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公開番号2023077239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-05
出願番号2021190463
出願日2021-11-24
発明の名称RC-IGBT
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 29/739 20060101AFI20230529BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本開示は、RC-IGBTにおいてラッチアップ耐量を高くしながらオン電圧を低減することを目的とする。
【解決手段】RC-IGBT101は、複数のゲートトレンチ11T内に設けられた複数のゲート電極11aと、複数のダミートレンチ12T内に設けられ、複数のゲート電極11aの上面より下に位置する上面を有する複数のダミーゲート電極12aと、半導体基板50の上面に形成され、各ダミーゲート電極12aの上方で各ダミートレンチ12Tの少なくとも片側の側壁が露出した第1コンタクトホール17を有する層間絶縁膜4と、層間絶縁膜4上および第1コンタクトホール17内に設けられ、第1コンタクトホール17に露出した各ダミートレンチ12Tの側壁においてベース層15と電気的に接続されるエミッタ電極6と、を備える。2つのゲートトレンチ11Tの間に少なくとも1つのダミートレンチ12Tが配置される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
IGBT領域およびダイオード領域を有する半導体基板を備えるRC-IGBTであって、
前記半導体基板は、
前記IGBT領域および前記ダイオード領域に設けられたn型のドリフト層と、
前記IGBT領域において前記ドリフト層上に設けられたp型のベース層と、
前記IGBT領域において前記ベース層上に設けられ、前記半導体基板の上面を構成し、前記ドリフト層よりn型不純物濃度の高いn型のソース層と、を備え、
前記半導体基板には、前記IGBT領域において、前記半導体基板の上面から前記ベース層を貫通して前記ドリフト層に達し、第1方向を長手方向とする複数のゲートトレンチおよび複数のダミートレンチが形成され、
前記複数のゲートトレンチ内にゲート絶縁膜を介して設けられた複数のゲート電極と、
前記複数のダミートレンチ内にダミーゲート絶縁膜を介して設けられ、前記複数のゲート電極の上面より下に位置する上面を有する複数のダミーゲート電極と、
前記IGBT領域において前記半導体基板の上面に形成され、各前記ダミーゲート電極の上方で各前記ダミートレンチの少なくとも片側の側壁が露出した第1コンタクトホールを有する層間絶縁膜と、
前記IGBT領域において前記層間絶縁膜上および前記第1コンタクトホール内に設けられ、前記第1コンタクトホールに露出した各前記ダミートレンチの側壁において前記ベース層と電気的に接続されるエミッタ電極と、をさらに備え、
前記複数のゲートトレンチに含まれる2つのゲートトレンチの間に、前記複数のダミートレンチに含まれる少なくとも1つのダミートレンチが配置される、
RC-IGBT。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
各前記ダミーゲート電極上に設けられ、各前記ダミーゲート電極と前記エミッタ電極とを絶縁する分離絶縁膜をさらに備え、
各前記ダミーゲート電極は各前記ゲート電極と電気的に接続される、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項3】
前記分離絶縁膜の上面は前記ソース層の下面よりも下に位置する、
請求項2に記載のRC-IGBT。
【請求項4】
前記分離絶縁膜は前記ゲート絶縁膜より厚い、
請求項2または請求項3に記載のRC-IGBT。
【請求項5】
各前記ダミーゲート電極は各前記ゲート電極に接続されず、前記第1コンタクトホール内で前記エミッタ電極と電気的に接続される、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項6】
前記ダミーゲート電極の上面は前記ソース層の下面よりも下に位置する、
請求項5に記載のRC-IGBT。
【請求項7】
前記第1コンタクトホールにおいて前記ダミートレンチの両側の側壁が露出する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のRC-IGBT。
【請求項8】
2つの前記ゲートトレンチの間に2つ以上の前記ダミートレンチが配置され、
前記層間絶縁膜は、一方側で前記ゲートトレンチと隣り合い他方側で他の前記ダミートレンチと隣り合う前記ダミートレンチと、前記他のダミートレンチとの間の領域を覆う、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のRC-IGBT。
【請求項9】
前記ベース層は、一方側で前記ゲートトレンチと隣り合い他方側で他の前記ダミートレンチと隣り合う前記ダミートレンチと、前記他のダミートレンチとの間に設けられない、
請求項8に記載のRC-IGBT。
【請求項10】
前記ソース層は前記ダミートレンチの側壁に接して前記第1コンタクトホールから露出し、
前記エミッタ電極は、前記第1コンタクトホールから露出した前記ソース層と電気的に接続される、
請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のRC-IGBT。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、RC-IGBTに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
逆導通IGBT(RC-IGBT:Reverse Conducting IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor))は、一つの半導体基板にIGBT領域とダイオード領域とを有する。特許文献1に記載のRC-IGBTは、隣り合うアクティブトレンチゲート間のメサ領域に、p型ベース層内に達するトレンチコンタクトを設け、基板表面より深い位置でp型ベース層とコンタクトを取ることにより、IGBTのラッチアップ耐量を改善している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-171326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のRC-IGBTは、メサ領域にトレンチコンタクトを有するため、トレンチコンタクト分の幅を確保する必要があり、トレンチゲート間の間隔、すなわちメサ幅を十分に狭めることができない。そのため、メサ幅を狭めることによって得られるキャリア蓄積効果が得にくく、オン電圧が十分に低減できないという問題があった。
【0005】
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、RC-IGBTにおいてラッチアップ耐量を高くしながらオン電圧を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のRC-IGBTは、IGBT領域およびダイオード領域を有する半導体基板を備えるRC-IGBTである。半導体基板は、IGBT領域およびダイオード領域に設けられたn型のドリフト層と、IGBT領域においてドリフト層上に設けられたp型のベース層と、IGBT領域においてベース層上に設けられ、半導体基板の上面を構成し、ドリフト層よりn型不純物濃度の高いn型のソース層と、を備える。半導体基板には、IGBT領域において、半導体基板の上面からベース層を貫通してドリフト層に達し、第1方向を長手方向とする複数のゲートトレンチおよび複数のダミートレンチが形成される。本開示のRC-IGBTは、複数のゲートトレンチ内にゲート絶縁膜を介して設けられた複数のゲート電極と、複数のダミートレンチ内にダミーゲート絶縁膜を介して設けられ、複数のゲート電極の上面より下に位置する上面を有する複数のダミーゲート電極と、IGBT領域において半導体基板の上面に形成され、各ダミーゲート電極の上方で各ダミートレンチの少なくとも片側の側壁が露出した第1コンタクトホールを有する層間絶縁膜と、IGBT領域において層間絶縁膜上および第1コンタクトホール内に設けられ、第1コンタクトホールに露出した各ダミートレンチの側壁においてベース層と電気的に接続されるエミッタ電極と、をさらに備える。複数のゲートトレンチに含まれる2つのゲートトレンチの間に、複数のダミートレンチに含まれる少なくとも1つのダミートレンチが配置される。
【発明の効果】
【0007】
本開示のRC-IGBTによれば、ラッチアップ耐量を高くしながらオン電圧を低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ストライプ型RC-IGBTの平面図である。
アイランド型RC-IGBTの平面図である。
実施の形態1,4,9のRC-IGBTにおけるIGBT領域の部分拡大平面図である。
実施の形態1のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図3のA-A線に沿った断面図である。
実施の形態1のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図3のB-B線に沿った断面図である。
実施の形態1のRC-IGBTにおけるダイオード領域の部分拡大平面図である。
実施の形態1のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図6のL-L線に沿った断面図である。
実施の形態1のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図6のM-M線に沿った断面図である。
実施の形態2のRC-IGBTにおけるIGBT領域の部分拡大平面図である。
実施の形態2のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図9のC-C線に沿った断面図である。
実施の形態3のRC-IGBTにおけるIGBT領域の部分拡大平面図である。
実施の形態3のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図11のD-D線に沿った断面図である。
実施の形態4のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図3のD-D線に沿った断面図である。
実施の形態5のRC-IGBTにおけるIGBT領域の部分拡大平面図である。
実施の形態5のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図14のH-H線に沿った断面図である。
実施の形態6のRC-IGBTにおけるIGBT領域の部分拡大平面図である。
実施の形態6のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図16のI-I線に沿った断面図である。
実施の形態6のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図16のJ-J線に沿った断面図である。
実施の形態7のRC-IGBTにおけるIGBT領域の部分拡大平面図である。
実施の形態7のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図19のK-K線に沿った断面図である。
実施の形態7の変形例のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図19のK-K線に沿った断面図である。
実施の形態8のRC-IGBTにおけるIGBT領域の部分拡大平面図である。
実施の形態8のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図22のA-A線に沿った断面図である。
実施の形態9のRC-IGBTにおけるIGBT領域の、図3のA-A線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付の図面を参照しながら実施形態について説明する。なお、図面は模式的に示されたものであり、異なる図面にそれぞれ示されている画像のサイズ及び位置の相互関係は、必ずしも正確に記載されたものではなく、適宜変更され得る。また、以下の説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称及び機能も同様のものとする。よって、それらについての詳細な説明を省略する場合がある。
【0010】
また、以下の説明では、「上」、「下」、「側」、「底」、「表」又は「裏」などの特定の位置及び方向を意味する用語が用いられる場合があるが、これらの用語は、実施形態の内容を理解することを容易にするため便宜上用いられているものであり、実際に実施される際の方向を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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