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公開番号2023078736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021192001
出願日2021-11-26
発明の名称光学素子、光学機器、撮像装置、及び光学素子の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類G02B 7/00 20210101AFI20230531BHJP(光学)
要約【課題】第1透明部材に対する第2透明部材の相対的な変位が抑制される光学素子を提供すること。
【解決手段】光学素子は、第1透明部材と、前記第1透明部材と接触して配置された、前記第1透明部材と線膨張係数が異なる第2透明部材と、前記第1透明部材と前記第2透明部材とを接合する接着部材と、を備える。前記接着部材の弾性率は、-30℃の温度条件下において、1700MPa以下である。これにより、前記第1透明部材に対する前記第2透明部材の相対的な変位が抑制される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1透明部材と、
前記第1透明部材と接触して配置された、前記第1透明部材と線膨張係数が異なる第2透明部材と、
前記第1透明部材と前記第2透明部材とを接合する接着部材と、を備え、
前記接着部材の弾性率は、-30℃の温度条件下において、1700MPa以下である、
ことを特徴とする光学素子。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記接着部材の弾性率は、-30℃の温度条件下において、200MPa以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
前記第2透明部材を前記第1透明部材から引き剥がすのに要する力は、40N以上である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学素子。
【請求項4】
前記第1透明部材は、第1透明基材を含み、
前記第2透明部材は、第2透明基材を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学素子。
【請求項5】
前記第1透明基材の線膨張係数をα1、前記第2透明基材の線膨張係数をα2としたとき、α1/α2≦0.24の関係を満たす、
ことを特徴とする請求項4に記載の光学素子。
【請求項6】
前記第1透明基材の材質は、ガラスであり、
前記第2透明基材の材質は、樹脂である、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の光学素子。
【請求項7】
前記第1透明部材を保持する樹脂製の保持部材を更に備える、
ことを特徴とする請求項6に記載の光学素子。
【請求項8】
前記接着部材は、架橋型の接着剤の硬化物である、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学素子。
【請求項9】
前記第1透明部材は、第1主面を有し、
前記第2透明部材は、前記第1主面と対面する第2主面と、前記第2主面に対して突出する突出部と、を有し、
前記突出部は、前記第1主面と対面し、前記第1主面と部分的に接触する端面を含み、
前記接着部材の少なくとも一部は、前記第1主面と前記端面との間の隙間に介在している、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学素子。
【請求項10】
前記第1主面と前記端面との間に介在する前記接着部材の少なくとも一部の平均厚みは、0.05mm以下である、
ことを特徴とする請求項9に記載の光学素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学素子、光学機器、撮像装置、及び光学素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、光学機器の光学系において、光学系に含まれるレンズを、樹脂レンズとすることで、光学機器の軽量化が図られている。レンズは、光学機能面に歪みを発生させることなく、被取り付け部材に位置精度良く強固に固定されることが好ましい。被取り付け部材にレンズを取り付ける方法の1つとして、被取り付け部材を熱かしめにより変形させることでレンズを被取り付け部材に取り付ける方法がある。レンズが樹脂レンズである場合、熱かしめ時に樹脂レンズが変形することがあり、樹脂レンズが変形すると樹脂レンズの光学性能が劣化する原因となる。特許文献1には、被取り付け部材に熱かしめにより固定するレンズをガラスレンズとし、そのガラスレンズに樹脂レンズを接着剤により接着する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-72766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の2つのレンズが低温に晒された後、2つのレンズが置かれている環境の温度が低温から室温に戻った際に、2つのレンズのうち一方のレンズが他方のレンズに対して変位することがあった。
【0005】
本発明は、第1透明部材に対する第2透明部材の相対的な変位が抑制される光学素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光学素子は、第1透明部材と、前記第1透明部材と接触して配置された、前記第1透明部材と線膨張係数が異なる第2透明部材と、前記第1透明部材と前記第2透明部材とを接合する接着部材と、を備え、前記接着部材の弾性率は、-30℃の温度条件下において、1700MPa以下である、ことを特徴とする。
【0007】
本発明の光学素子の製造方法は、第1透明部材と第2透明部材とを接触させ、前記第1透明部材と前記第2透明部材との間に接着剤を供給し、前記接着剤を硬化させることで、前記第1透明部材と前記第2透明部材とを接合する、-30℃の温度条件下において弾性率が1700MPa以下である接着部材を形成する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1透明部材に対する第2透明部材の相対的な変位を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る撮像装置の一例であるデジタルカメラの概略構成を示す説明図である。
(a)は実施形態に係る光学ユニットの平面図である。(b)は実施形態に係る光学ユニットの断面図である。(c)は実施形態に係る光学ユニットの断面拡大図である。
比較例の光学ユニットの平面図である。
(a)~(d)は実施形態に係る光学素子の製造方法の各工程の説明図である。
(a)~(c)は変形例の光学ユニットの説明図である。
実施例1~7及び比較例1の条件及び結果を示す表である。
実施例1~7の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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