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公開番号2023078756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192024
出願日2021-11-26
発明の名称振動板、及び、楽器
出願人ヤマハ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G10C 3/06 20060101AFI20230531BHJP(楽器;音響)
要約【課題】伸縮変形及び/又は曲がり変形を抑えることが可能な振動板を提供する。
【解決手段】振動板1は、変形に異方性がある板状の振動板本体10と、振動板本体の第一面10aに対して当該第一面から突出するように設けられ、第一面に沿って振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第一補強材20と、振動板本体の第二面10bに対して当該第二面から突出するように設けられ、第二面に沿って振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第二補強材30と、を備える。振動板本体の厚さ方向Zから見て、第一補強材及び第二補強材の幅方向の少なくとも一部が、第一補強材及び第二補強材の長手方向の少なくとも一部において重なる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
変形に異方性がある板状の振動板本体と、
前記振動板本体の第一面に対して当該第一面から突出するように設けられ、前記第一面に沿って前記振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第一補強材と、
前記振動板本体の第二面に対して当該第二面から突出するように設けられ、前記第二面に沿って前記振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第二補強材と、を備え、
前記振動板本体の厚さ方向から見て、前記第一補強材及び前記第二補強材の幅方向の少なくとも一部が、前記第一補強材及び前記第二補強材の長手方向の少なくとも一部において重なる振動板。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第一補強材及び前記第二補強材の幅方向の少なくとも一部が、前記第一補強材及び前記第二補強材の少なくとも一方の全長にわたって重なる請求項1に記載の振動板。
【請求項3】
変形に異方性がある板状の振動板本体と、
前記振動板本体の第一面に対して当該第一面から突出するように設けられ、前記第一面に沿って前記振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第一補強材と、
前記振動板本体の第二面に対して当該第二面から突出するように設けられ、前記第二面に沿って前記振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第二補強材と、を備え、
前記第一補強材及び前記第二補強材は、前記振動板本体の厚さ方向から見て幅方向に間隔をあけて配置され、
前記第一補強材と前記第二補強材との幅方向の間隔は、前記第一補強材及び前記第二補強材のいずれか一方の補強材のうちその長手方向に直交する断面における最大寸法の3倍以下である振動板。
【請求項4】
前記振動板本体は、前記第一面及び前記第二面に沿って延びる木目を有する木製であり、
前記第一補強材及び前記第二補強材は、前記振動板本体の木目方向に交差する方向に延びる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の振動板。
【請求項5】
前記振動板本体は、複数の木製板を積層した合板であり、
複数の前記木製板は、それぞれ前記第一面及び前記第二面に沿って延びる木目を有し、
前記第一補強材及び前記第二補強材は、少なくともいずれか一つの前記木製板の木目方向に交差する方向に延びる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の振動板。
【請求項6】
前記第一補強材及び前記第二補強材の剛性が互いに等しい請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の振動板。
【請求項7】
前記第一補強材及び前記第二補強材は、同じ素材によって構成されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の振動板。
【請求項8】
前記第一補強材の長手方向に直交する断面積と、前記第二補強材の長手方向に直交する断面積とが互いに等しい請求項6又は請求項7に記載の振動板。
【請求項9】
前記第一補強材及び前記第二補強材は、前記第一補強材及び前記第二補強材の長手方向において互いに線対称となるように配置されている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の振動板。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の振動板と、前記振動板本体を加振する加振器と、を備える楽器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動板、及び、楽器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、楽器には響板等の振動板を加振器によって加振することで放音するものがある。加振器は、例えばオーディオ信号に応じて動作し、振動板を加振することで振動板から発音させる。
特許文献1には、駆動部及び可動部を有する加振器が、振動板(響板)を有する楽器に取り付けられた構造が開示されている。この加振器は、磁石やコア等からなる磁路形成部(駆動部)に対して可動部が電磁的に接続され、可動部のコイルに電流を流すことで、可動部が磁路形成部に対して直線方向に往復動作することで振動する。加振器の駆動部は楽器のフレーム等に固定され、可動部のうちその振動方向の端部が振動板に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2014/115482号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、響板等の振動板では、温度や湿度の影響による経年変化によって振動板が伸縮変形したり、あるいは、振動板が曲がり変形(撓み変形)したりする。振動板の伸縮変形や曲がり変形は、振動板を加振器によって振動させる楽器において好ましくない。
例えば、振動板に曲がり変形が生じると、振動板の一部領域の法線が傾く。この場合、振動板の一部領域に固定された可動部の振動方向が、駆動部(磁路形成部)に対して傾いてしまう。この状態では、可動部が振動した際に可動部が駆動部に対して擦れてしまうことがある。可動部が駆動部に対して擦れると、当該擦れに基づく振動が振動板に伝わることで、振動板から発音される音が歪んでしまう。すなわち、振動板の曲がり変形が、加振器による振動板の発音特性に影響を与えてしまう。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、伸縮変形及び/又は曲がり変形を抑えることが可能な振動板及びこれを備える楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の態様は、変形(伸縮変形及び/又は曲がり変形)に異方性がある板状の振動板本体と、前記振動板本体の第一面に対して当該第一面から突出するように設けられ、前記第一面に沿って前記振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第一補強材と、前記振動板本体の第二面に対して当該第二面から突出するように設けられ、前記第二面に沿って前記振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第二補強材と、を備え、前記振動板本体の厚さ方向から見て、前記第一補強材及び前記第二補強材の幅方向の少なくとも一部が、前記第一補強材及び前記第二補強材の長手方向の少なくとも一部において重なる振動板である。
【0007】
本発明の第二の態様は、変形(伸縮変形及び/又は曲がり変形)に異方性がある板状の振動板本体と、前記振動板本体の第一面に対して当該第一面から突出するように設けられ、前記第一面に沿って前記振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第一補強材と、前記振動板本体の第二面に対して当該第二面から突出するように設けられ、前記第二面に沿って前記振動板本体が変形しやすい方向に延びる長尺状の第二補強材と、を備え、前記第一補強材及び前記第二補強材は、前記振動板本体の厚さ方向から見て幅方向に間隔をあけて配置され、前記第一補強材と前記第二補強材との幅方向の間隔は、前記第一補強材及び前記第二補強材のいずれか一方の補強材のうちその長手方向に直交する断面における最大寸法の3倍以下である振動板器である。
【0008】
本発明の第三の態様は、前記振動板と、前記振動板本体を加振する加振器と、を備える楽器である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、振動板の伸縮変形及び/又は曲がり変形を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第一実施形態に係る楽器の平面図である。
図1の楽器の正面図である。
図1,2の楽器に備える加振器を示す断面図である。
図1,2の楽器に備える振動板の要部を示す斜視図である。
図1,2の楽器に備える振動板の要部を示す側面図である。
図5のVI-VI線断面図である。
図4~6に示す振動板の曲がり変形を抑制できることを説明するための模式図である。
第一実施形態の振動板の第一変形例を示す平面図である。
図8のIX-IX線断面図である。
第一実施形態の振動板の第二変形例を示す側面図である。
第一実施形態の振動板の第三変形例を示す側面図である。
第一実施形態の振動板の第四変形例を示す側面図である。
第一実施形態の振動板の第五変形例を示す平面図である。
第一実施形態の振動板の第六変形例を示す断面図である。
第一実施形態の振動板の第七変形例を示す断面図である。
第一実施形態の振動板の第八変形例を示す断面図である。
第一実施形態の振動板の第九変形例を示す断面図である。
本発明の第二実施形態に係る振動板の第一例を示す平面図である。
本発明の第二実施形態に係る振動板の第二例を示す断面図である。
本発明の他の実施形態に係る振動板の要部を示す斜視図である。
1枚の板材の乾燥や湿潤に応じた状態変化を示す図であり、(a)は基準状態、(b)は乾燥状態、(c)は湿潤状態を示している。
2枚の板材を重ねた構成の乾燥や湿潤に応じた状態変化を示す図であり、(a)は基準状態、(b)は乾燥状態、(c)は湿潤状態を示している。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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