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公開番号2023076194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-01
出願番号2021189469
出願日2021-11-22
発明の名称アルコール飲料
出願人サッポロビール株式会社
代理人個人,個人
主分類C12G 3/04 20190101AFI20230525BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】バナナの果肉感および熟したバナナ感が付与され、且つパウダリーなオフフレーバーが低減されたアルコール飲料を提供する。
【解決手段】酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、および乳成分を含有するアルコール飲料とすることにより、前記課題を解決する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、および乳成分を含有するアルコール飲料。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記乳成分が乳タンパク質を含み、前記アルコール飲料における前記乳タンパク質の含有量が0.05g/100ml以上2g/100ml以下である、請求項1に記載のアルコール飲料。
【請求項3】
前記酢酸イソアミルの含有量および前記酢酸イソブチルの含有量がいずれも1mg/L以上であり、且つ前記酢酸イソアミルと前記酢酸イソブチルとの合計含有量が5mg/L以上である、請求項1または2に記載のアルコール飲料。
【請求項4】
水溶性食物繊維を含有し、前記水溶性食物繊維の含有量が0.05g/100ml以上10g/100ml以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のアルコール飲料。
【請求項5】
オイゲノールを含有し、前記オイゲノールの含有量が0.5mg/L以上30mg/L以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載のアルコール飲料。
【請求項6】
バナナテイストアルコール飲料である、請求項1~5のいずれか1項に記載のアルコール飲料。
【請求項7】
酢酸イソアミルを含有させる工程と、酢酸イソブチルを含有させる工程と、乳成分を含有させる工程と、を備える、アルコール飲料の製造方法。
【請求項8】
アルコール飲料に酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、および乳成分を含有させることを特徴とする、アルコール飲料におけるバナナの果肉感および熟したバナナ感の付与、ならびにパウダリーなオフフレーバーの低減方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルコール飲料、その製造方法等に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
果実の香味を有するアルコール飲料は、近年需要が高まっているアルコール飲料の1つである。特に、缶チューハイや缶カクテルなどのいわゆるRTD飲料等において、柑橘類やグレープ類だけでなく、ベリー類、桃、梅、キウイ、パイン、マンゴー、バナナなどの様々な果実の香味を有するものが多く製造、販売されている。
【0003】
例えば特許文献1には、バナナと殺菌した蜂蜜とを混合し、該混合物に酵母を加えて発酵することを特徴とする、特有の芳香及び味を有するバナナの特徴を生かした喉ごしの良い全く新しいタイプのバナナを用いたアルコール飲料の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-197881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、バナナの香味をアルコール飲料に付与しようとする場合において、酢酸イソアミルなどのバナナ様香気成分を単に添加すると菓子のような香味となり易く、バナナの果肉感や熟したバナナ感が得られにくいという課題がある。また、このバナナ様香気成分の添加によりパウダリーなオフフレーバー(粉っぽい異臭)が目立つアルコール飲料となり易いという課題もある。
【0006】
そこで本発明は、バナナの果肉感および熟したバナナ感が付与され、且つパウダリーなオフフレーバーが低減されたアルコール飲料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明者は鋭意検討し、香気成分である酢酸イソアミルおよび酢酸イソブチルと、乳成分と、の組み合わせがバナナの香味などに影響を与えることを明らかにした。そして、この知見から、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、および乳成分を含有するアルコール飲料とすることにより、バナナの果肉感および熟したバナナ感が付与され、且つパウダリーなオフフレーバーが低減されたものとなることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は次の<1>~<8>である。
<1>酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、および乳成分を含有するアルコール飲料。
<2>前記乳成分が乳タンパク質を含み、前記アルコール飲料における前記乳タンパク質の含有量が0.05g/100ml以上2g/100ml以下である、<1>に記載のアルコール飲料。
<3>前記酢酸イソアミルの含有量および前記酢酸イソブチルの含有量がいずれも1mg/L以上であり、且つ前記酢酸イソアミルと前記酢酸イソブチルとの合計含有量が5mg/L以上である、<1>または<2>に記載のアルコール飲料。
<4>水溶性食物繊維を含有し、前記水溶性食物繊維の含有量が0.05g/100ml以上10g/100ml以下である、<1>~<3>のいずれか1つに記載のアルコール飲料。
<5>オイゲノールを含有し、前記オイゲノールの含有量が0.5mg/L以上30mg/L以下である、<1>~<4>のいずれか1つに記載のアルコール飲料。
<6>バナナテイストアルコール飲料である、<1>~<5>のいずれか1つに記載のアルコール飲料。
<7>酢酸イソアミルを含有させる工程と、酢酸イソブチルを含有させる工程と、乳成分を含有させる工程と、を備える、アルコール飲料の製造方法。
<8>アルコール飲料に酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、および乳成分を含有させることを特徴とする、アルコール飲料におけるバナナの果肉感および熟したバナナ感の付与、ならびにパウダリーなオフフレーバーの低減方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、バナナの果肉感および熟したバナナ感が付与され、且つパウダリーなオフフレーバーが低減されたアルコール飲料を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明について説明する。
本発明は、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、および乳成分を含有するアルコール飲料(以下においては「本発明のアルコール飲料」という場合もある)、その製造方法等である。
(【0011】以降は省略されています)

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