを有し、
前記C領域は、前記A領域と同じ側の前記一表面に粘着層Cを有し、
前記Z型粘着テープの前記粘着層Bを、前記使用済の吸収性物品の肌側表面に貼り付けて前記下着から前記使用済みの吸収性物品を取り外すために用いる、吸収性物品個包装体。
(2)前記粘着層Cが、前記使用済の吸収性物品の前記個包装シートによる包装を固定する、上記(1)の吸収性物品個包装体。
(3)前記取替用の新しい吸収性物品の最も非肌側表面に設けられた第1の粘着層と、
前記第1の粘着層に剥離可能に貼り付けられた剥離シートと、
前記剥離シートの非肌側表面に設けられた第2の粘着層と、
前記第2の粘着層に貼り付けられた個包装シートと、
前記個包装シートの非肌側表面に固定された前記Z型粘着テープと、
を含む、上記(1)又は(2)の吸収性物品個装体。
(4)前記B領域及び/又は前記C領域の、側面視Z型に折り畳んだときの対向面に剥離剤を含む剥離層を有する、上記(1)乃至(3)のいずれかの吸収性物品。
(5)前記剥離剤が、シリコーン系剥離剤又はフッ素系剥離剤である、上記(4)の吸収性物品。
(6)前記吸収性物品の最も肌側表面であって、かつ、前記吸収性物品の長手方向の両端に、一対の液不透過性のサイドシートが配置されている、上記(1)乃至(5)のいずれかの吸収性物品。
(7)前記個包装シートが、フィルム、紙、不織布又はこれらの積層体である、上記(1)乃至(6)のいずれかの吸収性物品。
(8)下着に固定した使用済の吸収性物品を新しい吸収性物品に取り替えつつ、前記使用済の吸収性物品を包装して廃棄する、吸収性物品個包装体の使用方法であって、
前記吸収性物品個包装体は、
取替用の新しい吸収性物品と、
前記使用済の吸収性物品を包装する個包装シートと、
前記個包装シートの一方の表面に固定されたZ型粘着テープと、を含み、
前記Z型粘着テープは、
帯状物を側面視Z字型に折り畳んだ外形形状を有し、長手方向の一端から他端に向かって、幅方向に延在する、第1の折り目、及び第2の折り目、が離設され、
前記一端から前記第1の折り目までのA領域と、前記第1の折り目から前記第2の折り目までのB領域と、前記第2の折り目から他端までのC領域と、を有し、
前記A領域は、一表面に粘着層Aを有して前記個包装シートの一表面に固定され、
前記B領域は、前記A領域とは反対側の他表面に粘着層Bを有し、
前記C領域は、前記A領域と同じ側の前記一表面に粘着層Cを有し、
前記Z型粘着テープの前記B領域の前記粘着層を、前記使用済の吸収性物品の肌側表面に貼り付けて前記下着から前記使用済みの吸収性物品を取り外し、前記使用済みの吸収性物品を前記個包装シートで包装する、吸収性物品個包装体の使用方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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