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公開番号2023076153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-01
出願番号2021189388
出願日2021-11-22
発明の名称光学積層体
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20230525BHJP(光学)
要約【課題】重合性液晶化合物を含む組成物の硬化層を含む直線偏光層及び位相差層を含む場合であっても、剥離フィルムを良好に剥離することができる光学積層体を提供する。
【解決手段】光学積層体は、表面保護フィルム、透明樹脂フィルム、円偏光板、第1粘着剤層、及び剥離フィルムをこの順に有する。表面保護フィルムは、透明樹脂フィルムに対して剥離可能である。円偏光板は、透明樹脂フィルム側から順に、重合性液晶化合物を含む第1組成物の第1硬化層を含む直線偏光層、及び、重合性液晶化合物を含む第2組成物の第2硬化層を含む第1位相差層を有する。剥離フィルムは、第1粘着剤層に対して剥離可能である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
表面保護フィルム、透明樹脂フィルム、円偏光板、第1粘着剤層、及び剥離フィルムをこの順に有し、
前記表面保護フィルムは、前記透明樹脂フィルムに対して剥離可能であり、
前記円偏光板は、前記透明樹脂フィルム側から順に、重合性液晶化合物を含む第1組成物の第1硬化層を含む直線偏光層、及び、重合性液晶化合物を含む第2組成物の第2硬化層を含む第1位相差層を有し、
前記剥離フィルムは、前記第1粘着剤層に対して剥離可能である、光学積層体。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記表面保護フィルムの前記透明樹脂フィルム側の表面から、前記第1粘着剤層の前記円偏光板側の表面までの距離Dは、20μm以上60μm以下であり、
前記透明樹脂フィルムの温度23℃における引張弾性率は、1500MPa以上8000MPa以下である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記表面保護フィルムは、前記透明樹脂フィルム側から順に、第2粘着剤層及び基材フィルムを有し、
前記基材フィルムの温度23℃における引張弾性率は、2500MPa以上6000MPa以下であり、
前記基材フィルムの厚みは、30μm以上120μm以下である、請求項1又は2に記載の光学積層体。
【請求項4】
さらに、前記透明樹脂フィルムと前記円偏光板との間に第1貼合層を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学積層体。
【請求項5】
さらに、前記透明樹脂フィルムと前記円偏光板との間に拡散防止層を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記拡散防止層の厚みは、5μm以下である、請求項5に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記円偏光板は、前記直線偏光層と前記第1位相差層とを貼合する第2貼合層を有する、請求項1~6のいずれか1項に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記第1組成物に含まれる前記重合性液晶化合物は、スメクチック液晶相を示す重合性液晶化合物であり、
前記第1組成物は、さらに吸収異方性を有する色素を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の光学積層体。
【請求項9】
前記第2硬化層は、前記重合性液晶化合物が前記第1位相差層の面に対して水平方向に配向した状態で硬化している、請求項1~8のいずれか1項に記載の光学積層体。
【請求項10】
前記円偏光板は、さらに、前記第1位相差層の前記直線偏光層側とは反対側に、重合性液晶化合物を含む第3組成物の第3硬化層を含む第2位相差層を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載の光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置及び有機EL表示装置等の表示装置には、直線偏光層、位相差層、及びこれらを積層した積層体等の光学フィルムが用いられている。直線偏光層として、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムにヨウ素等の二色性色素が吸着配向されたPVA偏光膜のほか、重合性液晶化合物を含む組成物を基材に塗布することによって製造される液晶硬化層を用いることが知られている(例えば、特許文献1)。位相差層についても、樹脂フィルムを延伸した延伸フィルムである位相差フィルムのほか、重合性液晶化合物を含む組成物を基材に塗布することによって製造される液晶硬化層を用いることが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-83843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光学フィルムは、表示装置に適用するための粘着剤層及びこの粘着剤層を被覆保護するための剥離フィルムを有することがある。このような光学フィルムでは、剥離フィルムを剥離して粘着剤層を露出させる必要がある。例えば、自動貼合装置等を用いて表示装置に適用する場合には、剥離フィルムの表面に剥離用の粘着テープ(以下、「剥離用テープ」ということがある。)を貼り付けた光学フィルムを吸引孔を有する吸引ステージ上に固定した状態で、剥離用テープを引き起こすことにより、剥離フィルムを剥離する。
【0005】
しかしながら、光学フィルムに含まれる直線偏光層及び位相差層が液晶硬化層である場合、上記のように剥離用テープを用いて剥離フィルムを剥離しようとすると、剥離フィルムだけではなく光学フィルム全体が持ち上がり、剥離フィルムを剥離できない場合があることが見出された。剥離フィルムを剥離するために、保持台の真空吸引力を大きくし、吸引ステージへの光学フィルムの保持力を高める方法も考えられるが、この場合、光学フィルムに吸引孔の痕が残ってしまうことがある。吸引孔の痕は、光学フィルムの検品作業の妨げとなったり、光学フィルムの光学性能等に悪影響を及ぼしたりする虞がある。
【0006】
本発明は、重合性液晶化合物を含む組成物の硬化層を含む直線偏光層及び位相差層を含む場合であっても、剥離フィルムを良好に剥離することができる光学積層体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の光学積層体を提供する。
〔1〕 表面保護フィルム、透明樹脂フィルム、円偏光板、第1粘着剤層、及び剥離フィルムをこの順に有し、
前記表面保護フィルムは、前記透明樹脂フィルムに対して剥離可能であり、
前記円偏光板は、前記透明樹脂フィルム側から順に、重合性液晶化合物を含む第1組成物の第1硬化層を含む直線偏光層、及び、重合性液晶化合物を含む第2組成物の第2硬化層を含む第1位相差層を有し、
前記剥離フィルムは、前記第1粘着剤層に対して剥離可能である、光学積層体。
〔2〕 前記表面保護フィルムの前記透明樹脂フィルム側の表面から、前記第1粘着剤層の前記円偏光板側の表面までの距離Dは、20μm以上60μm以下であり、
前記透明樹脂フィルムの温度23℃における引張弾性率は、1500MPa以上8000MPa以下である、〔1〕に記載の光学積層体。
〔3〕 前記表面保護フィルムは、前記透明樹脂フィルム側から順に、第2粘着剤層及び基材フィルムを有し、
前記基材フィルムの温度23℃における引張弾性率は、2500MPa以上6000MPa以下であり、
前記基材フィルムの厚みは、30μm以上120μm以下である、〔1〕又は〔2〕に記載の光学積層体。
〔4〕 さらに、前記透明樹脂フィルムと前記円偏光板との間に第1貼合層を有する、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の光学積層体。
〔5〕 さらに、前記透明樹脂フィルムと前記円偏光板との間に拡散防止層を有する、〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の光学積層体。
〔6〕 前記拡散防止層の厚みは、5μm以下である、〔5〕に記載の光学積層体。
〔7〕 前記円偏光板は、前記直線偏光層と前記第1位相差層とを貼合する第2貼合層を有する、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の光学積層体。
〔8〕 前記第1組成物に含まれる前記重合性液晶化合物は、スメクチック液晶相を示す重合性液晶化合物であり、
前記第1組成物は、さらに吸収異方性を有する色素を含む、〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の光学積層体。
〔9〕 前記第2硬化層は、前記重合性液晶化合物が前記第1位相差層の面に対して水平方向に配向した状態で硬化している、〔1〕~〔8〕のいずれかに記載の光学積層体。
〔10〕 前記円偏光板は、さらに、前記第1位相差層の前記直線偏光層側とは反対側に、重合性液晶化合物を含む第3組成物の第3硬化層を含む第2位相差層を有する、〔1〕~〔9〕のいずれかに記載の光学積層体。
〔11〕 前記第3硬化層は、前記重合性液晶化合物が前記第2位相差層の面に対して垂直方向に配向した状態で硬化している、〔10〕に記載の光学積層体。
〔12〕 前記表面保護フィルムと前記透明樹脂フィルムとの間の密着力F1と、前記第1粘着剤層と前記剥離フィルムとの間の密着力F2とは、下記式(1)の関係を満たす、〔1〕~〔11〕のいずれかに記載の光学積層体。
|F1-F2|≧0.02[N/25mm] (1)
【発明の効果】
【0008】
本発明の光学積層体によれば、剥離フィルムを良好に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る光学積層体を模式的に示す断面図である。
本発明の他の一実施形態に係る光学積層体を模式的に示す断面図である。
本発明の実施形態に係る光学積層体から剥離フィルムを剥離する方法の一例を説明するための上面図である。
本発明の実施形態に係る光学積層体から剥離フィルムを剥離する方法の一例を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して光学積層体の好ましい実施形態について説明する。
(光学積層体)
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る光学積層体を模式的に示す断面図である。図3及び図4はそれぞれ、本発明の実施形態に係る光学積層体から剥離フィルムを剥離する方法の一例を説明するための上面図及び断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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