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公開番号2023078822
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192117
出願日2021-11-26
発明の名称エンジン構成部材
出願人ダイハツ工業株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類G01M 3/26 20060101AFI20230531BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数のボス部が同じレイアウトで配置された複数種類のシリンダヘッドにおいて、一部のボス部が開口の有無で相違する場合に、1種類の検査装置で両種類の気密検査を行える技術を提供する。
【解決手段】複数の機種のシリンダヘッドの後面に、第1~第3のボス部8~10が同じレイアウトで配置されている。いずれの機種でも第1ボス部8は開口しているが、第2ボス部9と第3ボス部10とは、開口している機種と閉塞している機種とがある。第2ボス部9及び第3ボス部10か閉塞している機種では、それらに及び第3ボス部10は第1ボス部8よりも突出高さが低くなっている。気密状態を検査するに際しては、1種類の装置によって2種類のシリンダヘッドの気密状態を検査できる。すなわち、閉塞したボス部9,10では検査装置のパッド部18との間に隙間19があるため、1種類の検査装置で気密性を検査できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部に空洞部を有して一端面に複数のボス部が同じレイアウトで配置されている複数種類のエンジン構成部材であって、
前記複数のボス部のうち特定箇所の一部のボス部は各部材とも開口して、他のボス部については開口した部材と閉塞した部材とがあり、前記閉塞したボス部を閉塞していない他のボス部よりも突出高さが低くすることにより、
前記空洞部を加圧状態又は減圧状態にして圧漏れを検査する検査装置のパッド部を前記一端面に重ねたとき、前記一部のボス部と開口した他のボス部とは前記パッド部で塞がれて、前記閉塞した他のボス部と前記パッド部との間には隙間が空くように設定されている、
エンジン構成部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリンダヘッドのように空洞部を有するエンジン構成部材に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
シリンダヘッドは内部にウォータジャケット等の空洞が形成された中空構造になっており、一般に鋳造によって製造されている。しかし、鋳造品は鋳型内で金属湯が十分に行き渡らずに気泡が残っていわゆる巣ができたり、収縮等によって亀裂が走ったりすることがある。そして、ウォータジャケットの箇所に巣があると、冷却水漏れが発生するおそれがある。排気通路やオイル通路も同様であり、これらの箇所に巣があると、排気ガスの漏洩やオイルの漏洩が生じるおそれがある。
【0003】
そこで、製品の検査の一環として、シリンダヘッドの内部に加圧空気を吹き込んで、空気の漏れを測定することによって巣の有無(気密性)を検知することが行われており、そのための検査装置の例が特許文献1に開示されている。
【0004】
シリンダヘッドの外面には空洞部に連通した多数の穴が外向きに開口しているが、巣の有無の検査では、一部の面の穴を除いてパッド材で塞いで、一部の面に重ねた装置から特定の穴を介して加圧空気を空洞部に吹き込んでいるが、穴のレイアウトは機種によってまちまちであることから、特許文献1では、旋回装置に複数のシール治具を設けて、各機種に応じて特定のシール治具を選択して検査するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平07-92053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
さて、空洞部を有する鋳造製のエンジン構成部材は多々あるが、例えばシリンダヘッドについて見ると、一般に、ミッションケースに近い後部に配水部が形成されており、ラジエータへの送りポートや、ウォータポンプへの戻りポートなどが配置されており、これらのポートはボス部に形成されているが、例えば、ボス部のレイアウトは共通化しつつポートが開口したり閉塞したりしていることが有り得る。すなわち、開口したボス部と閉塞したボス部とを同じ箇所に設けた複数種類のシリンダヘッドが用意されていることが有り得る。
【0007】
例えば、自動車用エンジンのシリンダヘッドにおいて、車内暖房用のヒータが必要な国内用エンジンと、車内暖房用のヒータが不要な東南アジア用エンジンとでシリンダヘッドを共通化して、国内用エンジンのシリンダヘッドで特定のヒータ用ボス部を開口し、東南アジア用エンジンのシリンダヘッドではヒータ用ボス部は閉塞して機能を停止することがある。
【0008】
或いは、ハイブリッド化に際してシリンダヘッドの後ろにパワーユニットを配置する ために、シリンダヘッドの後ろに配管のスペースが無くなって、特定のボス部を閉塞させてポートはシリンダヘッドの側面(一般に排気側面)に開口させることが有り得る。すなわち、ハイブリッド車と非ハイブリッド車とでシリンダヘッドを共通化するため、特定のボス部を開口させたり閉塞したりすることがある。
【0009】
このように、基本的構造は共通化しつつ仕様が異なるシリンダヘッドにおいて、閉塞したボス部が気密性を保持しているか否か検査する必要があるが、ボス部を開口させている仕様のシリンダヘッドのための検査装置のパッド部をそのまま使用すると、閉塞したボス部もパッドでシールされているため、巣や割れ、ヒケなどがあっても空気の漏れは発生せずに不良品を発見することができない。
【0010】
この点については、特許文献1のように、様式が異なるシリンダヘッドに対応したパッドをシリンダヘッドの後面に重ねたらよいと云えるが、特許文献1の装置は構造が複雑でコストが嵩むという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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