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公開番号2023077848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-06
出願番号2021191331
出願日2021-11-25
発明の名称リーク診断装置、及び車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02M 25/08 20060101AFI20230530BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】リーク診断の際に、蒸発燃料を含むガスが外部に排出されることを抑制する。
【解決手段】制御装置は、内燃機関が停止してから再び始動するまでの停止期間内における燃料タンクのリーク診断の実行回数CXが予め定められた許可回数CA未満であることを条件に、封鎖弁を開弁することによりキャニスタを介して燃料タンク内のガスを排出する排出処理を実行する。また、制御装置は、排出処理による燃料タンク内の圧力を示す指標値の変化に基づき、リーク診断を行う診断処理を実行する。さらに、制御装置は、内燃機関の停止期間内において、封鎖弁が開弁した状態で燃料タンクへの給油が行われた場合に、当該給油が行われた停止期間の許可回数CAを減算する減算処理を実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクに接続しているベーパ通路と、
前記ベーパ通路に接続しており、前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着可能なキャニスタと、
前記キャニスタに接続している外気通路と、
前記ベーパ通路の流路を開閉する封鎖弁と、
を備えている燃料供給機構を診断対象とし、
内燃機関が停止してから再び始動するまでの停止期間内における前記燃料タンクのリーク診断の実行回数が予め定められた許可回数未満であることを条件に、前記封鎖弁を開弁することにより前記キャニスタを介して前記燃料タンク内のガスを排出する排出処理と、
前記排出処理による前記燃料タンク内の圧力を示す指標値の変化に基づき、前記リーク診断を行う診断処理と、
前記内燃機関の停止期間内において、前記封鎖弁が開弁した状態で前記燃料タンクへの給油が行われた場合に、当該給油が行われた前記停止期間の前記許可回数を減算する減算処理と、を実行する
リーク診断装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記減算処理では、前記停止期間内における前記燃料タンクへの給油の量が多い場合に前記燃料タンクへの給油の量が少ない場合よりも、前記許可回数の減算量を大きくする
請求項1に記載のリーク診断装置。
【請求項3】
車両の駆動源としての内燃機関と、
前記車両の駆動源としてのモータジェネレータと、
前記モータジェネレータに電力を供給するバッテリと、
前記内燃機関に燃料を供給するための燃料供給機構と、
前記燃料供給機構を診断対象とするリーク診断装置と、を備える前記車両であって、
前記燃料供給機構は、
燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクに接続しているベーパ通路と、
前記ベーパ通路に接続しており、前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着可能なキャニスタと、
前記キャニスタに接続している外気通路と、
前記ベーパ通路の流路を開閉する封鎖弁と、を備え、
前記リーク診断装置は、
前記内燃機関が停止してから再び始動するまでの停止期間内における前記燃料タンクのリーク診断の実行回数が予め定められた許可回数未満であることを条件に、前記封鎖弁を開弁することにより前記キャニスタを介して前記燃料タンク内のガスを排出する排出処理と、
前記排出処理による前記燃料タンク内の圧力を示す指標値の変化に基づき、前記リーク診断を行う診断処理と、
前記内燃機関の停止期間内において、前記封鎖弁が開弁した状態で前記燃料タンクへの給油が行われた場合に、当該給油が行われた前記停止期間の前記許可回数を減算する減算処理と、を実行する
車両。
【請求項4】
前記バッテリは、前記車両の外部に設けられた外部電源によって充電可能である
請求項3に記載の車両。
【請求項5】
燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクに接続しているベーパ通路と、
前記ベーパ通路に接続しており、前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着可能なキャニスタと、
前記キャニスタに接続している外気通路と、
前記ベーパ通路の流路を開閉する封鎖弁と、
を備えている燃料供給機構を診断対象とし、
内燃機関が停止してから再び始動するまでの停止期間内における前記燃料タンクのリーク診断の実行回数が予め定められた許可回数未満であることを条件に、前記封鎖弁を開弁することにより前記キャニスタを介して前記燃料タンク内のガスを排出する排出処理と、
前記排出処理による前記燃料タンク内の圧力を示す指標値の変化に基づき、前記リーク診断を行う診断処理と、
前記内燃機関の停止期間内において、前記燃料タンク内の圧力が大気圧よりも高く、且つ、前記封鎖弁が開弁した場合に、当該開弁したときの前記停止期間の前記許可回数を減算する減算処理と、を実行する
リーク診断装置。
【請求項6】
前記減算処理では、前記停止期間内における前記燃料タンク内の圧力と前記大気圧との差が大きい場合に前記燃料タンク内の圧力と前記大気圧との差が小さい場合よりも、前記許可回数の減算量を大きくする
請求項5に記載のリーク診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リーク診断装置、及び車両に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の燃料供給機構は、燃料タンクと、ベーパ通路と、キャニスタと、外気通路と、封鎖弁とを備えている。燃料タンクは、燃料を貯留している。キャニスタは、ベーパ通路を介して燃料タンクに接続している。キャニスタは、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着可能である。外気通路は、キャニスタに接続している。封鎖弁は、ベーパ通路の途中に位置している。封鎖弁は、ベーパ通路の流路を開閉する。
【0003】
特許文献1のリーク診断装置は、内燃機関の停止中に、燃料タンクのリーク診断を実行する。具体的には、特許文献1のリーク診断装置は、封鎖弁を開弁することにより燃料タンク内のガスを排出する。そして、特許文献1のリーク診断装置は、燃料タンク内の圧力を示す指標値の変化に基づき、燃料タンクのリーク診断を行う。また、特許文献1のリーク診断装置は、内燃機関が停止してから再び始動するまでの期間内において、上記のリーク診断の実行回数を、予め定められた許可回数に制限している。これにより、リーク診断に伴って、過度な量の蒸発燃料が排出されることを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-087661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のような燃料供給機構では、リーク診断を実行していなくても、内燃機関の停止中においてベーパ通路を介して燃料タンクからキャニスタに蒸発燃料を含むガスが移動することがある。このように蒸発燃料を含むガスが移動すると、キャニスタでの蒸発燃料の吸着量が多くなる。その結果、特許文献1のような燃料供給機構では、内燃機関の停止中におけるリーク診断の実行回数が許可回数未満であっても、キャニスタで蒸発燃料をそれ以上吸着できなく可能性がある。仮に、キャニスタで蒸発燃料を吸着できない状態でリーク診断を実行すると、燃料タンク内の蒸発燃料を含むガスが外部に排出されることになるため、好ましくない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのリーク診断装置は、燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクに接続しているベーパ通路と、前記ベーパ通路に接続しており、前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着可能なキャニスタと、前記キャニスタに接続している外気通路と、前記ベーパ通路の流路を開閉する封鎖弁と、を備えている燃料供給機構を診断対象とし、内燃機関が停止してから再び始動するまでの停止期間内における前記燃料タンクのリーク診断の実行回数が予め定められた許可回数未満であることを条件に、前記封鎖弁を開弁することにより前記キャニスタを介して前記燃料タンク内のガスを排出する排出処理と、前記排出処理による前記燃料タンク内の圧力を示す指標値の変化に基づき、前記リーク診断を行う診断処理と、前記内燃機関の停止期間内において、前記封鎖弁が開弁した状態で前記燃料タンクへの給油が行われた場合に、当該給油が行われた前記停止期間の前記許可回数を減算する減算処理と、を実行する。
【0007】
上記構成によれば、燃料タンクへの給油により蒸発燃料を含むガスが燃料タンクから押し出されてキャニスタの蒸発燃料の吸着量が多くなると、許可回数が減算される。これにより、給油後は、リーク診断の実行回数がさらに厳しく制限される。そのため、キャニスタで吸着できる蒸発燃料の量が小さいにも拘らずリーク診断が実行されてしまって、蒸発燃料を含むガスが外部に排出される、といった事態が発生することを抑制できる。
【0008】
上記構成において、前記減算処理では、前記停止期間内における前記燃料タンクへの給油の量が多い場合に前記燃料タンクへの給油の量が少ない場合よりも、前記許可回数の減算量を大きくしてもよい。
【0009】
上記構成によれば、燃料タンクへの給油の量が多い場合、すなわち燃料タンクから押し出される蒸発燃料の量が多い場合には、許可回数が大きく減算される。したがって、キャニスタの蒸発燃料の吸着量を、より正確に許可回数に反映できる。
【0010】
上記課題を解決するための車両は、車両の駆動源としての内燃機関と、前記車両の駆動源としてのモータジェネレータと、前記モータジェネレータに電力を供給するバッテリと、前記内燃機関に燃料を供給するための燃料供給機構と、前記燃料供給機構を診断対象とするリーク診断装置と、を備える前記車両であって、前記燃料供給機構は、燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクに接続しているベーパ通路と、前記ベーパ通路に接続しており、前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着可能なキャニスタと、前記キャニスタに接続している外気通路と、前記ベーパ通路の流路を開閉する封鎖弁と、を備え、前記リーク診断装置は、前記内燃機関が停止してから再び始動するまでの停止期間内における前記燃料タンクのリーク診断の実行回数が予め定められた許可回数未満であることを条件に、前記封鎖弁を開弁することにより前記キャニスタを介して前記燃料タンク内のガスを排出する排出処理と、前記排出処理による前記燃料タンク内の圧力を示す指標値の変化に基づき、前記リーク診断を行う診断処理と、前記内燃機関の停止期間内において、前記封鎖弁が開弁した状態で前記燃料タンクへの給油が行われた場合に、当該給油が行われた前記停止期間の前記許可回数を減算する減算処理と、を実行する。
(【0011】以降は省略されています)

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