TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023077822
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-06
出願番号2021191288
出願日2021-11-25
発明の名称超音波流量計
出願人東京計装株式会社
代理人個人,個人
主分類G01F 1/66 20220101AFI20230530BHJP(測定;試験)
要約【課題】可塑性物質と金属部材から成る消音構造体を管体の周囲に配置することによって、管体を伝達するノイズを効果的に吸収する。
【解決手段】管体1に沿って管体1の外面に一対の超音波送受信器3、4がくさび台5を介して固定され、測定管路部2とされている。測定管路部2の周囲には消音構造体6が構設されており、消音構造体6は超音波送受信器3、4、くさび台5を除く測定管路部2の周囲を覆うように設けられている。消音構造体6は金属部材7と音波吸収材8とから成り、金属部材7は型材による複数個の長片部材とされ、管体1の長さ方向に沿って管体1の外面に接するように配置されている。音波吸収材8は金属部材7同士の間隙、管体1と金属部材7との間隙に充填されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
管体内の流体の流速を超音波パルスにより測定する一対の超音波送受信器を配置した測定管路部の周囲に、前記管体を伝達するノイズを吸収する消音構造体を取り付けた超音波流量計であって、
前記消音構造体は、複数個の金属部材を前記管体の外面に配置すると共に、前記金属部材同士の間隙及び前記管体と前記金属部材との間隙に可塑性を有する軟質高密度の音波吸収材を充填したことを特徴とする超音波流量計。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記測定管路部の外面の上流側と下流側に前記一対の前記超音波送受信器を取り付け、前記超音波パルスを一方の前記超音波送受信器から発信し他方の前記超音波送受信器で受信することを交互に繰り返して、流量を測定することを特徴とする請求項1に記載の超音波流量計。
【請求項3】
前記金属部材は長片状で表面積が大きな型材とし、その一部が前記管体の長手方向に沿って接するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波流量計。
【請求項4】
前記音波吸収材は油粘土、高分子材料としたことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の超音波流量計。
【請求項5】
前記消音構造体の周囲を金属製カバーにより覆うことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の超音波流量計。
【請求項6】
金属製カバーは前記消音構造体を外側から締付可能としたことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の超音波流量計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管体を伝達するノイズを消音構造体で吸収し、S/Nを大きくして、測定精度の向上を図る超音波流量計に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
超音波流量計では、管体を伝達する余分な超音波のノイズ成分が超音波受信素子に混入し、S/Nが小さくなり測定精度が悪化し易い。そのために、例えば特許文献1などに記載されているように、管体の周囲にゴム体や粘着ゲルのような超音波消音材を配置し、ノイズを吸収して減少させることが開示されている。或いは、超音波消音材中に金属粒子等を混在して、吸収性能を向上させることも行われている。
【0003】
また特許文献2には、管体の周囲に、未架橋ゴムなどから成る超音波吸収体を配置し、更にその外側に連続気泡を有するマット状の弾性多孔体から成る超音波緩衝材を配置し、管体を伝達するノイズを吸収することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-117894号公報
特開2018-105735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これらの特許文献1、2等で使用されるゴム体等の超音波消音材は、管体の表面に接触してノイズを吸収できるが、管体の表面積には限界があり、ノイズの吸収が不十分で、ノイズが多く残留するので望ましい測定精度が得られるとは云えない。
【0006】
特に、流体として気体を測定対象とする場合には、気体中を伝播する超音波パルスの減衰が大きく、管体を伝達するノイズによる影響が増加し、得られる超音波信号よりも1000倍程度も大きなノイズ量となることがある。このため、信号がノイズ中に埋もれることがあって、S/N比が極端に小さくなり、このノイズを十分に除去しないと、測定の信頼性を確保し難いという問題点がある。
【0007】
管体が合成樹脂材の場合には伝達ノイズは少ないので、除去が十分でなくとも流速は容易に測定できるが、金属管の場合には伝達ノイズ量が大きく、除去がなかなか困難である。
【0008】
本発明の目的は、上述の課題を解消し、管体の測定管路部の周囲に、金属部材と音波吸収材とから成る消音構造体を配置して、伝達ノイズを効果的に吸収し、特に気体を測定対象とする場合でも適用可能な超音波流量計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る超音波流量計は、管体内の流体の流速を超音波パルスにより測定する一対の超音波送受信器を配置した測定管路部の周囲に、前記管体を伝達するノイズを吸収する消音構造体を取り付けた超音波流量計であって、前記消音構造体は、複数個の金属部材を前記管体の外面に配置すると共に、前記金属部材同士の間隙及び前記管体と前記金属部材との間隙に可塑性を有する軟質高密度の音波吸収材を充填したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る超音波流量計によれば、金属部材と軟質高密度の音波吸収材とから成る消音構造体を管体の測定管路部の周囲に配置することによって、管体を伝達するノイズを効果的に吸収し測定管路部における測定精度を向上する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東京計装株式会社
超音波流量計
9か月前
個人
人体形状判定方法
23日前
群馬県
種類判定システム
15日前
株式会社カスタム
電子秤
16日前
ユニパルス株式会社
ロードセル
8日前
愛知電機株式会社
アクチエータ
22日前
日本精機株式会社
液面検出装置
17日前
株式会社リガク
熱分析装置
15日前
株式会社小野測器
計測装置
22日前
株式会社リガク
熱分析装置
15日前
日本碍子株式会社
ガスセンサ
16日前
アズビル株式会社
熱式流量計
17日前
アズビル株式会社
圧力センサ
22日前
アズビル株式会社
圧力センサ
22日前
株式会社プロテリアル
位置検出装置
16日前
アズビル株式会社
熱式流量計
16日前
本多電子株式会社
超音波流量計
今日
株式会社精工技研
光電界センサ
22日前
大陽日酸株式会社
液面測定装置
22日前
花王株式会社
皮膚指標推定方法
17日前
株式会社島津製作所
圧力センサ
2日前
株式会社東芝
センサ
16日前
株式会社ヨコオ
プローブ
10日前
大栄工業株式会社
成型品検査装置
16日前
大和製衡株式会社
計量装置
今日
個人
地震予測方法及び火山活動予測方法
3日前
エスペック株式会社
環境形成装置
7日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
22日前
株式会社豊田自動織機
車両
16日前
相模石油株式会社
駐車場案内装置
7日前
国立大学法人佐賀大学
石綿検出方法
16日前
株式会社ゼオシステム
尿量測定装置
16日前
個人
光ファイバー型センサー
2日前
ミツミ電機株式会社
測距装置
16日前
日立建機株式会社
作業機械
4日前
東亜ディーケーケー株式会社
測定装置
22日前
続きを見る