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公開番号2023077073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-05
出願番号2021190201
出願日2021-11-24
発明の名称発熱具
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61H 39/06 20060101AFI20230529BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】突起の形状や大きさを変更することなく、突起の先端の温度を容易にコントロールすることができる技術を提供すること。
【解決手段】本発明の発熱具1は、発熱具1の厚み方向Z1に沿う断面視において、発熱部70における突起10の先端10eに対応する部位からの発熱部70の厚みの10%だけ第1面1a側に位置する突起10の内面11の部位を第1部位80とすると、発熱部70を第1シート2側から見たときの発熱部70全体の平面視面積を突起10の数で割った面積は、突起10の内面11における突起10の先端10eに対応する部位から第1部位80までの表面積の8倍以上である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1面を形成する第1シートと、
前記第1面とは反対側に位置する第2面を形成する第2シートとを含む発熱具であって、
前記第2シートは、その一部が前記第1シートから離れる方向に突出してなる中空の突起を、1個又は2個以上有し、
中空の該突起は充填部の一部である中空部を形成し、
該中空部は、前記第2シートにおける前記第1シート側の内面側に位置し、前記突起の内面により画定される空間であり、
前記第1シートと前記第2シートとの間であって、少なくとも前記中空部に充填される発熱材料により形成される発熱部を備え、
前記発熱具の厚み方向に沿う断面視において、前記発熱部における前記突起の先端に対応する部位からの前記発熱部の厚みの10%だけ前記第1面側に位置する前記突起の内面の部位を第1部位とすると、
前記発熱部を前記第1シート側から見たときの前記発熱部全体の平面視面積を前記突起の数で割った面積は、前記突起の内面における前記突起の先端に対応する部位から前記第1部位までの表面積の8倍以上である、発熱具。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第2シートの一部が前記突起に連続した状態で前記第1シートから離間してなり、且つ前記突起の先端よりも前記第1シート側に位置する中空の成形部をさらに備え、
前記充填部は、前記中空部に連通する成形空間部をさらに有し、
該成形空間部は、前記第2シートにおける前記第1シート側の内面側に位置し、前記成形部の内面により画定される空間である、請求項1に記載の発熱具。
【請求項3】
前記成形空間部には、前記発熱材料が前記成形空間部の体積の10%以上充填されている、請求項2に記載の発熱具。
【請求項4】
前記突起を2個以上備え、
前記成形部は、前記各突起の内面によりそれぞれ画定される前記中空部のうち、少なくとも2つ以上の前記中空部に前記成形空間部が連通するように前記第2シートの一部が前記第1シートから離間してなる、請求項2又は3に記載の発熱具。
【請求項5】
前記成形空間部は、前記第1シート側から見たときに、前記中空部全体と重なっており、
前記第1シート側から見たときの前記成形空間部における前記第1シート側の開口の平面視面積は、前記第1シート側から見たときの前記中空部における前記第1シート側の開口の平面視面積よりも大きい、請求項2~4の何れか1項に記載の発熱具。
【請求項6】
前記成形空間部の平面視における差し渡し長さは、前記成形空間部の厚み方向の全長にわたって一定であるか、又は前記第1面側から前記第2面側に向かうに従って減少する部分を有する、請求項2~5の何れか1項に記載の発熱具。
【請求項7】
前記第1シートにおける前記充填部を区画する区画部は、前記第2シートから離れる方向に膨出していない、請求項1~6の何れか1項に記載の発熱具。
【請求項8】
前記第1シートにおける前記充填部を区画する区画部は、前記第2シートから離れる方向に膨出しており、
前記充填部は、前記第1シートにおける前記第2シート側の内面側に位置し、前記区画部の内面により画定される第1シート空間部をさらに有し、
前記第1シートと前記第2シートとの間に充填される前記発熱材料は、前記中空部及び前記第1シート空間部に充填されている、請求項1に記載の発熱具。
【請求項9】
前記第1シートにおける前記充填部を区画する区画部は、前記第2シートから離れる方向に膨出しており、
前記充填部は、前記第1シートにおける前記第2シート側の内面側に位置し、前記区画部の内面により画定される第1シート空間部をさらに有し、
前記第1シートと前記第2シートとの間に充填される前記発熱材料は、前記中空部、前記成形空間部及び前記第1シート空間部に充填されている、請求項2~6の何れか1項に記載の発熱具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発熱具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されている発熱具は、表面に突起が形成されている。突起の内側の空間である中空部には、発熱材料が充填されている。そして、発熱具は、表面の突起が生体の所望部位に当接するように該所望部位に固定させて使用することで、該所望部位に対し、該突起による押圧と発熱材料の温熱による刺激とを付与する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-175857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような発熱具の突起の先端の温度は、突起の形状や大きさに依存する。ここで、突起の形状や大きさを変更して、突起の内側の中空部に充填される発熱材料の充填量を調整することで、突起の先端の温度をコントロールすることが考えられる。しかしながら、発熱具の用途によっては、突起の形状や大きさを変更することができない場合がある。したがって、このような発熱具においては、突起の形状や大きさを変更することなく、突起の先端の温度を容易にコントロールすることができる構成が望まれている。
【0005】
本発明の課題は、突起の形状や大きさを変更することなく、突起の先端の温度を容易にコントロールすることができる発熱具を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1面を形成する第1シートと、前記第1面とは反対側に位置する第2面を形成する第2シートとを含む発熱具である。
本発明の発熱具の一実施形態では、前記第2シートは、その一部が前記第1シートから離れる方向に突出してなる中空の突起を、1個又は2個以上有する。
本発明の発熱具の一実施形態では、中空の該突起は充填部の一部である中空部を形成している。
本発明の発熱具の一実施形態では、該中空部は、前記第2シートにおける前記第1シート側の内面側に位置し、前記突起の内面により画定される空間である。
本発明の発熱具の一実施形態では、前記第1シートと前記第2シートとの間であって、少なくとも前記中空部に充填される発熱材料により形成される発熱部を備えている。
本発明の発熱具の一実施形態では、前記発熱具の厚み方向に沿う断面視において、前記発熱部における前記突起の先端に対応する部位からの前記発熱部の厚みの10%だけ前記第1面側に位置する前記突起の内面の部位を第1部位とすると、前記発熱部を前記第1シート側から見たときの前記発熱部全体の平面視面積を前記突起の数で割った面積は、前記突起の内面における前記突起の先端に対応する部位から前記第1部位までの表面積の8倍以上である。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の発熱具によれば、突起の形状や大きさを変更することなく、突起の先端の温度を容易にコントロールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の発熱具の第1実施形態を、第2シートの外面側から観察した場合の模式的な斜視図である。
図2は、図1に示す発熱具の平面図である。
図3は、図2のI-I線断面(発熱具の厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。
図4は、図3に示す発熱具を一部拡大した断面図である。
図5は、図3に示す発熱具の中空部及び成形空間部それぞれの領域を模式的に示す断面図である。
図6は、本発明の発熱具の第2実施形態を示す平面図である。
図7は、図6のII-II線断面(発熱具の厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。
図8は、本発明の発熱具の第3実施形態を示す平面図である。
図9は、図8のIII-III線断面(発熱具の厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。
図10は、図8のIV-IV線断面(発熱具の厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。
図11は、本発明の発熱具の第4実施形態を示す一部拡大断面図である。
図12は、本発明の発熱具の他の実施形態を示す一部拡大断面図である。
図13は、本発明の発熱具の他の実施形態を示す一部拡大断面図である。
図14は、本発明の発熱具の他の実施形態を示す一部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
【0010】
本発明の発熱具1は、人体をはじめとする各種生体に適用され、皮膚等の適用対象の表面に直接又は間接に当てて使用されるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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