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公開番号2023078031
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-06
出願番号2021191607
出願日2021-11-25
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/18 20060101AFI20230530BHJP(車両一般)
要約【課題】装着時に、着座する乗員の体格に応じて、折り畳まれたエアバッグの配置位置を、的確に調整可能な乗員保護装置の提供。
【解決手段】シート1に着座した乗員MPを保護するための乗員保護装置S。シートベルト7と、シートベルトにおけるラップベルト10の領域に配置されるエアバッグ25と、を有する。エアバッグが、折り完了体55の状態で、ラップベルトに対してずれ移動可能とされる。折り完了体が、乗員のシートベルトの装着時に、位置調整手段50L,50Rを介して、シート側に連結される。各位置調整手段が、弾性係数を同等とした長尺状の弾性体から形成されて、各先端を、シートベルトのバックルに連結されるタングプレートの近傍となる位置と、シート側におけるバックルと略左右対称となる位置と、に、それぞれ、連結されるとともに、弾性変形して、折り完了体をシートの左右方向の略中央に配置可能とされる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置であって、
シートベルトと、該シートベルトにおいて装着時に前記乗員の腰部を拘束するラップベルトの領域に配置されるエアバッグと、を有する構成とされて、
前記エアバッグが、可撓性を有したシート体から構成される袋状として、折り畳まれた折り完了体の状態で、前記ラップベルトに対してずれ移動可能に、前記ラップベルトに保持される構成とされるとともに、前記シート側に配設されるインフレーターと接続されて、内部に膨張用ガスを流入させて前記ラップベルトから前上方に向かって突出するように膨張する構成とされて、
前記折り完了体が、前記乗員の前記シートベルトの装着時に、位置調整手段を介して、前記シート側に連結されることにより、前記ラップベルトに対する位置を調整可能に、構成され、
前記位置調整手段が、長尺状の弾性体から形成されるとともに、前記シートベルトの装着状態において、前記折り完了体における前記ラップベルトに沿った方向側の両端側からそれぞれ延びるように配置されて、先端側を、前記シート側に連結される構成とされ、
前記各位置調整手段が、弾性係数を同等として、前記各先端を、前記シートベルトにおいて前記シート側に設けられるバックルに連結されるタングプレートの近傍となる位置と、前記シート側における前記バックルと略左右対称となる位置と、に、それぞれ、連結させる構成とされるとともに、前記シートベルトの装着状態において、弾性変形して、前記折り完了体を前記シートの左右方向の略中央に配置可能に、構成されていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記各位置調整手段が、前記シートベルトの装着状態において、前記シートベルトの装着前と比べて引張荷重を作用させる構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗員保護装置としては、折り畳まれたエアバッグを保持させた保持体を、シートに着座した乗員の腰部の周囲にセットして、作動時に、膨張するエアバッグによってシートに着座している乗員を保護する構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。このような構成の乗員保護装置では、乗員の腰部の周囲に保持体をセットする構成であることから、乗員の体格差(腰回りの大きさの違い)によって、折り畳まれたエアバッグ(折り完了体)の配置位置に差が生ずることとなる。膨張したエアバッグによって乗員を安定して拘束するためには、エアバッグを、左右の中央の位置を乗員の左右の中央と略一致させるようにして、膨張させることが望ましく、従来の乗員保護装置では、折り完了体の両側に位置調整手段を配置させることにより、膨張したエアバッグによって折り畳まれたエアバッグ(折り完了体)の乗員に対する位置を調整可能な構成としていた。具体的には、従来の乗員保護装置では、位置調整手段として、ゴム状弾性体からなる蛇腹筒状のものを、折り完了体の左右両側において、それぞれ、保持体の周囲に配置させることにより、位置調整手段の反発力を利用して、折り完了体の乗員に対する位置調整を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-160413公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の乗員保護装置では、位置調整手段の長さ寸法が左右で異なっていることから、左右の位置調整手段で同等の反発力を発揮し難く、装着時の折り完了体の位置を、長手方向の中央を乗員の左右の中央と略一致させるように、的確に調整する点に、改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、装着時に、着座する乗員の体格に応じて、折り畳まれたエアバッグの配置位置を、的確に調整可能な乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る乗員保護装置は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置であって、
シートベルトと、シートベルトにおいて装着時に乗員の腰部を拘束するラップベルトの領域に配置されるエアバッグと、を有する構成とされて、
エアバッグが、可撓性を有したシート体から構成される袋状として、折り畳まれた折り完了体の状態で、ラップベルトに対してずれ移動可能に、ラップベルトに保持される構成とされるとともに、シート側に配設されるインフレーターと接続されて、内部に膨張用ガスを流入させてラップベルトから前上方に向かって突出するように膨張する構成とされて、
折り完了体が、乗員のシートベルトの装着時に、位置調整手段を介して、シート側に連結されることにより、ラップベルトに対する位置を調整可能に、構成され、
位置調整手段が、長尺状の弾性体から形成されるとともに、シートベルトの装着状態において、折り完了体におけるラップベルトに沿った方向側の両端側からそれぞれ延びるように配置されて、先端側を、シート側に連結される構成とされ、
各位置調整手段が、弾性係数を同等として、各先端を、シートベルトにおいてシート側に設けられるバックルに連結されるタングプレートの近傍となる位置と、シート側におけるバックルと略左右対称となる位置と、に、それぞれ、連結させる構成とされるとともに、シートベルトの装着状態において、弾性変形して、折り完了体をシートの左右方向の略中央に配置可能に、構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の乗員保護装置では、エアバッグを折り畳んで形成される折り完了体が、シートベルトの装着時において、両端側から延びるように配置されて、それぞれ、先端側をシート側に連結される2つの位置調整手段によって、ラップベルトに対する位置を調整可能とされており、この2つの位置調整手段は、長尺状の弾性体から形成されるとともに、弾性係数を同等として、先端側を、シート側において、略左右対称となる位置に連結させる構成とされている。すなわち、本発明の乗員保護装置では、折り完了体から左右に延びる位置調整手段は、長さ寸法を略同一に設定されて、弾性係数を同等とされていることから、位置調整手段の同等の弾性力を利用して、折り完了体を、ラップベルトに対してずれ移動させつつ、中央を、ラップベルトにおける長さ方向の中央に略一致させるように、容易に位置合わせすることができる。その結果、本発明の乗員保護装置では、シートベルトの装着時に、乗員の体格(腰回りの大きさ)に応じて、腰回りの周囲に配置されるラップベルトの繰り出し量が異なっていても、折り完了体を、ラップベルトの長さ方向の略中央(すなわち、シートに着座している乗員の左右の略中央)となる位置に、容易に配置させることができる。
【0008】
したがって、本発明の乗員保護装置では、装着時に、着座する乗員の体格に応じて、折り畳まれたエアバッグの配置位置を、的確に調整することができる。
【0009】
また、本発明の乗員保護装置において、各位置調整手段を、シートベルトの装着状態において、シートベルトの装着前と比べて引張荷重を作用させる構成としていることから、シートベルトの装着時に、位置調整手段に生じる引張荷重が、折り完了体を乗員側に密着させるように作用することととなり、ラップベルトを乗員側に密着させることが可能となって、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態である乗員保護装置を搭載させたシートの斜視図である。
図1のシートの右側面図であり、シートベルトが装着された状態を示す。
図1のシートの左側面図であり、シートベルトが装着された状態を示す。
図1のシートの正面図であり、シートベルトが装着された状態を示す。
実施形態の乗員保護装置において使用されるエアバッグを単体で膨張させた状態を示す概略斜視図である。
図5のエアバッグの概略縦断面図である。
実施形態の乗員保護装置におけるカバー部に覆われた折り完了体と、ラップベルトと、を示す概略斜視図である。
実施形態の乗員保護装置において、カバー部に覆われた折り完了体の部位を示す概略平面図である。
実施形態の乗員保護装置において、カバー部における保持板部と、ラップベルトと、位置調整手段と、を示す概略部分拡大斜視図である。
実施形態の乗員保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態のシートの正面図である。
実施形態の乗員保護装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態のシートの左側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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