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公開番号2023078805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192088
出願日2021-11-26
発明の名称レベラー、カソード仕上げ機およびレベラーの清掃方法
出願人住友金属鉱山株式会社
代理人個人,個人
主分類C25C 7/02 20060101AFI20230531BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】ローラーに噛み込んだ異物を容易に除去することができるレベラー、かかるレベラーを備えたカソード仕上げ機およびカソード仕上げ機のレベラーの清掃方法を提供する。
【解決手段】カソード仕上げ機1において種板を矯正するレベラー20であって、レベラー20は、種板Sを挟む上側ワークローラー21Aおよび下側ワークローラー21Bと、上側ワークローラー21Aの反種板側に設けられる上側バックアップローラー22Aおよび下側ワークローラー21Bの反種板側に設けられる下側バックアップローラー22Bと、を備えており、下側バックアップローラー22Bと下側ワークローラー21Aとが上下方向に離間可能に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カソード仕上げ機において種板を矯正するレベラーであって、
該レベラーは、
種板を挟む上側ワークローラーおよび下側ワークローラーと、
前記上側ワークローラーの反種板側に設けられる上側バックアップローラーおよび前記下側ワークローラーの反種板側に設けられる下側バックアップローラーと、を備えており、
該下側バックアップローラーと前記下側ワークローラーとが上下方向に離間可能に設けられている
ことを特徴とするレベラー。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記下側バックアップローラーを具備する固定フレームと、
前記下側ワークローラーを具備し、前記固定フレームに対して離間可能に設けられた下側可動フレームと、
前記上側ワークローラーおよび前記上側バックアップローラーを具備し、前記下側可動フレームに対して離間可能に設けられた上側可動フレームと、を備えている
ことを特徴とする請求項1記載のレベラー。
【請求項3】
前記上側可動フレームに前記下側可動フレームを吊り下げる吊り下げ部材を備えており、
該吊り下げ部材は、
第一端部に前記上側可動フレームと連結される連結部を有する本体部と、
該本体部の第二端部に設けられたフック部と、を有しており、
該フック部は、
前記本体部の連結部を前記上側可動フレームに連結すると前記下側可動フレームの下方に配置されるように形成されている
ことを特徴とする請求項2記載のレベラー。
【請求項4】
前記上側可動フレームに前記下側可動フレームを吊り下げる吊り下げ部材を備えており、
該吊り下げ部材は、
第一端部に前記上側可動フレームと連結される連結部を有する本体部と、
該本体部の第二端部に設けられた前記下側可動フレームと係合するフック部と、を有しており、
前記下側可動フレームには、
前記本体部の連結部が前記上側可動フレームに連結された際に、前記吊り下げ部材のフック部が配置される係合部が設けられている
ことを特徴とする請求項2記載のレベラー。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のレベラーを備えている
ことを特徴とするカソード仕上げ機。
【請求項6】
請求項1から4のいずれかに記載のレベラーの清掃方法であって、
該レベラーにおける前記下側ワークローラーを前記下側バックアップローラーから離間させて、前記下側バックアップローラーおよび前記下側ワークローラーの表面を清掃する
ことを特徴とするレベラーの清掃方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レベラー、カソード仕上げ機およびレベラーの清掃方法に関する。さらに詳しくは、非鉄金属などの電解精製工程に使用されるカソードの歪を抑制するレベラーおよびかかるレベラーを備えたカソード仕上げ機およびカソード仕上げ機のレベラーの清掃方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
金属の電解精製あるいは電解採取に代表される金属電解においては、アノードとなる母板(粗金属板)とカソードを交互に並べて電解槽に供給して電解操業を行っている。例えば、銅の電解精製であれば、カソードと精製粗銅鋳造アノードとを交互に電解槽に供給して通電する。すると、電解の進行につれアノードから銅が溶け出し、この溶け出した銅がカソード上に電着して製品となる電気銅が得られる。
【0003】
このような金属電解においては、生産性向上のためアノードとカソードは、可及的に小さい間隔をもって電解槽内に供給され、また不利益を生じない限り高い電流密度において電解される。このため、カソードの種板の形状が不整な場合、例えば、種板が曲がっているような場合には、アノードとカソードの間隔を狭くし過ぎると、両極の接触、すなわちショートを起こして電解に寄与しない電流が流れることとなり、電解効率を悪化させることになる。また、アノードとカソードが接触しない場合でも、電解槽内のアノード・カソード間に流れる電流にばらつきが生じる可能性があり、カソードの種板において突起や曲がりが生じている箇所には電流が集中し、アノードとカソードが接触していなくてもショートが発生する可能性がある。したがって、電解槽に供給されるカソードの種板には、その形状(平坦度など)が整ったものが求められる。
【0004】
金属電解に用いるカソードの種板は、電解精製などの方法でステンレス板等の母板に金属を電着させたのち、その母板から剥ぎ取った薄板を使用するのが一般的である。しかし、電着によって作られる薄板からなる種板は、電着歪みや母板から剥ぎ取る時に歪が生じ易い。また、種板は薄いので、運搬時やハンドリング時においても非常に曲がり易い。このように、種板はその平坦度等の形状を整った状態に維持すること困難であるため、カソード仕上げ機においてカソードを作製する際に矯正や溝付け処理等によって種板の形状が整えられる。
【0005】
例えば、特許文献1~3には、カソード仕上げ機において、カソードにおける種板の形状(平坦度など)を整える技術が開示されている。具体的には、千鳥状に配置されたローラーを有するレベラーによって種板を矯正するとともに、上下一対の溝付けローラーによって種板に溝状の変形を与えることによって、作製されたカソードにおける種板の形状を整えている。つまり、作製されたカソードにおけるカソード歪を小さくすることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-176880号公報
特開2001-192879号公報
特開2004-360050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、種板の表面上には、種板の表面に付着した銅粒子や、種板の周縁に形成された切れ端(以下、異物という場合がある)が存在している場合がある。上述したレベラーは、種板が通過するワークローラー(種板の表面に接触するワークローラー)間の隙間は種板の厚みと同程度であるため、種板の表面に異物が存在していた場合、種板がワークローラーに接触した際に異物が種板から剥離し、剥離した異物はレベラー内に堆積してしまうという現象が生じている。
【0008】
レベラーにおいて種板の表面に接触するワークローラーは、複数のバックアップローラーによって支えられているが、種板から異物が剥離すると、この異物がバックアップローラーに付着する可能性がある。この場合、異物がバックアップローラーとワークローラーの間に噛み込んだり、ワークローラーの間に噛みこんだりする場合がある。すると、ワークローラーを正常に回転させることができず、種板とワークローラーとの間に発生する摩擦が増大して、種板の内部応力を適切に除去することが困難となる。したがって、種板の内部応力の除去を適切に行うためには、レベラーを定期的に分解して異物を除去する清掃を行う必要がある。
【0009】
しかし、レベラーの分解清掃作業には、通常48時間以上の間設備を停止させる必要があり、分解清掃作業を日常的に行うことは困難である。
【0010】
本発明は上記事情に鑑み、ローラーに噛み込んだ異物を容易に除去することができるレベラー、かかるレベラーを備えたカソード仕上げ機およびカソード仕上げ機のレベラーの清掃方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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