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公開番号
2023076182
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-06-01
出願番号
2021189443
出願日
2021-11-22
発明の名称
画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03G
21/00 20060101AFI20230525BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】環境状態が変化した場合であっても記録材のカールを適切に矯正する。
【解決手段】画像形成装置は、記録材のカールを矯正するカール矯正部と、カール矯正部が記録材を押圧する押圧力を制御する制御部と、第一の調整値と環境情報との関係情報を保存する記憶部と、第一の調整値に基づいて設定される押圧力を増減させる第二の調整値をユーザが調整するための調整部と、を備え、制御部は、カール矯正部に押圧力の値を設定する場合に検出部によって検出された第一の環境情報を用いて関係情報から第一の調整値を取得し(S811)、ユーザによって第二の調整値が調整される場合に検出部によって検出された第二の環境情報を前記第二の調整値に関連付けて記憶部に保存し(S808)、第一の環境情報と第二の環境情報に基づいて第二の調整値を更新し(S814)、更新された第二の調整値と第一の調整値に基づいて押圧力の値を設定する(S816)。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって前記画像が形成された前記記録材を押圧して前記記録材のカールを矯正するカール矯正部と、
前記カール矯正部が前記記録材を押圧する押圧力を制御する制御部と、
環境情報を検出する検出部と、
前記押圧力を調整するための第一の調整値と前記環境情報との関係情報を保存する記憶部と、
前記第一の調整値に基づいて設定される前記押圧力を増減させる第二の調整値をユーザが調整するための調整部と、
を備え、
前記制御部は、前記カール矯正部に前記押圧力の値を設定する場合に前記検出部によって検出された第一の環境情報を用いて前記関係情報から前記第一の調整値を取得し、
前記制御部は、前記ユーザによって前記第二の調整値が調整される場合に前記検出部によって検出された第二の環境情報を前記第二の調整値に関連付けて前記記憶部に保存し、
前記制御部は、前記第一の環境情報と前記第二の環境情報に基づいて前記第二の調整値を更新し、更新された第二の調整値と前記第一の調整値に基づいて前記押圧力の前記値を設定することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記環境情報は、前記画像形成装置の内部の環境温度を含み、
前記検出部は、前記環境温度を検出する温度センサを備え、
前記制御部は、前記ユーザによって前記第二の調整値が調整される前記場合に前記温度センサによって検出された前記環境温度を前記第二の調整値に関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記環境情報は、前記画像形成装置の内部の環境湿度を含み、
前記検出部は、前記環境湿度を検出する湿度センサを備え、
前記制御部は、前記ユーザによって前記第二の調整値が調整される前記場合に前記湿度センサによって検出された前記環境湿度を前記第二の調整値に関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第一の環境情報は、前記画像形成装置の内部の環境温度及び環境湿度を含み、
前記制御部は、前記記録材に形成される前記画像の像密度を取得し、前記環境温度、前記環境湿度及び前記像密度を用いて前記関係情報から前記第一の調整値を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記像密度は、前記記録材に形成される前記画像の印字率又はビデオカウント値であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記関係情報は、前記記録材の複数の種類にそれぞれ対応する複数の関係情報を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記第一の環境情報を用いて前記記録材の種類に対応する関係情報から前記第一の調整値を取得することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記関係情報は、前記第一の調整値と前記環境情報との関係を表すテーブル又はモデル式であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記ユーザが前記調整部によって前記第二の調整値を調整した時に前記第二の環境情報を前記第二の調整値に関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記ユーザが前記調整部に表示される設定保存ボタンを押した時に前記第二の環境情報を前記第二の調整値に関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録材のカールを矯正するカール矯正部を備える画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式の画像形成装置において、トナー像を記録材に定着させる定着器による加熱及び加圧によって記録材が湾曲する現象(以下、カールという)が発生する。記録材に生じたカールを矯正するために、記録材の搬送方向に関して定着器の下流にカール矯正部(以下、デカーラという)が設けられた画像形成装置がある(特許文献1、特許文献2)。例えば、特許文献1及び特許文献2のデカーラは、ベルトと押圧ローラによって記録材を挟んで搬送しながら、記録材に生じたカールと反対の方向に記録材を湾曲させて記録材のカールを矯正する。記録材に生じるカールの度合いに従って、ベルトに対する押圧ローラの押圧力を調整することによって、記録材に生じたカールを適切に矯正する。
【0003】
記録材に生じるカールの度合いは、記録材の種類(普通紙、厚紙、コート紙など)、記録材に形成された画像の像密度(記録材に担持されたトナー像の密度の平均値)、画像形成時の温度や湿度などの環境状態等の要因によって異なる。このため、記録材に生じたカールを適切に矯正するためには、これらの要因の全てを加味して適切な押圧力をデカーラに設定する必要がある。ユーザは、押圧力を調整しながら記録材にテストプリントを行うことを何度も繰り返し、押圧力の調整が完了するまでに時間がかかるので、ユーザが適切な押圧力をデカーラに設定することは非常に困難である。
【0004】
そこで、特許文献3は、記録材の種類ごとに、記録材に形成する画像の像密度および湿度に対応付けて設定された押圧力を示すテーブルを設けることを開示している。制御部は、テーブルから読み出した押圧力に従ってデカーラを制御することができる。また、特許文献4は、温度や湿度などの環境情報、記録材に形成する画像の像密度及び記録材の厚さを用いて、数理モデルから記録材のカール量を予測する技術を開示している。制御部は、カール量の予測値に基づく制御値を用いてデカーラを制御して記録材のカールを矯正する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平4-338060号公報
特開平6-156852号公報
特開平6-144678号公報
特開2012-242625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、市場には多様な種類の記録材が出回っていることに加えて、普通紙として販売されている記録材の全てが同一の性質を有しているとは限らず、同じブランド(銘柄)の記録材であっても、剛性や表面の平滑性などの物性がばらついている。また、デカーラのハードウェア部材の押圧力にばらつきがあり、環境状態の変動も多種多様である。そのため、テーブルから得られる押圧力又は数理モデルから得られる予測値に基づいてデカーラを制御しても、実際には、ユーザが、印刷前や印刷中にテストプリントされた記録材のカールの度合いを確認してデカーラの制御量を調整する必要がある。
【0007】
環境情報(温度と湿度)に基づいてテーブル又は数理モデルを用いてデカーラを制御しても、ハードウェアの押圧力のばらつきや記録材の物性のばらつきによって記録材のカールが適切に矯正されない場合、ユーザは、その時点の環境状態で調整値を設定する。ユーザが一時点で設定した調整値は、その後の環境状態(温度と湿度)の変化に追従できない。つまり、記録材のカールを適切に矯正するためにユーザがデカーラの調整値を一時点で設定しても、例えば、翌日などの別の時点で環境状態(温度と湿度)が変化すると、設定した調整値に基づいて記録材のカールが適切に矯正されない。
【0008】
本発明は、ユーザがカールを矯正するための調整値を調整した後で環境状態が変化した場合であっても、記録材のカールを適切に矯正してカールの発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一実施例による画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって前記画像が形成された前記記録材を押圧して前記記録材のカールを矯正するカール矯正部と、
前記カール矯正部が前記記録材を押圧する押圧力を制御する制御部と、
環境情報を検出する検出部と、
前記押圧力を調整するための第一の調整値と前記環境情報との関係情報を保存する記憶部と、
前記第一の調整値に基づいて設定される前記押圧力を増減させる第二の調整値をユーザが調整するための調整部と、
を備え、
前記制御部は、前記カール矯正部に前記押圧力の値を設定する場合に前記検出部によって検出された第一の環境情報を用いて前記関係情報から前記第一の調整値を取得し、
前記制御部は、前記ユーザによって前記第二の調整値が調整される場合に前記検出部によって検出された第二の環境情報を前記第二の調整値に関連付けて前記記憶部に保存し、
前記制御部は、前記第一の環境情報と前記第二の環境情報に基づいて前記第二の調整値を更新し、更新された第二の調整値と前記第一の調整値に基づいて前記押圧力の前記値を設定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザがカールを矯正するための調整値を調整した後で環境状態が変化した場合であっても、記録材のカールを適切に矯正してカールの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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