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公開番号2023078556
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-07
出願番号2021191727
出願日2021-11-26
発明の名称端末装置、無線通信システム、および、端末装置の処理方法
出願人ソニーグループ株式会社
代理人個人
主分類H04W 28/10 20090101AFI20230531BHJP(電気通信技術)
要約【課題】無線通信システムにおいて、データ送受信を新たに開始する際に他の端末における通信品質に与える影響を低減する。
【解決手段】無線通信システムは、無線通信を実行中の第1の端末装置と、無線通信によるデータ送受信を行おうとする第2の端末装置と、第1および第2の端末装置のスループットを管理するスループット管理装置とを備える。第2の端末装置は、無線通信によるデータ送受信のためのスループット算出を要求するスループット算出要求メッセージをスループット管理装置に送信する。第2の端末装置は、スループット算出要求メッセージに対する応答であるスループット算出応答メッセージを受信すると、そのスループット算出応答メッセージに含まれる推奨スループットに従ってデータ送受信を開始する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無線通信によるデータ送受信のためのスループット算出を要求するスループット算出要求メッセージを送信して、前記スループット算出要求メッセージに対する応答であるスループット算出応答メッセージを受信すると、前記スループット算出応答メッセージに含まれる推奨スループットに従って前記データ送受信を開始する端末装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記スループット算出要求メッセージは、前記データ送受信のためのスループット要求値を含み、前記スループット要求値を実現するために無線通信を実行中の他の端末装置に対してスループットを低下させることを要求するメッセージである
請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記スループット算出要求メッセージは、前記端末装置がデータ送受信を開始する前に、前記無線通信装置との間で無線通信を実行中の他の端末装置のスループットを低下させることを要求するメッセージである
請求項1または2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記スループット算出応答メッセージは、前記データ送受信のデータ量の初期値および前記データ量の増加量に関する動作パラメータを含む
請求項1から3のいずれかに記載の端末装置。
【請求項5】
実行中の無線通信のスループットを推奨スループットに変更するように指示するスループット変更指示メッセージを受信すると、前記推奨スループットに変更できるか否かを判断し、前記推奨スループットに変更できる場合には前記推奨スループットに従って実行中の無線通信のスループットを変更する端末装置。
【請求項6】
前記推奨スループットに変更できるか否かの判断結果を、前記スループット変更指示メッセージに対する応答であるスループット変更応答メッセージに含めて送信する
請求項5記載の端末装置。
【請求項7】
前記推奨スループットに変更できるか否かの判断は、所定の体感品質を満たすか否かを加味したものである
請求項5記載の端末装置。
【請求項8】
無線通信を実行中の第1の端末装置と、無線通信によるデータ送受信を行おうとする第2の端末装置と、前記第1および第2の端末装置のスループットを管理するスループット管理装置とを備える無線通信システムにおいて、
前記第2の端末装置は、無線通信によるデータ送受信のためのスループット算出を要求するスループット算出要求メッセージを送信し、
前記スループット管理装置は、前記スループット算出要求メッセージを受信すると前記第2の端末装置における推奨スループットを算出して、前記第1の端末装置において実行中の無線通信のスループットを前記推奨スループットに変更するように指示するスループット変更指示メッセージを送信し、
前記第1の端末装置は、前記スループット変更指示メッセージを受信すると前記推奨スループットに変更できるか否かを判断し、前記推奨スループットに変更できる場合には前記推奨スループットに従って実行中の無線通信のスループットを変更し、
前記スループット管理装置は、前記推奨スループットを含むスループット算出応答メッセージを送信し、
前記第2の端末装置は、前記スループット算出応答メッセージを受信すると、前記スループット算出応答メッセージに含まれる前記推奨スループットに従って前記データ送受信を開始する
無線通信システム。
【請求項9】
前記スループット管理装置は、前記スループット変更指示メッセージに対する応答であるスループット変更応答メッセージを前記第1の端末装置から受信した後に前記スループット算出応答メッセージを送信する
請求項8記載の無線通信システム。
【請求項10】
前記スループット管理装置は、前記スループット変更指示メッセージの送信から所定時間経過した後に前記スループット算出応答メッセージを送信する
請求項8記載の無線通信システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、無線通信システムに関する。詳しくは、複数の端末装置が送受信を行う無線通信システム、端末装置およびその処理方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ユーザ端末が無線セル内で送受信する際の最大スループットは、他ユーザ端末によるデータ送受信からの影響を受ける。しかし、ユーザ端末は、同一無線セル内の他ユーザ端末がどの程度のデータ送受信を行っているのかを事前に知ることができないため、自身の最大スループットを見積もることはできない。そのため、ユーザ端末はデータを送受信する際のスループットをスロースタート的に徐々に増やすことによって最適な値を探索するが、時間を掛けると画質の悪い時間が長くなり、その結果、ユーザ体感品質が損なわれるおそれがある。これに対し、例えば、無線端末数に起因するセルの混雑の変化率に応じてパケットの通信制御を行う通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-152760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術では、無線端末数に着目してセル負荷を計算している。しかしながら、上述の従来技術では、ユーザ端末の各々によるトラフィック量やそのタイミングを知ることができず、特定のユーザ端末のトラフィックによって、他のユーザ端末における遅延変動を誘発するおそれがある。
【0005】
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、データ送受信を新たに開始する際に他の端末における通信品質に与える影響を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、無線通信によるデータ送受信のためのスループット算出を要求するスループット算出要求メッセージを送信して、上記スループット算出要求メッセージに対する応答であるスループット算出応答メッセージを受信すると、上記スループット算出応答メッセージに含まれる推奨スループットに従って上記データ送受信を開始する端末装置およびその処理方法である。これにより、通信品質に影響を与えない推奨スループットを事前に取得して、データ送受信を開始するという作用をもたらす。
【0007】
また、この第1の側面において、上記スループット算出要求メッセージは、上記データ送受信のためのスループット要求値を含み、上記スループット要求値を実現するために無線通信を実行中の他の端末装置に対してスループットを低下させることを要求するメッセージであってもよい。これにより、無線通信を実行中の他の端末装置に対してスループットを低下させた上で、新たな端末装置において新たにデータ送受信を開始するという作用をもたらす。
【0008】
また、この第1の側面において、上記スループット算出応答メッセージは、上記データ送受信のデータ量の初期値および上記データ量の増加量に関する動作パラメータを含んでもよい。
【0009】
また、本技術の第2の側面は、実行中の無線通信のスループットを推奨スループットに変更するように指示するスループット変更指示メッセージを受信すると、上記推奨スループットに変更できるか否かを判断し、上記推奨スループットに変更できる場合には上記推奨スループットに従って実行中の無線通信のスループットを変更する端末装置およびその処理方法である。これにより、他の端末装置が新たに送受信を開始する前に、自身のスループットを推奨スループットに変更するという作用をもたらす。
【0010】
また、この第2の側面において、上記推奨スループットに変更できるか否かの判断結果を、上記スループット変更指示メッセージに対する応答であるスループット変更応答メッセージに含めて送信するようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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