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公開番号2023076223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-01
出願番号2021189516
出願日2021-11-22
発明の名称分割プログラムおよび分割方法
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類G06F 12/084 20160101AFI20230525BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数のアプリケーションに共有されるキャッシュメモリの利用効率を向上させること。
【解決手段】情報処理装置101は、キャッシュメモリ102を共有可能な各アプリケーション1~3のメモリアクセス情報111~113を取得する。情報処理装置101は、各アプリケーション1~3について、取得したメモリアクセス情報111~113に基づいて、同一メモリアドレスへのアクセス間隔の度数分布を算出する。情報処理装置101は、各アプリケーション1~3について、算出したアクセス間隔の度数分布に基づいて、割り当てるキャッシュ容量とキャッシュヒット回数との対応関係を特定する。情報処理装置101は、各アプリケーション1~3について特定した対応関係に基づいて、各アプリケーション1~3のキャッシュヒット回数の合計が最大となるように、キャッシュメモリ102をアプリケーション1~3に分配する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
キャッシュメモリを共有可能な複数のアプリケーションの各アプリケーションについて、前記各アプリケーションを動作させたときにアクセスしたメモリアドレスを時系列に特定可能なメモリアクセス情報を取得し、
前記各アプリケーションについて、取得した前記メモリアクセス情報に基づいて、同一メモリアドレスへのアクセス間隔の度数分布を算出し、
前記各アプリケーションについて、算出した前記アクセス間隔の度数分布に基づいて、前記各アプリケーションに割り当てるキャッシュ容量とキャッシュヒット回数との対応関係を特定し、
前記各アプリケーションについて特定した前記対応関係に基づいて、前記各アプリケーションのキャッシュヒット回数の合計が最大となるように、前記キャッシュメモリを前記複数のアプリケーションに分配する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする分割プログラム。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記取得する処理、前記算出する処理および前記特定する処理は、前記複数のアプリケーションの運用を開始する前に実行される、ことを特徴とする請求項1に記載の分割プログラム。
【請求項3】
前記分配する処理は、
前記各アプリケーションについて特定した前記対応関係に基づいて、前記各アプリケーションのキャッシュヒット回数の合計が最大となるように、前記複数のアプリケーションについての前記キャッシュメモリの分割割合を決定し、
決定した前記分割割合に従って、前記キャッシュメモリを分割して前記各アプリケーションに割り当てる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の分割プログラム。
【請求項4】
前記算出する処理は、
前記各アプリケーションについて、前記メモリアクセス情報に基づいて、同一メモリアドレスへのアクセスが発生するまでの間にアクセスした他のメモリアドレスの数を、前記同一メモリアドレスへのアクセス間隔として算出し、
算出した前記アクセス間隔の度数分布を算出する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の分割プログラム。
【請求項5】
キャッシュメモリを共有可能な複数のアプリケーションの各アプリケーションについて、前記各アプリケーションを動作させたときにアクセスしたメモリアドレスを時系列に特定可能なメモリアクセス情報を取得し、
前記各アプリケーションについて、取得した前記メモリアクセス情報に基づいて、同一メモリアドレスへのアクセス間隔の度数分布を算出し、
前記各アプリケーションについて、算出した前記アクセス間隔の度数分布に基づいて、前記各アプリケーションに割り当てるキャッシュ容量とキャッシュヒット回数との対応関係を特定し、
前記各アプリケーションについて特定した前記対応関係に基づいて、前記各アプリケーションのキャッシュヒット回数の合計が最大となるように、前記キャッシュメモリを前記複数のアプリケーションに分配する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする分割方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分割プログラムおよび分割方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、CPU(Central Processing Unit)の処理速度とメインメモリのアクセス速度のギャップを埋めるために、キャッシュという機能がCPUに実装される場合がある。主にDRAM(Dynamic Random Access Memory)が使われるメインメモリに対して、CPUキャッシュには、より高価で高速なSRAM(Static Random Access Memory)が使われることが多い。
【0003】
先行技術としては、アクセス要求に応じて、キャッシュメモリの対応する占有領域と共有領域に対して検索処理を行い、その結果に応じて、該当する占有領域と共有領域からなる領域内のデータの置き換え優先順位を操作し、キャッシュミスの場合に、該当する占有領域と共有領域に与えられた置き換え優先順位に従ってデータを置き換えるものがある。
【0004】
また、第1、第2のジョブの実行中に、第2のジョブのプログラムの指定に応じて、第1、第2のジョブがアクセスするデータのサイズおよびアクセス回数を有するデータアクセス量と共有キャッシュメモリの容量に基づいて、セクタの分割比を算出し、算出したセクタの分割比に変更する技術がある。
【0005】
また、ユーザが入力した並列コードの生成方針を受けて、コードの処理を分割するとともに、その演算量と処理内容、再利用データのキャッシュ利用、主記憶アクセスデータ量から実行サイクルを予測しながら、実行サイクルが最短となる並列化方法を求める手順を実行する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平08-147218号公報
特開2015-222477号公報
特開2009-104422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術では、複数のアプリケーションに共有されるキャッシュメモリを効率的に利用することが難しい。例えば、アプリケーション同士でキャッシュを奪い合って、性能の著しい低下を引き起こすおそれがある。
【0008】
一つの側面では、本発明は、複数のアプリケーションに共有されるキャッシュメモリの利用効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
1つの実施態様では、キャッシュメモリを共有可能な複数のアプリケーションの各アプリケーションについて、前記各アプリケーションを動作させたときにアクセスしたメモリアドレスを時系列に特定可能なメモリアクセス情報を取得し、前記各アプリケーションについて、取得した前記メモリアクセス情報に基づいて、同一メモリアドレスへのアクセス間隔の度数分布を算出し、前記各アプリケーションについて、算出した前記アクセス間隔の度数分布に基づいて、前記各アプリケーションに割り当てるキャッシュ容量とキャッシュヒット回数との対応関係を特定し、前記各アプリケーションについて特定した前記対応関係に基づいて、前記各アプリケーションのキャッシュヒット回数の合計が最大となるように、前記キャッシュメモリを前記複数のアプリケーションに分配する、分割プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一側面によれば、複数のアプリケーションに共有されるキャッシュメモリの利用効率を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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