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公開番号2023077208
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-05
出願番号2021190420
出願日2021-11-24
発明の名称スピンMOSFET
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01L 29/66 20060101AFI20230529BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】MR比の低下を抑制可能なスピンMOSFETを提供する。
【解決手段】
スピンMOSFET10は、半導体層2と、半導体層2の外面2s上に設けられた第1強磁性層3、第2強磁性層4、ゲート電極7、及び、ゲート絶縁層8と、を備える。第1強磁性層3及び第2強磁性層4は、x方向において互いに離間すると共に、z方向に磁化容易軸をそれぞれ有する。外面2sは、y方向で互いに対向する側面2e及び側面2fと、z方向で互いに対向する上面2a及び下面2bと、を有する。第1強磁性層3及び第2強磁性層4は、上面2a上に設けられる。ゲート電極7は、x方向において少なくとも第1強磁性層3及び第2強磁性層4の間に位置するように、ゲート絶縁層8を介して側面2e上に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
半導体層と、
前記半導体層の外面上に設けられた第1強磁性層、第2強磁性層、第1電極、及び第1絶縁層と、を備え、
前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層は、第1方向において互いに離間すると共に、前記第1方向に直交する第2方向に磁化容易軸をそれぞれ有し、
前記外面は、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向で互いに対向する一対の第1面と、前記第2方向で互いに対向する一対の第2面と、を有し、
前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層は、いずれか一方の前記第2面上に設けられ、
前記第1電極は、前記第1方向において少なくとも前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層の間に位置するように、前記第1絶縁層を介して少なくとも一方の前記第1面上に設けられている、
スピンMOSFET。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1電極は、前記一対の第1面上にそれぞれ設けられている、
請求項1に記載のスピンMOSFET。
【請求項3】
前記外面上に設けられた第2電極及び第2絶縁層を更に備え、
前記第2電極は、前記第1方向において少なくとも前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層の間に位置するように、前記第2絶縁層を介して少なくとも一方の前記第2面上に設けられており、
前記第1絶縁層のSiO

換算膜厚は、前記第2絶縁層のSiO

換算膜厚よりも小さい、
請求項2に記載のスピンMOSFET。
【請求項4】
前記第2電極は、前記一対の第2面上にそれぞれ設けられている、
請求項3に記載のスピンMOSFET。
【請求項5】
半導体層と、
前記半導体層の外面上に設けられた第1強磁性層、第2強磁性層、第1電極、第1絶縁層、第2電極、及び第2絶縁層と、を備え、
前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層は、第1方向において互いに離間すると共に、前記第1方向に直交する第2方向に磁化容易軸をそれぞれ有し、
前記外面は、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向で互いに対向する一対の第1面と、前記第2方向で互いに対向する一対の第2面と、を有し、
前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層は、いずれか一方の第1面上に設けられ、
前記第1電極は、前記第1方向において少なくとも前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層の間に位置するように、前記第1絶縁層を介して少なくとも一方の前記第1面上に設けられており、
前記第2電極は、前記第1方向において少なくとも前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層の間に位置するように、前記第2絶縁層を介して前記一対の第2面上にそれぞれ設けられており、
前記第1絶縁層のSiO

換算膜厚は、前記第2絶縁層のSiO

換算膜厚よりも小さい、
スピンMOSFET。
【請求項6】
前記第1電極は、前記一対の第1面上にそれぞれ設けられている、
請求項5に記載のスピンMOSFET。
【請求項7】
半導体層と、
前記半導体層の外面上に設けられた第1強磁性層、第2強磁性層、第1電極、及び第1絶縁層と、を備え、
前記第1強磁性層及び前記第2強磁性層は、第1方向において前記半導体層を挟んで対向すると共に、前記第1方向に直交する第2方向に磁化容易軸をそれぞれ有し、
前記外面は、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向で互いに対向する一対の第1面を有し、
前記第1電極は、前記第1絶縁層を介して少なくとも一方の前記第1面上に設けられている、
スピンMOSFET。
【請求項8】
前記第1電極は、前記第1絶縁層を介して前記一対の前記第1面上にそれぞれ設けられている、
請求項7に記載のスピンMOSFET。
【請求項9】
前記外面上に設けられた第2電極及び第2絶縁層を更に備え、
前記外面は、前記第2方向で互いに対向する一対の第2面を更に有し、
前記第2電極は、前記第2絶縁層を介して少なくとも一方の前記第2面上に設けられており、
前記第1絶縁層のSiO

換算膜厚は、前記第2絶縁層のSiO

換算膜厚よりも小さい、
請求項8に記載のスピンMOSFET。
【請求項10】
前記第2電極は、前記第2絶縁層を介して前記一対の前記第2面上にそれぞれ設けられている、
請求項9に記載のスピンMOSFET。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スピンMOSFETに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2には、次世代半導体素子としてスピンMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が記載されている。スピンMOSFETは、従来のMOSFETをベースとして形成され、ソース電極及びドレイン電極に強磁性層が用いられている。スピンMOSFETでは、ソース電極の磁化の向きに対応するスピンを有するスピン偏極キャリアがソース電極から半導体チャネルに注入され、ドレイン電極から取り出される。スピンMOSFETは、従来のMOSFETと同様にゲート電圧によって電流の制御を行うと共に、ソース電極及びドレイン電極の磁化の向きの相対角度によっても電流の制御を行う。すなわち、スピンMOSFETは、従来のMOSFETに磁気抵抗効果素子の機能を付加することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2004/079827号
特開2009-158592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のようなスピンMOSFETでは、ゲート電界印加により生じる有効磁場(ラシュバ型スピン軌道相互作用)が考慮されていない。このため、半導体チャネルを流れるスピン偏極キャリアのスピンの向きが有効磁場により変化し、MR比が低下するおそれがある。
【0005】
本開示は、MR比の低下を抑制可能なスピンMOSFETを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施態様に係るスピンMOSFETは、半導体層と、半導体層の外面上に設けられた第1強磁性層、第2強磁性層、第1電極、及び第1絶縁層と、を備え、第1強磁性層及び第2強磁性層は、第1方向において互いに離間すると共に、第1方向に直交する第2方向に磁化容易軸をそれぞれ有し、外面は、第1方向及び第2方向に直交する第3方向で互いに対向する一対の第1面と、第2方向で互いに対向する一対の第2面と、を有し、第1強磁性層及び第2強磁性層は、いずれか一方の第2面上に設けられ、第1電極は、第1方向において少なくとも第1強磁性層及び第2強磁性層の間に位置するように、第1絶縁層を介して少なくとも一方の第1面上に設けられている。
【0007】
上記スピンMOSFETでは、第1強磁性層及び第2強磁性層は、第1方向において互いに離間している。したがって、第1強磁性層と第2強磁性層との間を流れる電流が供給されると、半導体層中には第1方向に沿ったスピン偏極キャリアの流れが生じる。第1電極は、半導体層の第3方向で互いに対向する一対の第1面のうち、少なくとも一方の第1面上に設けられている。したがって、第1電極にゲート電圧が印加されると、半導体層中には第3方向に沿った電場が生じる。この第3方向に沿った電場の発生により、半導体層中において、第3方向と、スピン偏極キャリアの運動方向である第1方向と、に直交する方向である第2方向に沿った有効磁場が生じ、スピン偏極キャリアのスピンに作用する。第1強磁性層及び第2強磁性層は、第2方向に磁化容易軸をそれぞれ有するので、半導体層に注入されるスピン偏極キャリアのスピンの向きは第2方向であり、この有効磁場の方向と同じである。したがって、半導体層中を流れるスピン偏極キャリアのスピンの向きがゲート電圧の印加により生じる有効磁場により変化することが抑制され、スピン散乱を抑制することができる。この結果、MR比の低下を抑制することができる。
【0008】
第1電極は、一対の第1面上にそれぞれ設けられていてもよい。この場合であっても、MR比の低下を抑制することができる。
【0009】
外面上に設けられた第2電極及び第2絶縁層を更に有し、第2電極は、第1方向において少なくとも第1強磁性層及び第2強磁性層の間に位置するように、第2絶縁層を介して少なくとも一方の第2面上に設けられており、第1絶縁層のSiO

換算膜厚は、第2絶縁層のSiO

換算膜厚よりも小さくてもよい。この場合、第2電極は、第2方向で互いに対向する一対の第2面のうち、少なくとも一方の第2面上に設けられている。したがって、第1電極及び第2電極にゲート電圧が印加されると、半導体層では、第1電極により第3方向に沿った電場が生じるだけでなく、第2電極により第2方向に沿った電場が生じ得る。ここで、第1絶縁層のSiO

換算膜厚は、第2絶縁層のSiO

換算膜厚よりも小さい。このため、半導体層では、第3方向に沿った電場の大きさは第2方向に沿った電場の大きさよりも大きくなる。したがって、ゲート電圧の印加により生じる有効磁場のうち、スピン偏極キャリアのスピンに強く作用する有効磁場の方向は第2方向であり、半導体層に注入されるスピン偏極キャリアのスピンの向きと同じである。よって、スピン散乱を抑制することができる。この結果、MR比の低下を抑制することができる。
【0010】
第2電極は、一対の第2面上にそれぞれ設けられていてもよい。この場合であっても、MR比の低下を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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