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公開番号2023078741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192006
出願日2021-11-26
発明の名称エンジンの吸気構造
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人
主分類F02M 26/17 20160101AFI20230531BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】吸気通路の振動をより確実に抑制できるエンジンの吸気構造を提供する。
【解決手段】スロットルバルブボディを、インテークマニホールドの上端に連結し、水平方向と平行で且つエンジン本体の一側面に沿う方向を横方向としたとき、インテークマニホールドを、スロットルバルブボディから横方向の一方且つ下方に向かって湾曲しつつ延びる形状とし、EGR通路に、上下方向に延びるとともに上端部がインテークマニホールドの上部における横方向の他方側の面に接続された縦管部と、当該縦管部の下端部と下側排気通路とを連結する連結部とを設ける、ことを特徴とするエンジンの吸気構造。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
エンジン本体と、前記エンジン本体の一側面に開口する吸気ポートに接続されて前記エンジン本体に導入される吸気が流通する吸気通路と、前記エンジン本体から導出される排気が流通する排気通路と、前記吸気通路と前記排気通路とを連通して排気の一部であるEGRガスを前記吸気通路に還流するEGR通路とを備えるエンジンの吸気構造において、
前記吸気通路は、前記エンジン本体の一側面に沿って前記吸気ポートの開口部分から上方に延びて上部に前記EGR通路の下流端が接続されたインテークマニホールドと、当該インテークマニホールドの上流に配設されて前記吸気の流路面積を変更可能なスロットル弁および当該スロットル弁を駆動する駆動装置を含むスロットルバルブボディとを備え、
前記排気通路は、前記インテークマニホールドの下方に配設された下側排気通路を備え、
前記スロットルバルブボディは、前記インテークマニホールドの上端に連結されており、
水平方向と平行で且つ前記エンジン本体の前記一側面に沿う方向を横方向としたとき、前記インテークマニホールドは、前記スロットルバルブボディから前記横方向の一方且つ下方に向かって湾曲しつつ延びる形状を有し、
前記EGR通路は、上下方向に延びるとともに上端部が前記インテークマニホールドの上部における前記横方向の他方側の面に接続された縦管部と、当該縦管部の下端部と前記下側排気通路とを連結する連結部とを備える、ことを特徴とするエンジンの吸気構造。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジンの吸気構造において、
前記縦管部は、前記エンジン本体に固定されるEGR固定部を備える、ことを特徴とするエンジンの吸気構造。
【請求項3】
請求項2に記載のエンジンの吸気構造において、
前記EGR固定部の高さ位置は、前記インテークマニホールドの下端の高さ位置よりも低い、ことを特徴とするエンジンの吸気構造。
【請求項4】
請求項2または3に記載のエンジンの吸気構造において、
前記EGR固定部は、前記横方向について前記スロットルバルブボディと重複する位置に設けられている、ことを特徴とするエンジンの吸気構造。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のエンジンの吸気構造において、
前記縦管部は、前記EGRガスの流路面積を変更可能なEGR弁および当該EGR弁を駆動するEGR弁用駆動装置を含むEGRバルブボディを備える、ことを特徴とするエンジンの吸気構造。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のエンジンの吸気構造において、
前記インテークマニホールドは樹脂製である、ことを特徴とするエンジンの吸気構造。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のエンジンの吸気構造において、
前記エンジン本体はロータリーピストンエンジンである、ことを特徴とするエンジンの吸気構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン本体と、エンジン本体の一側面に開口する吸気ポートに接続されてエンジン本体に導入される吸気が流通する吸気通路と、エンジン本体から導出される排気が流通する排気通路と、吸気通路と排気通路とを連通して排気の一部であるEGRガスを吸気通路に還流するEGR通路とを備えるエンジンの吸気構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来のエンジンの吸気構造として、例えば、特許文献1には、吸気の流路面積を変更可能なスロットル弁と当該スロットル弁を駆動する駆動装置とを含むスロットルバルブボディが吸気通路に設けられて、スロットルバルブボディ周辺の吸気通路の振動を抑制するためにEGRチューブによってスロットルバルブボディを支持するようにした構造が開示されている。
【0003】
具体的に、特許文献1の構造では、インテークマニホールド(特許文献1における吸気マニホールド)がエンジン本体(特許文献1におけるシリンダヘッド)に当該エンジン本体から上方に延びるように接続されているとともに、インテークマニホールドの上流端にこれと水平方向に並ぶ状態でスロットルバルブボディが連結されている。そして、インテークマニホールドの上流端にEGRチューブが接続されているとともに、当該EGRチューブがインテークマニホールドの上流端から下方に延びる形状とされてエンジン本体に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-141406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の構造では、スロットルバルブボディの重量のほとんどをEGRチューブが支えることになる。そのため、スロットルバルブボディの振動ひいては吸気通路の振動を抑制するためにEGRチューブの剛性を高める必要がある。換言すると、特許文献1の構造では、EGRチューブの剛性が十分に高くない場合には吸気通路の振動抑制効果が限定的になる。このように、特許文献1の構造は、吸気通路の振動をより確実に抑制する点において改良の余地がある。
【0006】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、吸気通路の振動をより確実に抑制できるエンジンの吸気構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、エンジン本体と、前記エンジン本体の一側面に開口する吸気ポートに接続されて前記エンジン本体に導入される吸気が流通する吸気通路と、前記エンジン本体から導出される排気が流通する排気通路と、前記吸気通路と前記排気通路とを連通して排気の一部であるEGRガスを前記吸気通路に還流するEGR通路とを備えるエンジンの吸気構造において、前記吸気通路は、前記エンジン本体の一側面に沿って前記吸気ポートの開口部分から上方に延びて上部に前記EGR通路の下流端が接続されたインテークマニホールドと、当該インテークマニホールドの上流に配設されて前記吸気の流路面積を変更可能なスロットル弁および当該スロットル弁を駆動する駆動装置を含むスロットルバルブボディとを備え、前記排気通路は、前記インテークマニホールドの下方に配設された下側排気通路を備え、前記スロットルバルブボディは、前記インテークマニホールドの上端に連結されており、水平方向と平行で且つ前記エンジン本体の前記一側面に沿う方向を横方向としたとき、前記インテークマニホールドは、前記スロットルバルブボディから前記横方向の一方且つ下方に向かって湾曲しつつ延びる形状を有し、前記EGR通路は、上下方向に延びるとともに上端部が前記インテークマニホールドの上部における前記横方向の他方側の面に接続された縦管部と、当該縦管部の下端部と前記下側排気通路とを連結する連結部とを備える、ことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
本発明によれば、スロットルバルブボディがインテークマニホールドの上端に連結されている。そのため、スロットルバルブボディをインテークマニホールドに安定して支持させることができる。また、インテークマニホールドが、スロットルバルブボディから横方向の一方且つ下方に向かって湾曲しつつ延びる形状を有し、且つ、このインテークマニホールドの上部にEGR通路が接続されている。そのため、インテークマニホールドをスロットルバルブボディから下方にまっすぐ延びる形状とする場合に比して、インテークマニホールドの上下寸法を増大させることなく、EGRガスと吸気の流路長を確保してこれらの混合を促進することができる。
【0009】
しかも、本発明では、EGR通路が、連結部においてインテークマニホールドの下方に設けられた下側排気通路に連結されるとともに、上下方向に延びて上端部がインテークマニホールドの上部における横方向の他方側の面に接続された縦管部を有している。そのため、インテークマニホールドの上部の上下方向の振動を抑制できる。具体的に、本発明では、横方向の一方且つ下方に向かって湾曲しつつ延びる形状を呈するインテークマニホールドの上端にスロットルバルブボディが連結されていることで、インテークマニホールドの横方向の他方側に位置するその上部が上下方向に変位しやすくなる。これに対して、上記の縦管部がインテークマニホールドの横方向の他方側の上部の変位を規制するので、当該上部の振動が抑制される。
【0010】
以上のように、本発明によれば、インテークマニホールドの上下寸法を小さく抑え、且つ、EGRガスと吸気の混合を促進しつつ、スロットルバルブボディおよび吸気通路の振動をより確実に抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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