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公開番号2023076098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-06-01
出願番号2021189290
出願日2021-11-22
発明の名称管理システム及び制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類G06F 3/12 20060101AFI20230525BHJP(計算;計数)
要約【課題】トナーボトル、インクカートリッジ等の記録剤カートリッジの配送を適切に行えるようにする管理システム及び制御方法を提供する。
【解決手段】印刷装置の情報を取得して管理する監視エージェントを実行する管理サーバは、監視エージェントにより印刷装置から取得したトナー残量に応じて、交換用のカートリッジの配送依頼を配送システムに送信する(S804)。監視エージェントにより、印刷装置より取得した情報の中に、カートリッジが装着されたことを示すイベント情報と、今回取得したカートリッジ装着の時点でのカウンター値と、前回カートリッジの取り出しを示す情報を取得した際に取得したカートリッジ取り出しの時点でのカウンター値との差が一定以上ある場合には(S808でYes)、交換用のカートリッジの配送依頼を抑止する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
印刷装置と、印刷装置の情報を取得して管理するソフトウェアを実行する情報処理装置とが通信可能な管理システムであって、
前記印刷装置は、
当該印刷装置に、記録剤を収容したカートリッジが装着された際に、該カートリッジに設けられた記憶部に保存されているカウンター値を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得したカウンター値を管理し、印刷に応じて該カウンター値を更新する第１管理手段と、
前記第１管理手段が管理するカウンター値を用いて、当該印刷装置に装着されているカートリッジの記憶部に保存されているカウンター値を更新する更新手段と、
前記カートリッジの装着のイベント及び取り出しのイベントに応じて、カートリッジの交換に関する情報として、カートリッジの装着又は取り出しを示す情報、該イベントが発生した時点でのカウンター値を含む情報を管理する第２管理手段と、
前記ソフトウェアからの要求に応じて、当該印刷装置に装着されているカートリッジにおける記録剤の残量と、前記第１管理手段が管理するカウンター値と、前記第２管理手段が管理する前記カートリッジの交換に関する情報を含む情報を応答する応答手段と、を有し、
前記情報処理装置は、
前記ソフトウェアにより前記印刷装置から取得した情報に含まれる、該印刷装置に装着されているカートリッジにおける記録剤の残量に応じて、交換用のカートリッジの配送に関する依頼を実行する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記ソフトウェアにより前記印刷装置から取得した情報に、カートリッジの装着を示す情報が含まれている場合、今回取得した該装着の時点でのカウンター値と、前回カートリッジの取り出しを示す情報を取得した際に取得した該取り出しの時点でのカウンター値との差が一定以上ある場合には、前記依頼の実行を抑止する、
ことを特徴とする管理システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記制御手段は、前記装着の時点でのカウンター値と前記取り出しの時点でのカウンター値との差が一定以上ある場合には、警告のメッセージを出力することを特徴とする請求項１に記載の管理システム。
【請求項３】
前記取得手段は、前記カートリッジが装着された際に、該カートリッジの記憶部からカウンター値と、該カウンター値に対応する印刷装置の識別情報とを取得し、
前記更新手段は、前記第１管理手段が管理するカウンター値と当該印刷装置の識別情報を用いて、当該印刷装置に装着されているカートリッジの記憶部に保存されているカウンター値と、該カウンター値に対応する印刷装置の識別情報を更新し、
前記第２管理手段は、前記カートリッジの交換に関する情報として、カートリッジの装着又は取り出しを示す情報、前記カートリッジの交換イベントが発生した時点でのカウンター値、該カウンター値に対応する印刷装置の識別情報を管理し、
前記制御手段は、前記装着の時点でのカウンター値と前記取り出しの時点でのカウンター値との差が一定以上ある場合であっても、今回取得した情報に含まれる、前記装着の時点でのカウンター値に対応する印刷装置の識別情報が、前記ソフトウェアによる監視対象の識別情報に対応する場合には、前記抑止を行わないことを特徴とする請求項１又は２に記載の管理システム。
【請求項４】
前記ソフトウェアは、前記情報処理装置を、前記制御手段として機能させることを特徴とする請求項１～３のいずれか１項に記載の管理システム。
【請求項５】
印刷装置と、印刷装置の情報を取得して管理するソフトウェアを実行する情報処理装置とが通信可能な管理システムにおける制御方法であって、
前記印刷装置が実行する、
当該印刷装置に、記録剤を収容したカートリッジが装着された際に、該カートリッジに設けられた記憶部に保存されているカウンター値を取得する取得工程と、
前記取得したカウンター値を、印刷に応じて更新する第１更新工程と、
前記更新したカウンター値を用いて、当該印刷装置に装着されているカートリッジの記憶部に保存されているカウンター値を更新する第２更新工程と、
前記カートリッジの装着のイベント及び取り出しのイベントに応じて、カートリッジの交換に関する情報として、カートリッジの装着又は取り出しを示す情報、該イベントが発生した時点でのカウンター値を含む情報を記憶装置に保存しておく保存工程と、
前記ソフトウェアからの要求に応じて、当該印刷装置に装着されているカートリッジにおける記録剤の残量と、前記更新するカウンター値と、前記保存した前記カートリッジの交換に関する情報を含む情報を応答する応答工程と、を有し、
前記情報処理装置が実行する、
前記ソフトウェアにより前記印刷装置から取得した情報に含まれる、該印刷装置に装着されているカートリッジにおける記録剤の残量に応じて、交換用のカートリッジの配送に関する依頼を実行する制御工程と、を有し、
前記制御工程では、前記ソフトウェアにより前記印刷装置から取得した情報に、カートリッジの装着を示す情報が含まれている場合、今回取得した該装着の時点でのカウンター値と、前回カートリッジの取り出しを示す情報を取得した際に取得した該取り出しの時点でのカウンター値との差が一定以上ある場合には、前記依頼の実行を抑止する、
ことを特徴とする制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、印刷装置と、印刷装置の情報を取得して管理するソフトウェアを実行する情報処理装置とが通信可能な管理システム及び制御方法に関する。
続きを表示（約 2,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ネットワークを介して顧客先に設置された画像形成装置を監視する集中管理サーバや、顧客先毎に設置された管理サーバＰＣがある。これらの管理サーバにより、監視対象である画像形成装置からトナーの残量を取得し、トナーの残量が一定閾値に達したことを検知した際に、該画像形成装置用の新しいトナーボトルの配送指示を行うサービスがある。また、画像形成装置は、トナーボトルが装着されてから、画像形成を行う毎にトナー残量の予測値を算出して、その値をトナー残量カレント値としてパネル等へ表示したり、トナー残量のカレント値を管理サーバへ送信したりする機能を持つ。上述のようなサービスにより、トナーボトルの交換時期が来る前に、新しいトナーボトルが画像形成装置の利用者に自動配送される。そのため、利用者は、利用者自身で画像形成装置のトナーボトルの残量を監視して、新しいトナーボトルを発注するといった手間を省くことができる（特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１６－１９４９０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、上述したサービスでは、顧客先に画像形成装置（印刷装置）が複数設置され、かつ、トナーボトルの自動配送サービスの対象である画像形成装置と、サービスの対象でない画像形成装置が混在している場合がある。このような場合には、適切な交換用ボトルの配送が行えない可能性があった。
【０００５】
例えば、自動配送サービスにより顧客先に配送された交換用ボトルが、サービスの対象でない画像形成装置において一定期間利用された後に、サービス対象である画像形成装置に装着される場合がある。このような場合にも、サービス対象である画像形成装置でトナー残量が配送閾値に達した際に、配送システムに対して交換用ボトルの配送指示が行われてしまう可能性があった。すなわち交換用ボトルの配送指示が適切に行われない可能性がった。本来、自動配送サービスにより顧客先に配送された交換用ボトルは、サービス対象である画像形成装置でのみ使用されるべきものである。このため、上述のように、サービス対象でない画像形成装置において利用された後に、サービス対象である画像形成装置に装着されることで、交換用ボトルの配送指示がされることは、適切な交換用ボトルの配送とは言えない。なお、ここではトナーボトルを例に説明しているが、トナー、インクなどの記録剤を収容したカートリッジを用いる印刷装置の管理に共通の課題である。
【０００６】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、トナーボトル、インクカートリッジ等の記録剤カートリッジの配送を適切に行えるようにする仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、印刷装置と、印刷装置の情報を取得して管理するソフトウェアを実行する情報処理装置とが通信可能な管理システムであって、前記印刷装置は、当該印刷装置に、記録剤を収容したカートリッジが装着された際に、該カートリッジに設けられた記憶部に保存されているカウンター値を取得する取得手段と、前記取得手段で取得したカウンター値を管理し、印刷に応じて該カウンター値を更新する第１管理手段と、前記第１管理手段が管理するカウンター値を用いて、当該印刷装置に装着されているカートリッジの記憶部に保存されているカウンター値を更新する更新手段と、前記カートリッジの装着のイベント及び取り出しのイベントに応じて、カートリッジの交換に関する情報として、カートリッジの装着又は取り出しを示す情報、該イベントが発生した時点でのカウンター値を含む情報を管理する第２管理手段と、前記ソフトウェアからの要求に応じて、当該印刷装置に装着されているカートリッジにおける記録剤の残量と、前記第１管理手段が管理するカウンター値と、前記第２管理手段が管理する前記カートリッジの交換に関する情報を含む情報を応答する応答手段と、を有し、前記情報処理装置は、前記ソフトウェアにより前記印刷装置から取得した情報に含まれる、該印刷装置に装着されているカートリッジにおける記録剤の残量に応じて、交換用のカートリッジの配送に関する依頼を実行する制御手段を有し、前記制御手段は、前記ソフトウェアにより前記印刷装置から取得した情報に、カートリッジの装着を示す情報が含まれている場合、今回取得した該装着の時点でのカウンター値と、前回カートリッジの取り出しを示す情報を取得した際に取得した該取り出しの時点でのカウンター値との差が一定以上ある場合には、前記依頼の実行を抑止する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、トナーボトル、インクカートリッジ等の記録剤カートリッジの配送を適切に行えるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本実施形態に係る管理システムの全体構成の一例を示す図。
画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図。
管理サーバＰＣのハードウェア構成の一例を示す図。
画像形成装置のソフトウェアモジュール構成の一例を示す図。
管理サーバＰＣのソフトウェアモジュール構成の一例を示す図。
管理サーバＰＣが画像形成装置から受信するデバイス情報の通信データの一例を示す図。
管理サーバＰＣによるトナー残量取得処理を説明するフローチャート。
管理サーバＰＣによるトナーボトルの配送処理を説明するフローチャート。
画像形成装置が管理する管理テーブルの一例を示す図。
管理サーバＰＣが管理する管理テーブルの一例を示す図。
管理サーバＰＣが管理する管理テーブルの一例を示す図。
管理サーバＰＣが表示する確認メッセージの一例を示す図。
第３実施形態における管理サーバＰＣによるトナーボトルの配送処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
〔第１実施形態〕
図１は、本発明の一実施形態に係る管理システムの全体構成の一例を示す図である。
１０７は、画像形成装置１０２、プロキシサーバ（Proxy Server）１０３、ファイアウォール（Firewall）１０４、ＰＣ１０５、管理サーバＰＣ１０６が、ＬＡＮ１０１を介して相互に通信可能に接続されたイントラネット環境を表している。
（【００１１】以降は省略されています）

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