TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023076800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-02
出願番号2022143503
出願日2022-09-09
発明の名称薄層の積層体が堆積されるドレッシングコンポーネントを備える携行型時計ケース
出願人ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人個人
主分類G04B 19/06 20060101AFI20230526BHJP(時計)
要約【課題】外観が優れた計時器のドレッシングコンポーネントを提供する。
【解決手段】透光体12と裏部13が固定されるミドル部11を備え内部空間を形成する携行型時計ケース10に関する。携行型時計ケースは、内部空間内において、ドレッシングコンポーネント14を備え、ドレッシングコンポーネント上に、基材層と固体の相切り替わり層)を含む薄層の積層体15が堆積しており、相切り替わり層は、透光性封入層と、相切り替わり層を前記基材層)から分離する離間層との間に挿入され、相切り替わり層は、透光性封入層と離間層の間にあり、離間層は、相切り替わり層を基材層から分離し、相切り替わり層は、薄層の積層体に少なくとも2つの干渉色を与えるように光線に露光されることによって変わることができる屈折率を有するように構成している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透光体(12)と裏部(13)が固定されるミドル部(11)を備え内部空間を形成する携行型時計ケース(10)であって、
前記携行型時計ケース(10)は、前記内部空間内において、ドレッシングコンポーネント(14)を備え、
前記ドレッシングコンポーネント(14)上に、基材層(150)と固体の相切り替わり層(151)を含む薄層の積層体(15)が堆積しており、前記相切り替わり層(151)は、透光性封入層(152)と、前記相切り替わり層(151)を前記基材層(150)から分離する離間層(153)との間に挿入され、
前記相切り替わり層(151)は、前記透光性封入層(152)と前記離間層(153)の間にあり、
前記離間層(153)は、前記相切り替わり層(151)を前記基材層(150)から分離し、
前記相切り替わり層(151)は、前記薄層の積層体(15)に少なくとも2つの干渉色を与えるように光線に露光されることによって変わることができる屈折率を有するように構成しており、
前記基材層(150)は、反射層によって形成され、
前記薄層の積層体(15)は、前記ドレッシングコンポーネント(14)のすべて又は一部によって形成される支持体上に堆積され、
前記封入層(152)は、前記支持体によって形成される
ことを特徴とする携行型時計ケース(10)。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記相切り替わり層(151)は、2つの可逆的に切り替わり可能な相状態となるように構成しており、
前記相状態は、結晶相とアモルファス相である
ことを特徴とする請求項1に記載の携行型時計ケース(10)。
【請求項3】
前記封入層(152)は、前記露光下にて前記相切り替わり層(151)の屈折率が変わることができる光線の波長に対して透光性である
ことを特徴とする請求項1に記載の携行型時計ケース(10)。
【請求項4】
前記ドレッシングコンポーネント(14)は、表盤、計時器用ムーブメント(17)の構造、透光体、ディスプレー、針、装飾物、ロゴ、又は振動錘である
ことを特徴とする請求項1に記載の携行型時計ケース(10)。
【請求項5】
請求項1に記載の携行型時計ケース(10)のドレッシングコンポーネント(14)を装飾する方法であって、
所定の露光領域(16)上において前記薄層の積層体(15)を光線に露光させて、前記相切り替わり層(151)の相を局所的に変えて、前記ドレッシングコンポーネント(14)上にパターンを形成する
ことを特徴とする方法。
【請求項6】
前記光線は、制御ユニットによって制御されるレーザービームが発生させて、前記相切り替わり層(151)の局所的な温度上昇、露光時間、及び前記所定の露光領域(16)の形を制御する
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、携行型時計(例、腕時計、懐中時計)の製造の分野に関し、特に、薄層の積層体が堆積されるドレッシングコンポーネントを備える携行型時計ケースに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
携行型時計の製造の分野において、計時器用コンポーネントの表面特性を変えるために薄層が一般的に用いられている。このような薄層は、特に、装飾のために用いられている。
【0003】
薄層を堆積させるために、頭字語「PVD」として知られている物理蒸着法、頭字語「CVD」として知られている化学蒸着法、頭字語「ALD」として知られている原子層堆積、ガルバニック成長のようないくつかの方法を用いることができる。
【0004】
薄層は、純金属、金属合金、又はセラミックス材料によって作ることができる。
【0005】
それにもかかわらず、このような薄層の組成や厚みにしたがって発生する固有色の範囲は比較的限られる。また、このような薄層は、その組成や厚みにしたがって多かれ少なかれ透光性であり、色はやや不飽和的である。
【0006】
金属性の鏡によって形成される反射層上に堆積される、典型的には半透明の誘電体材料によって作られる、異なる薄い層を積み重ねることによって得られる干渉色のおかげで、広い範囲の色や飽和色を得ることができる。
【0007】
それにもかかわらず、このような積層体の色は、典型的には可視光の波長の4分の1程度である、薄層の光学的厚みに密接に依存しており、このことによって、堆積厚みの正確な制御が必要となり、平坦な形である、すなわち、二次元の形態の、基材上への堆積が制限されてしまう。また、ユーザーが知覚するこのような薄層の色は、光路の長さが変わるために、見る角度に応じてかなり変わる。このことは、審美性が重要な用途においては大きな課題となる。
【0008】
上記の薄層はすべてモノクロであり、多色の装飾には、所望の色と同じ数の堆積ステップが必要となる。前記堆積ステップの後に、中間的構造化ステップを行う。これは、典型的には、フォトリソグラフィー及び化学エッチング、いわゆる「リフトオフ」、「シャドーマスク」、又はレーザーアブレーションプロセスを用いて行う。
【0009】
このような構造化ステップは、許容誤差の要件を順守するために、面倒で高コストであることが多い。また、汚れの原因となる。これは、特に、薬品槽を用いたり、気体、粉塵、その他の残留物を発生させたりするためである。したがって、構造化ステップの後であって、作成されたコンポーネントを携行型時計に組み込む前に、洗浄ステップを行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
このように、広い範囲の色にわたり明るく彩度の高い色を有するコンポーネントであって、外観がコンポーネントを見る角度の影響をほとんど又はまったく受けず、このような色を発生させる構造が、汚れを発生せず、ガス、粉塵又はその他の残留物を放出しやすくないものを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

ナカソネ住設株式会社
スケルトン形コンソール時計
今日
カシオ計算機株式会社
センサ装置および時計
20日前
カシオ計算機株式会社
電子時計
20日前
オメガ・エス アー
連続アニメーションの生成に適合する時計
24日前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び時計
22日前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
20日前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
20日前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
20日前
オメガ・エス アー
携行型時計のベゼル又は風防を駆動するためのプレス装置
1日前
セイコーエプソン株式会社
電波修正時計および電波修正時計の制御方法
28日前
カシオ計算機株式会社
電子時計、プログラム及び時刻修正方法
20日前
カシオ計算機株式会社
電子時計、時刻表示方法及びプログラム
9日前
カシオ計算機株式会社
電子時計、データ処理方法及びプログラム
20日前
カシオ計算機株式会社
部品搭載部材、ケース、時計、および部品搭載部材の製造方法
20日前
セイコーエプソン株式会社
時計用部品、時計、および、時計用部品の製造方法
16日前
カシオ計算機株式会社
スイッチ装置および時計
13日前
セイコーエプソン株式会社
時計用部品、時計、および、時計用部品の製造方法
16日前
コマディール・エス アー
携行型時計、ファッションアイテム又は宝飾品の外側コンポーネントを製造する方法
27日前
モントレ・ジャケ・ドロー・エスアー
自動ロック手段を含む、散発的な瞬間に作動可能な時計モジュール
7日前
モントレ・ジャケ・ドロー・エスアー
自動ロック手段を含む、散発的な瞬間に作動可能な時計モジュール
7日前
有限会社ナオトフカサワデザイン
腕時計及び腕時計型表示装置
23日前