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公開番号2023077181
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-05
出願番号2021190371
出願日2021-11-24
発明の名称端子
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01R 4/48 20060101AFI20230529BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】製造時の変形が抑制されるとともに表面に施されるめっきの品質が向上される端子を提供すること。
【解決手段】端子10は、表面にめっき層を有するクリップ状の形状を有し、相手側端子を挟み込む一対の挟持片12を備え、挟持片12の各々には、当該挟持片12の基端から自由端12aまで延びるスリットS1が設けられ、スリットS1の開放端の幅w1は、一対の挟持片12が互いに対向する対向方向における自由端12aの厚さ(板厚d)よりも小さい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
表面にめっき層を有するクリップ状の端子であって、
相手側端子を挟み込む一対の挟持片を備え、
前記挟持片の各々には、当該挟持片の基端から自由端まで延びるスリットが設けられ、
前記スリットの開放端の幅は、
前記一対の前記挟持片が互いに対向する対向方向における前記自由端の厚さよりも小さい、
端子。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
請求項1に記載の端子において、
前記スリットの幅は、
当該スリットの基端から前記開放端に向かうにつれて小さくなるテーパ状の形状を有する、
端子。
【請求項3】
請求項1に記載の端子において、
前記スリットの幅は、
当該スリットの基端から前記開放端に亘って一定の長さであり、
前記挟持片の各々は、
前記自由端を除く箇所の前記厚さが一定であり、
前記自由端の前記厚さは、前記自由端を除く前記箇所の前記厚さよりも厚い、
端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クリップ状の端子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、相手側端子である板状端子を挟み込む一対の挟持片を備えたクリップ状の端子が提案されている。従来端子の一つは、一対の挟持片の各々に、当該挟持片の基端から自由端まで延びるスリットが設けられており、このスリットによって、挟持片にはスリットを挟む一対の接触片が構成されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-198150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、特許文献1に記載の端子を含む従来端子は、電気導電性や耐食性等の観点から、例えば金や錫等によって、端子表面にめっき加工が施されている。めっき加工の方法としては、無電解めっき法というものがあり、金属イオンと還元剤が入った浴液に、表面に触媒をつけた端子を入れて、無媒反応によって、端子表面に金属皮膜を形成させる方法がある。
【0005】
無電解めっき法は、引っ掛けめっき方式(いわゆるラック方式)とバレルめっき方式等に分けることができる。引っ掛けめっき方式とは、治具に引っ掛けた端子を、めっき液を貯えためっき槽に入れることによってめっき加工を施す方法である。一方、バレルめっき方式では、バレルと呼ばれる容器内に端子を入れ且つバレルごと端子を回転させることによってめっき加工を施す方法である。特許文献1に記載の端子のようにクリップ状の端子では、端子の製造コストの観点からバレルめっき方式が採られることが多い。
【0006】
しかしながら、バレルめっき方式では、めっき加工の最中に一の端子の接触片の自由端が、他の端子のスリットに噛み込んでしまうことがあった。この状態にて、めっき加工が続けられると、双方の端子に圧力が掛かってしまい端子が変形したり、噛み込んだ部分にめっきが塗布されない等の問題があった。
【0007】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、製造時の変形が抑制されるとともに表面に施されるめっきの品質が向上される端子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子は、下記を特徴としている。
【0009】
表面にめっき層を有するクリップ状の端子であって、
相手側端子を挟み込む一対の挟持片を備え、
前記挟持片の各々には、当該挟持片の基端から自由端まで延びるスリットが設けられ、
前記スリットの開放端の幅は、
前記一対の前記挟持片が互いに対向する対向方向における前記自由端の厚さよりも小さい、
端子であること。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る端子について以下に述べる。
本構成の端子によれば、一対の挟持片の各々に設けられたスリットの開放端の幅が、一対の挟持片が互いに対向する対向方向における挟持片の自由端の厚さよりも小さく構成されている。例えば、端子がバレルめっき方式によってめっき加工が施される場合、従来端子では、一の端子の挟持片の自由端が、他の端子のスリットに噛み込んでしまうことがあった。しかしながら、本構成の端子は、スリットの開放端の幅が挟持片の自由端の厚さよりも小さいことにより、一の端子の挟持片が他の端子のスリットに噛み込むことが抑制される。つまり、本構成の端子は、製造時の変形が抑制されるとともに、噛み込み部分が生じないため端子の表面にめっき加工が確実に施され、めっきの品質が向上される。
(【0011】以降は省略されています)

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