TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023077672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-06
出願番号2021191031
出願日2021-11-25
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人中川国際特許事務所
主分類G03G 21/14 20060101AFI20230530BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】同じメディア情報の記録媒体を介して二次転写部に作用する力が異なる場合でも色ずれを低減する。
【解決手段】
光走査装置は、カセットから記録媒体を連続給送し画像を形成するジョブの場合に、2枚目以降の記録媒体に二次転写するために中間転写体に一次転写される第一のトナー像と第二のトナー像の副走査方向の位置を合わせるために、第一の静電潜像を書き込み始めた時から第一の時間に指定情報に従って設定された第一の設定時間を加えた第二の時間の経過後に第二の静電潜像を書き込み始め、手差しトレイから記録媒体を連続給送し画像を形成するジョブの場合に、2枚目以降の記録媒体に二次転写するために中間転写体に一次転写される第一のトナー像と第二のトナー像の前記副走査方向の位置を合わせるために、第一の静電潜像を書き込み始めた時から第一の時間に指定情報に従って設定された第一の設定時間とは異なる第二の設定時間を加えた第三の時間の経過後に第二の静電潜像を書き込み始める。
【選択図】 図15
特許請求の範囲【請求項1】
画像形成装置であって、第一のトナー像が形成される第一の感光体と、
前記第一の感光体に形成される前記第一のトナー像と異なる色の第二のトナー像が形成される第二の感光体と、
前記第一の感光体に第一の静電潜像を形成し、前記第二の感光体に第二の静電潜像を形成する光走査装置と、
前記第一の静電潜像および前記第二の静電潜像をそれぞれの色のトナーで現像して前記第一のトナー像および前記第二のトナー像にする現像装置と、
副走査方向へ回転し、前記第一のトナー像と前記第二のトナー像が重ね合わせられるように順次一次転写される中間転写体と、
前記中間転写体とともに転写ニップを形成し、前記中間転写体に重ね合わされた前記第一のトナー像および前記第二のトナー像を前記転写ニップで記録媒体へ二次転写する二次転写体と、
前記光走査装置より鉛直方向下部に配置され、記録媒体を収納可能なカセットから前記転写ニップへ向けて記録媒体を給送する第一の給送部と、
前記画像形成装置の側部に配置され、記録媒体を手差し可能な手差しトレイから前記転写ニップへ向けて記録媒体を給送する第二の給送部と、
前記カセットまたは前記手差しトレイを指定する第一の指定情報と、前記記録媒体のメディア情報を指定する第二の指定情報と、前記記録媒体の片面または両面の画像形成を指定する第三の指定情報とを記憶する記憶部と、を備え、
前記光走査装置は、
記録媒体を連続して給送し、記録媒体の片面に画像を形成するジョブの場合に、1枚目の記録媒体に二次転写するために前記中間転写体に一次転写される前記第一のトナー像と前記第二のトナー像の前記副走査方向の位置を合わせるために、前記第一の静電潜像を書き込み始めた時から第一の時間の経過後に前記第二の静電潜像を書き込み始め、
前記カセットから記録媒体を連続して給送し、記録媒体の片面に画像を形成するジョブの場合に、2枚目以降の記録媒体に二次転写するために前記中間転写体に一次転写される前記第一のトナー像と前記第二のトナー像の前記副走査方向の位置を合わせるために、前記第一の静電潜像を書き込み始めた時から前記第一の時間に前記第一、前記第二および前記第三の指定情報に従って設定された第一の設定時間を加えた第二の時間の経過後に前記第二の静電潜像を書き込み始め、
前記手差しトレイから記録媒体を連続して給送し、記録媒体の片面に画像を形成するジョブの場合に、2枚目以降の記録媒体に二次転写するために前記中間転写体に一次転写される前記第一のトナー像と前記第二のトナー像の前記副走査方向の位置を合わせるために、前記第一の静電潜像を書き込み始めた時から前記第一の時間に前記第一、前記第二および前記第三の指定情報に従って設定された前記第一の設定時間とは異なる第二の設定時間を加えた第三の時間の経過後に前記第二の静電潜像を書き込み始める、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記転写ニップを通過した記録媒体を表裏を反転させて再び前記転写ニップへ向けて給送する第三の給送部を備え、
前記光走査装置は、
記録媒体を連続して給送し、記録媒体の両面に画像を形成するジョブの場合に、前記2枚目以降であって前記第三の給送部からの記録媒体に二次転写するために前記中間転写体に一次転写される前記第一のトナー像と前記第二のトナー像の前記副走査方向の位置を合わせるために、前記第一の静電潜像を書き込み始めた時から前記第一の時間に前記第一、前記第二および前記第三の指定情報に従って設定された前記第一および前記第二の設定時間とは異なる第三の設定時間を加えた第四の時間の経過後に前記第二の静電潜像を書き込み始める、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第一の給送部は、前記転写ニップより鉛直方向下側に配置されており、
前記第二の給送部は、前記カセットから前記転写ニップへ向かう記録媒体の第一の搬送経路に対して、前記手差しトレイから前記転写ニップへ向かう記録媒体の第二の搬送経路が、前記カセットと前記転写ニップとの間で合流する合流部より鉛直方向上側であって、前記転写ニップより鉛直方向下側に配置されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記光走査装置は、前記第一の時間に加える前記第一の設定時間が前記第二の設定時間より大きい、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記記録媒体のメディア情報は、記録媒体の坪量、紙厚、剛性または紙の表面状態の少なくとも一つを含む情報である、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記光走査装置が前記第二の静電潜像を書き込み始める時間を変更するのは、記録媒体の坪量が所定値より大きい場合であり、前記カセットを指定した場合の前記所定値と前記手差しトレイを指定した場合の前記所定値とは異なる、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、中間転写体を有する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
記録媒体にカラー画像を形成するカラー画像形成装置としては、複数の画像形成部と、中間転写ベルトとを備えたものがある。複数の画像形成部は、それぞれ感光体を備え、感光体にトナー像を形成する。複数の画像形成部によって各感光体に形成されたトナー像は、各感光体と中間転写ベルトとの間で形成された一次転写部にて中間転写ベルトに順次重ね合わせて転写される。そして、中間転写ベルトに形成されたトナー像は、中間転写ベルトと二次転写ローラとの間で形成された二次転写部であるニップ部にて記録媒体に転写される。
【0003】
ここで、中間転写ベルトの表面の移動方向の上流側の画像形成部を第1の画像形成部、下流側の画像形成部を第2の画像形成部とする。それぞれの画像形成部の感光体に形成されたトナー像は、それぞれの感光体と中間転写ベルトとの間で形成された一次転写部において中間転写ベルトに転写される。第1の画像形成部の1枚の記録媒体への画像形成タイミングに対して第2の画像形成部の同一の記録媒体への画像形成開始タイミングは、中間転写ベルトの表面速度とそれぞれの感光体の一次転写部間の距離、および検出される色ずれ量に基づいて遅延される。
【0004】
しかしながら、二次転写部であるニップ部に記録媒体が突入する際に、記録媒体を介して二次転写部に作用する力により、中間転写ベルトの表面速度が変動することがある。中間転写ベルトの表面速度の変動により、二次転写部へ突入する記録媒体よりも後続の記録媒体に転写する画像に関して複数色のトナー像を中間転写ベルトに正確に重ね合わせるとこができなくなり、色ずれが生じてしまう。特に厚紙などの坪量が大きい記録媒体において、色ずれの程度が悪化するため、厚紙通紙時の色ずれ対策が求められている。
【0005】
特許文献1では、十分な紙間を空けて連続通紙することで、厚紙による搬送影響を受けないような対策がとられている。一方、特許文献2では、検出した記録媒体の厚みに応じて中間転写ベルトの表面の移動方向と同一方向である副走査方向の露光の書出しタイミングを変える対策がとられている。さらに特許文献3では、連続通紙時に、先行する記録媒体が検出された時のみ露光の書出しタイミングを変える対策がとられている。つまり特許文献3では、一定以上紙間が空いた場合に露光の書出しタイミングを変えないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-32743号公報
特開2001-42743号公報
特開2009-80399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のように、十分な紙間を空けて連続通紙する場合、所定時間内に出力できる記録媒体が減ってしまう。また、厚紙通紙時の色ずれの原因となる記録媒体を介して二次転写部に作用する力は、カセットから二次転写部に向かう搬送経路を通して送られる記録媒体と、手差しトレイから二次転写部に向かう搬送経路を通して送られる記録媒体とでは異なる。例えば、記録媒体を介して二次転写部に作用する力は、同じ厚さの記録媒体であっても、カセットから給送した場合に比べて手差しトレイから給送した場合の方が小さい場合がある。この場合、同じ厚さの記録媒体の連続通紙時であっても、色ずれの程度は異なる。したがって、特許文献2および特許文献3のように、記録媒体の厚みに応じて露光の書出しタイミングを変える構成であっても、書出しタイミングの補正が不要な条件で、色ずれを過剰に補正してしまうおそれがある。あるいは、書出しタイミングの補正が必要な条件で、色ずれの補正が不十分になってしまうおそれがある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、記録媒体を連続して給送するときに、同じ厚さの記録媒体を介して二次転写部に作用する力が異なる場合でも色ずれを低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、画像形成装置であって、第一のトナー像が形成される第一の感光体と、前記第一の感光体に形成される前記第一のトナー像と異なる色の第二のトナー像が形成される第二の感光体と、前記第一の感光体に第一の静電潜像を形成し、前記第二の感光体に第二の静電潜像を形成する光走査装置と、前記第一の静電潜像および前記第二の静電潜像をそれぞれの色のトナーで現像して前記第一のトナー像および前記第二のトナー像にする現像装置と、副走査方向へ回転し、前記第一のトナー像と前記第二のトナー像が重ね合わせられるように順次一次転写される中間転写体と、前記中間転写体とともに転写ニップを形成し、前記中間転写体に重ね合わされた前記第一のトナー像および前記第二のトナー像を前記転写ニップで記録媒体へ二次転写する二次転写体と、前記光走査装置より鉛直方向下部に配置され、記録媒体を収納可能なカセットから前記転写ニップへ向けて記録媒体を給送する第一の給送部と、前記画像形成装置の側部に配置され、記録媒体を手差し可能な手差しトレイから前記転写ニップへ向けて記録媒体を給送する第二の給送部と、前記カセットまたは前記手差しトレイを指定する第一の指定情報と、前記記録媒体のメディア情報を指定する第二の指定情報と、前記記録媒体の片面または両面の画像形成を指定する第三の指定情報とを記憶する記憶部と、を備え、前記光走査装置は、記録媒体を連続して給送し、記録媒体の片面に画像を形成するジョブの場合に、1枚目の記録媒体に二次転写するために前記中間転写体に一次転写される前記第一のトナー像と前記第二のトナー像の前記副走査方向の位置を合わせるために、前記第一の静電潜像を書き込み始めた時から第一の時間の経過後に前記第二の静電潜像を書き込み始め、前記カセットから記録媒体を連続して給送し、記録媒体の片面に画像を形成するジョブの場合に、2枚目以降の記録媒体に二次転写するために前記中間転写体に一次転写される前記第一のトナー像と前記第二のトナー像の前記副走査方向の位置を合わせるために、前記第一の静電潜像を書き込み始めた時から前記第一の時間に前記第一、前記第二および前記第三の指定情報に従って設定された第一の設定時間を加えた第二の時間の経過後に前記第二の静電潜像を書き込み始め、前記手差しトレイから記録媒体を連続して給送し、記録媒体の片面に画像を形成するジョブの場合に、2枚目以降の記録媒体に二次転写するために前記中間転写体に一次転写される前記第一のトナー像と前記第二のトナー像の前記副走査方向の位置を合わせるために、前記第一の静電潜像を書き込み始めた時から前記第一の時間に前記第一、前記第二および前記第三の指定情報に従って設定された前記第一の設定時間とは異なる第二の設定時間を加えた第三の時間の経過後に前記第二の静電潜像を書き込み始める、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、記録媒体を連続して給送するときに、同じメディア情報の記録媒体を介して二次転写部に作用する力が異なる場合でも色ずれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
トナー
2日前
キヤノン株式会社
トナー
2日前
キヤノン株式会社
梱包箱
9日前
キヤノン株式会社
トナー
15日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2日前
キヤノン株式会社
表示装置
8日前
キヤノン株式会社
評価方法
10日前
キヤノン株式会社
記録装置
今日
キヤノン株式会社
電気機器
16日前
キヤノン株式会社
撮像装置
今日
キヤノン株式会社
記録装置
7日前
キヤノン株式会社
有機発光素子
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
16日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
13日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
16日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
16日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
16日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
有機発光素子
15日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
14日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
14日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
10日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
14日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
10日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
14日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
13日前
キヤノン株式会社
有機発光素子
13日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
16日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
成形回路部品
20日前
続きを見る