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公開番号2023078814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192105
出願日2021-11-26
発明の名称放射線硬化型インクジェットインク組成物、およびインクジェット記録方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人
主分類C09D 11/30 20140101AFI20230531BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】インク塗膜の密着性、耐擦過性及び耐ブロッキング性に優れる放射線硬化型インクジェット組成物を提供すること。
【解決手段】単官能モノマーBと多官能モノマーCとを含む重合性モノマーAを含有し、重合性モノマーAが、ホモポリマーのガラス転移温度が50℃以上である重合性モノマーA1を前記重合性モノマー総量に対して20質量%以上含み、各重合性モノマーAの含有質量比を重みとする、前記重合性モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度の加重平均が、25℃以上40℃以下であり、単官能モノマーBの含有量が、前記重合性モノマーAの総量に対して、50質量%以上80質量%以下であり、多官能モノマーCが、所定のビニル基含有(メタ)アクリレートC1を含む、放射線硬化型インクジェットインク組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
単官能モノマーBと多官能モノマーCとを含む重合性モノマーAを含有し、
前記重合性モノマーAが、ホモポリマーのガラス転移温度が50℃以上である重合性モノマーA1を前記重合性モノマーAの総量に対して20質量%以上含み、
前記各重合性モノマーAの含有質量比を重みとする、前記重合性モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度の加重平均が、25℃以上40℃以下であり、
前記単官能モノマーBの含有量が、前記重合性モノマーAの総量に対して、50質量%以上80質量%以下であり、
前記多官能モノマーCが、下記一般式(I)で表されるビニル基含有(メタ)アクリレートC1を含む、
放射線硬化型インクジェットインク組成物。

2
C=CR
1
-CO-OR
2
-O-CH=CH-R
3
・・・ (I)
(式中、R
1
は水素原子又はメチル基であり、R
2
は炭素数2~20の2価の有機残基であり、R
3
は水素原子又は炭素数1~11の1価の有機残基である。)
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記重合性モノマーAが、ホモポリマーのガラス転移温度が-20℃未満である重合性モノマーA2を含む、
請求項1に記載の放射線硬化型インクジェットインク組成物。
【請求項3】
前記重合性モノマーA1が、ホモポリマーのガラス転移温度が90℃以上である重合性モノマーA11を含み、
該重合性モノマーA11の含有量が、前記重合性モノマーAの総量に対して、20質量%以上である、
請求項1又は2に記載の放射線硬化型インクジェットインク組成物。
【請求項4】
前記重合性モノマーA1が、イソボルニルアクリレートを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の放射線硬化型インクジェットインク組成物。
【請求項5】
前記重合性モノマーAが含みうる、ホモポリマーのガラス転移温度が-20℃以上30℃未満である重合性モノマーA3の含有量が、前記重合性モノマーAの総量に対して、40質量%未満である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の放射線硬化型インクジェットインク組成物。
【請求項6】
前記多官能モノマーCが含みうる、前記ビニル基含有(メタ)アクリレートC1以外の多官能モノマーC2の含有量が、インク組成物の総量に対して10質量%以下である、
請求項1~5のいずれか一項に記載の放射線硬化型インクジェットインク組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の放射線硬化型インクジェットインク組成物をインクジェットヘッドから吐出して記録媒体へ付着させるインク付着工程と、
前記記録媒体に付着した前記放射線硬化型インクジェットインク組成物に対して、放射線を照射する照射工程と、を有する、
インクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線硬化型インクジェットインク組成物、およびインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、種々の放射線硬化型インクジェットインク組成物及びそれを用いたインクジェット記録方法が提案されている。例えば、特許文献1には、インクジェットによる画像形成においても高延伸性かつ高色濃度な積層硬化物を得ることができる活性エネルギー線硬化型インクの提供を目的として、重合性化合物と、顔料と、フッ素系界面活性剤とを所定の割合で含有する所定の活性エネルギー線硬化型インクが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-115105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、その重合性化合物の全量に対して、85質量%以上の単官能モノマーを含んでおり、このように単官能モノマーを多く含むインクはインク塗膜の密着性に優れるが、柔らかい硬化インク塗膜を形成するため、インク塗膜のブロッキングを起こしやすい。一方で、単官能モノマーの含有量を単に減らした場合は、相対的に粘度が高い多官能モノマーを多く含むことになり、インクの粘度上昇を招きやすいことに加えて、インク塗膜の密着性等が低下しやすく、また、耐擦過性が低下しやすい傾向にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のインクジェットインク組成物は、単官能モノマーBと多官能モノマーCとを含む重合性モノマーAを含有し、重合性モノマーAが、ホモポリマーのガラス転移温度が50℃以上である重合性モノマーA1を重合性モノマー総量に対して20質量%以上含み、各重合性モノマーAの含有質量比を重みとする、重合性モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度の加重平均が、25℃以上40℃以下であり、単官能モノマーBの含有量が、重合性モノマーAの総量に対して、50質量%以上80質量%以下であり、多官能モノマーCが、下記一般式(I)で表されるビニル基含有(メタ)アクリレートC1を含む、放射線硬化型インクジェットインク組成物である。

2
C=CR
1
-CO-OR
2
-O-CH=CH-R
3
・・・ (I)
(式中、R
1
は水素原子又はメチル基であり、R
2
は炭素数2~20の2価の有機残基であり、R
3
は水素原子又は炭素数1~11の1価の有機残基である。)
【0006】
また、本発明のインクジェット記録方法は、上記の放射線硬化型インクジェットインク組成物をインクジェットヘッドから吐出して記録媒体へ付着させるインク付着工程と、該記録媒体に付着した該放射線硬化型インクジェットインク組成物に対して、放射線を照射する照射工程と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態で用いることのできる記録装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右などの位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0009】
本明細書において、「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイル及びそれに対応するメタクリロイルのうち少なくともいずれかを意味し、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びそれに対応するメタクリレートのうち少なくともいずれかを意味し、「(メタ)アクリル」はアクリル及びそれに対応するメタクリルのうち少なくともいずれかを意味する。
【0010】
1.放射線硬化型インクジェットインク組成物
本実施形態の放射線硬化型インクジェットインク組成物(以下、単に「インク組成物」ともいう。)は、単官能モノマーBと多官能モノマーCとを含む重合性モノマーAを含有し、重合性モノマーAが、ホモポリマーのガラス転移温度が50℃以上である重合性モノマーA1を重合性モノマー総量に対して20質量%以上含み、各重合性モノマーAの含有質量比を重みとする、重合性モノマーAのホモポリマーのガラス転移温度の加重平均が、25℃以上40℃以下であり、前記単官能モノマーBの含有量が、前記重合性モノマーAの総量に対して、50質量%以上80質量%以下であり、多官能モノマーCが、下記一般式(I)で表されるビニル基含有(メタ)アクリレートC1を含む、インク組成物である。

2
C=CR
1
-CO-OR
2
-O-CH=CH-R
3
・・・ (I)
(式中、R
1
は水素原子又はメチル基であり、R
2
は炭素数2~20の2価の有機残基であり、R
3
は水素原子又は炭素数1~11の1価の有機残基である。)
(【0011】以降は省略されています)

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