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公開番号2023078824
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192119
出願日2021-11-26
発明の名称ハブユニット軸受
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F16C 19/49 20060101AFI20230531BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】各列の転動体を玉と円錐ころとする構成において、剛性の高いころ軸受部の寿命低下を防止しつつ、玉軸受部ところ軸受部の相対傾きが大きくなってもエッジロードを緩和することができるハブユニット軸受を提供する。
【解決手段】ハブユニット軸受10は、一方の外輪軌道21a及び一方の内輪軌道35aの間に転動自在に配置された複数の玉14と、他方の外輪軌道21b及び他方の内輪軌道35bの間に転動自在に配置された複数の円錐ころ15と、を備える。複数の円錐ころ15の少なくとも一部は、ころ中心軸Lに沿った中空部15aを有する円錐ころである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、
アウトボード側に車輪取付フランジを有し、インボード側に小径段部が形成されたハブ軸、及び前記ハブ軸の前記小径段部に圧入固定された少なくとも一つの内輪を備え、外周面に前記複列の外輪軌道に対向する複列の内輪軌道が形成されたハブと、
前記複列の外輪軌道の一方及び前記複列の内輪軌道の一方の間に転動自在に配置された複数の玉と、
前記複列の外輪軌道の他方及び前記複列の内輪軌道の他方の間に転動自在に配置された複数の円錐ころと、
を備えるハブユニット軸受であって、
前記複数の円錐ころの少なくとも一部は、ころ中心軸に沿った中空部を有する円錐ころである、
ハブユニット軸受。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記中空部は、前記ころ中心軸に沿って貫通している、請求項1に記載のハブユニット軸受。
【請求項3】
前記円錐ころは、大径側の頭部と小径側の尾部を有し、
前記中空部は、前記円錐ころの前記尾部側にのみ開口している、請求項1に記載のハブユニット軸受。
【請求項4】
前記複数の円錐ころは、前記中空部を有する円錐ころと、中実の円錐ころと、を備える、請求項1~3のいずれか1項に記載のハブユニット軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハブユニット軸受に関し、特に、複列の転動体として、列毎に円錐ころと玉がそれぞれ用いられるハブユニット軸受に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するハブユニット軸受100として、図6に示すように、車両の静止時及び旋回時におけるハブユニット軸受の剛性を向上するためアウトボード側のピッチ円直径を大きくし、且つ、ピッチ円直径が小さなインボード側の列の寿命を補うために、アウトボード側の転動体を玉101、インボード側の転動体を円錐ころ102としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、特許文献2に記載のハブユニット軸受では、コンパクト化を図りつつモーメント剛性を高めるため、アウトボード側の転動体を円錐ころ、インボード側の転動体を玉としたものも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-290530号公報
特開2008-169860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような玉と円錐ころを各列の転動体とした玉軸受部ところ軸受部とを備えるハブユニット軸受(以下、「ハイブリッドタイプのハブユニット軸受」と称す)では、ころ軸受部と玉軸受部とで適切な予圧範囲が異なるため、両軸受部ともパフォーマンスを発揮できる予圧のレンジが狭くなる。
【0006】
また、ころ軸受部と玉軸受部で剛性差が大きい為、予圧に影響する寸法誤差による軌道面や転動体の変形量の変化は相対的に剛性の低い玉軸受部側で大きくなり、予圧が過少の場合の剛性不足や予圧が過大の場合の寿命低下などの弊害が発生する可能性がある。
【0007】
一方、路面反力による入力に関して、両列の転動体を円錐ころとしたハブユニット軸受(以下、「両列円錐タイプのハブユニット軸受」と称す)に比べ、ハイブリッドタイプのハブユニット軸受は、剛性の高いころ軸受部側での荷重分担が大きくなり、ころ軸受部の寿命が低下する。
【0008】
また、ハイブリッドタイプのハブユニット軸受は、両列円錐タイプのハブユニット軸受に比べ、ころ軸受部の軌道面と転走面の相対傾きが大きくなり、エッジロードが発生しやすくなる。エッジロードの発生を防止する為、軌道面や円錐ころのクラウニング量を通常(例えば、許容傾き角3分)より大きくすると、荷重負荷面が減少するので、ころ軸受部の寿命低下につながる。
【0009】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、各列の転動体を玉と円錐ころとする構成において、剛性の高いころ軸受部の寿命低下を防止しつつ、玉軸受部ところ軸受部の相対傾きが大きくなってもエッジロードを緩和することができるハブユニット軸受を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、
アウトボード側に車輪取付フランジを有し、インボード側に小径段部が形成されたハブ軸、及び前記ハブ軸の前記小径段部に圧入固定された少なくとも一つの内輪を備え、外周面に前記複列の外輪軌道に対向する複列の内輪軌道が形成されたハブと、
前記複列の外輪軌道の一方及び前記複列の内輪軌道の一方の間に転動自在に配置された複数の玉と、
前記複列の外輪軌道の他方及び前記複列の内輪軌道の他方の間に転動自在に配置された複数の円錐ころと、
を備えるハブユニット軸受であって、
前記複数の円錐ころの少なくとも一部は、ころ中心軸に沿った中空部を有する円錐ころである、ハブユニット軸受。
(2) 前記中空部は、前記ころ中心軸に沿って貫通している、(1)に記載のハブユニット軸受。
(3) 前記円錐ころは、大径側の頭部と小径側の尾部を有し、
前記中空部は、前記円錐ころの前記尾部側にのみ開口している、(1)に記載のハブユニット軸受。
(4) 前記複数の円錐ころは、前記中空部を有する円錐ころと、中実の円錐ころと、を備える、(1)~(3)のいずれか1つに記載のハブユニット軸受。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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