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公開番号2023077445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-06
出願番号2021190680
出願日2021-11-25
発明の名称点火プラグ
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H01T 13/20 20060101AFI20230530BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】放電部における剥離や発汗を十分に抑制することのできる点火プラグ、を提供する。
【解決手段】点火プラグ10は、放電チップ31と、放電チップ31と対向する放電チップ61と、を備える。放電チップ31と放電チップ61との間に形成される放電ギャップGPの大きさは、0.23mm以上且つ0.6mm以下である。放電チップ31及び放電チップ61のうち少なくとも一方は、イリジウム又は白金を主成分として含み、タンタルを0.5重量%以上且つ5重量%以下の範囲で含む材料で構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1放電部(31)と、
前記第1放電部と対向する第2放電部(61)と、を備え、
前記第1放電部と前記第2放電部との間に形成される放電ギャップ(GP)の大きさが、0.23mm以上且つ0.6mm以下であり、
前記第1放電部及び前記第2放電部のうち少なくとも一方が、
イリジウム又は白金を主成分として含み、
タンタルを0.5重量%以上且つ5重量%以下の範囲で含む材料で構成されている、点火プラグ。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記第1放電部及び前記第2放電部の両方が、
イリジウム又は白金を主成分として含み、
タンタルを0.5重量%以上且つ5重量%以下の範囲で含む材料で構成されている、請求項1に記載の点火プラグ。
【請求項3】
前記第1放電部及び前記第2放電部のうち少なくとも一方が、母材に接合された貴金属チップとして設けられている、請求項1又は2に記載の点火プラグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は点火プラグに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば車両に搭載される内燃機関には、燃料への点火を行うための点火プラグが設けられる。点火プラグは、中心電極と接地電極とを備えており、これらの電極間で火花放電を生じさせることで燃料への点火を行う。下記特許文献1に記載されているように、電極のうち火花放電が生じる部分の材料としては、イリジウム又は白金を主成分とする金属材料が用いられることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4761401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内燃機関の動作中においては、混合気の燃焼熱が周期的に生じるため、点火プラグのうち特に電極の部分には過酷な冷熱サイクルが繰り返し加えられる。この冷熱サイクルの影響により、中心電極及び接地電極のそれぞれにおいては、金属の表面の一部が剥離してしてしまうことがある。また、剥離した金属の一部が溶融して、中心電極等の表面に再付着する現象が生じることもある。このように金属が再付着する現象は、「発汗」とも称される。
【0005】
中心電極及び接地電極のうち火花放電が生じる部分(以下では「放電部」とも称する)において上記の発汗が生じると、放電ギャップが縮小し、両電極間が短絡してしまう可能性がある。特に、例えばガスエンジンに用いられる点火プラグのように、当初の放電ギャップが0.2mm程度と小さい点火プラグにおいては、発汗に伴う電極間の短絡が生じやすい。
【0006】
このような問題を解決するために、上記特許文献1には、電極に用いられる貴金属チップの酸素含有量を特定の範囲に収めることで、剥離や発汗を抑制することについて記載されている。
【0007】
しかしながら、近年では、内燃機関の更なる高効率化、及び高出力化の要求が高くなってきている。このため、上記特許文献1に記載された対策のみで、剥離や発汗を十分に抑制することは、今後は難しくなって行くものと考えられる。
【0008】
本開示は、放電部における剥離や発汗を十分に抑制することのできる点火プラグ、を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る点火プラグは、第1放電部(31)と、第1放電部と対向する第2放電部(61)と、を備える。第1放電部と第2放電部との間に形成される放電ギャップ(GP)の大きさは、0.23mm以上且つ0.6mm以下である。第1放電部及び第2放電部のうち少なくとも一方は、イリジウム又は白金を主成分として含み、タンタルを0.5重量%以上且つ5重量%以下の範囲で含む材料で構成されている。
【0010】
本発明者らは、イリジウム又は白金を主成分として含み、タンタルを0.5重量%以上且つ5重量%以下の範囲で含む材料を用いて放電部を構成すると、固溶硬化(固溶強化ともいう)の効果により、剥離や発汗が十分に抑制されるという知見を得ている。従って、第1放電部及び第2放電部のうち少なくとも一方を上記材料で構成することで、剥離や発汗を十分に抑制し、点火プラグの電極間が短絡してしまう現象等を防止することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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