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公開番号2023076315
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-01
出願番号2021189664
出願日2021-11-22
発明の名称探傷装置及び方法
出願人日本発條株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 27/9013 20210101AFI20230525BHJP(測定;試験)
要約【課題】棒状の金属部材の拡径部とその他の部分との間での探傷すべき傷の大きさの変動に対応することが可能な探傷装置を提供する。
【解決手段】漸次外径が変化するテーパー部Tを有する棒状の金属バットBの探傷を行う探傷装置1であって、金属バットBの外周面に径方向で対向し金属バットBの外周面の状態に応じた出力を行う渦流探傷用のプローブ7と、プローブ7を金属バットBに対して軸方向に移動させる軸方向駆動部35と、金属バットBをプローブ7に対して軸周り回転させる回転駆動部33と、プローブ7からの出力が閾値を越えるか否かに基づいて金属バットBの傷を検出する制御部11と、を備え、制御部11は、金属バットBのテーパー部Tにおいて閾値を変更し、金属バットBの他の部分よりも小さい傷の検出を可能とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
漸次外径が変化する拡径部を有する棒状の金属部材の探傷を行う探傷装置であって、
前記金属部材の外周面に径方向で対向し前記金属部材の外周面の状態に応じた出力を行う渦流探傷用のプローブと、
前記プローブを前記金属部材に対して軸方向に移動させる軸方向駆動部と、
前記金属部材を前記プローブに対して軸周り回転させる回転駆動部と、
前記プローブからの出力が閾値を越えるか否かに基づいて前記金属部材の傷を検出する検出部と、を備え、
前記検出部は、前記金属部材の前記拡径部において前記閾値を変更し前記金属部材の他の部分よりも小さい傷の検出を可能とする、
探傷装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1の探傷装置であって、
前記プローブを前記金属部材に対して前記径方向に移動させる径方向駆動部を備え、
前記プローブの前記軸方向での移動時に、前記プローブを前記径方向に移動させることにより前記プローブを前記金属部材の外周面に追従させる、
探傷装置。
【請求項3】
請求項2の探傷装置であって、
前記プローブ及び前記金属部材との間の隙間を測定する隙間測定部を備え、
前記測定に応じて前記プローブを前記径方向に移動させることにより、前記隙間が一定になるように調整する、
探傷装置。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項の探傷装置であって、
前記検出部は、前記プローブの前記軸方向での移動量に基づいて前記閾値を変更する、
探傷装置。
【請求項5】
請求項2又は3の探傷装置であって、
前記検出部は、前記プローブの前記径方向での移動量に基づいて前記閾値を変更する、
探傷装置。
【請求項6】
請求項3の探傷装置であって、
前記検出部は、前記プローブが前記調整による前記径方向での移動量を越えて前記径方向に移動したときに前記閾値を変更する、
探傷装置。
【請求項7】
請求項1~6の何れか一項の探傷装置であって、
前記プローブを前記径方向に対して傾斜させる傾斜駆動部を備え、
前記傾斜により前記拡径部における前記金属部材の外周面に対して前記プローブを法線方向から対向させる、
探傷装置。
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項の探傷装置であって、
前記金属部材は、グリップ部から前記拡径部としてのテーパー部を経て拡径された打球部に至る金属製のバットである、
探傷装置。
【請求項9】
漸次外径が変化する拡径部を有する棒状の金属部材の探傷を行う探傷方法であって、
前記金属部材の外周面に渦流探傷用のプローブを径方向で対向させ、
前記金属部材を前記プローブに対して軸周り回転させつつ前記プローブを前記金属部材に対して軸方向に移動させ、
前記プローブにより前記金属部材の外周面の状態に応じた出力を行い、
前記プローブからの出力が閾値を越えるか否かに基づいて前記金属部材の傷を検出し、
前記金属部材の前記拡径部において前記閾値を変更し前記金属部材の他の部分よりも小さい傷の検出を可能とする、
探傷方法。
【請求項10】
請求項9の探傷方法であって、
前記プローブの前記軸方向での移動時に、前記プローブを前記径方向に移動させることにより前記プローブを前記金属部材の外周面に追従させる、
探傷方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、球技用の金属バット等の金属部材の探傷を行う探傷装置及び方法に関する。
続きを表示(約 930 文字)【背景技術】
【0002】
球技用の金属バットの製造では、金属製の素管を、スピニング加工等によって肉厚調整した後、スウェージング加工等によってグリップ部、テーパー部、打球部を有するバット形状にする。
【0003】
このように製造される金属バットでは、肉厚調整時に生じた表面の傷が耐久性に影響を与えることがある。従って、製造された金属バットに対しては、そうした傷の有無を判断するために探傷が行われている。
【0004】
従来の探傷装置としては、例えば特許文献1のように、線材を軸方向に送りつつ渦流探傷用のプローブを線材の周方向に相対回転させ、線材の外表面全体を探傷するものがある。
【0005】
かかる探傷装置を用いれば、金属バットの外表面全体を探傷することが可能であるが、それだけでは十分な探傷とはならなかった。
【0006】
つまり、金属バットでは、テーパー部に曲げ応力のピークが生じるため、このテーパー部の傷は、他の部分では問題にならないほど小さい場合でも、金属バットの耐久性に影響することがある。
【0007】
従って、金属バットでは、部位に応じて探傷すべき傷の大きさが変動し、外表面全体を一様に探傷するだけでは、テーパー部の傷を検出できなかったり、或いはテーパー部以外の部位において不要な傷を検出するおそれがある。結果として、探傷精度が低下することになる。
【0008】
こうした問題は、金属バットに限られず、テーパー部や多段部等の漸次外径が変化する拡径部において曲げ応力が高くなる、ゴルフシャフト等の他の棒状の金属部材の探傷にも生じていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平3-150461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
解決しようとする問題点は、棒状の金属部材の拡径部とその他の部分との間での探傷すべき傷の大きさの変動に対応できなかった点である。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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