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公開番号2023075942
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-31
出願番号2022184900
出願日2022-11-18
発明の名称吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/511 20060101AFI20230524BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】吸収された体液が表面シートに戻る液戻りを抑制できる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品1は、表面シート2及び吸収体4を備え、縦方向Xと横方向Yとを有し、縦方向Xに沿って腹側部A、股下部C及び背側部Bを備えている。表面シート2は、凹凸構造を有している。表面シート2は、吸収体4よりも下記式で算出される圧縮率が低い。
圧縮率(%)=(Tb/Ta)×100
Ta:前記吸収性物品を展開させて3kPaの荷重を加えた加圧状態の厚み
Tb:前記吸収性物品を展開させて無加圧下においた加圧前の厚み
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
表面シート及び吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、前記縦方向に沿って腹側部、股下部及び背側部を備えた、吸収性物品であって、
前記表面シートが凹凸構造を有しており、
前記表面シートは、前記吸収体よりも下記式で算出される圧縮率が低い、吸収性物品。
圧縮率(%)=(Tb/Ta)×100
Ta:前記吸収性物品を展開させて3kPaの荷重を加えた加圧状態の厚み
Tb:前記吸収性物品を展開させて無加圧下においた加圧前の厚み
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記吸収体は、上層吸収体と下層吸収体とを有しており、
前記表面シートは、前記上層吸収体よりも前記圧縮率が低い、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記吸収体は、上層吸収体と下層吸収体とを有しており、
前記圧縮率について、下記(1)の大小関係を満たす、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
前記上層吸収体>前記表面シート>前記下層吸収体・・・(1)
【請求項4】
前記表面シートは第1面及び第2面を有し、前記凹凸構造において第1面が凹凸形状となっており、第2面が第1面に対応する凹凸形状となっており、
前記表面シートの断面視において、第1面の前記凹凸形状における凸部、及び第2面の前記凹凸形状における凸部それぞれを、頂部領域と壁部とに区分したとき、第1面の該凸部と第2面の該凸部とが、共通の壁部を介して連続している、請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品は、凹凸形状を有する表面シートと、主な吸液部位である吸収体とを備えている。吸収性物品には、十分な吸収性能を具備し、外部への排泄物の漏れを防止し得る点とともに、薄くて柔らかい等の良好な着用感が得られることが求められている。斯かる観点から、本出願人は先に、表面側に突出して内部に空洞を有する多数の凸部と、該凸部間に位置する凹部とが形成された第1層と、平面状に形成された第2層とを具備する表面シートを備え、さらに2.0kPa加圧下通液速度が60ml/min以上の高吸収性ポリマーを含有した吸収体を備えた、吸収性物品を提案した(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-153631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
着用状態における吸収性物品は、着用者の肌によって圧迫されることがある。特に吸収性物品が具備する表面シートは着用者の体圧等の影響を直接受けるので、該表面シートに形成された凸部が潰れることがある。凸部が潰れると、吸収体に吸収された尿等の体液が表面シートに戻り易くなり、その戻ってきた体液で肌が汚染される「液戻り」が生じる虞があった。上述した特許文献は、斯かる液戻りを防ぐための技術を開示するものではない。
【0005】
したがって、本発明は、吸収された体液が表面シートに戻る液戻りを抑制し得る吸収性物品を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、表面シート及び吸収体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向と該縦方向に直交する横方向とを有し、前記縦方向に沿って腹側部、股下部及び背側部を備えた、吸収性物品に関する。
前記表面シートが凹凸構造を有していることが好ましい。
前記表面シートは、前記吸収体よりも下記式で算出される圧縮率が低いことが好ましい。
圧縮率(%)=(Tb/Ta)×100
Ta:前記吸収性物品を展開させて3kPaの荷重を加えた加圧状態の厚み
Tb:前記吸収性物品を展開させて無加圧下においた加圧前の厚み
【発明の効果】
【0007】
本発明の吸収性物品によれば、吸収された体液が表面シートに戻る液戻りを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であって、その展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。
図2は、図1に示す吸収性本体の横方向に沿う断面図であって、加圧前の状態を示す断面図である。
図3は、図2に示す吸収性本体を加圧状態とした断面図である。
本発明に係る表面シートに好ましく用いられる凹凸シートの一実施形態を示した図面代用画像であり、第1面Z1側から撮影した画像である。
図5(A)は図4のA-A線部分に対応する部分断面図であり、図5(B)は縦畝部間において横畝部の高さが均等の場合の図4に示す凹凸シートのA-A線部分に対応する部分断面図である。
図4のB-B線部分断面図である。
図4のC-C線部分断面図である。
図4のD-D線部分断面図である。
図4に示す凹凸シートの第2面Z2側から撮影した画像である。
図9のE-E線部分断面図である。
図9のF-F線部分断面図である。
図9のG-G線部分断面図である。
図9のH-H線部分断面図である。
図4に示す凹凸シートの好ましい製造方法の一例を模式的に示した図である。図14(A)は支持体雌材を示した上面図であり、図14(B)は支持体雄材を示した上面図であり、図14(C)は支持体雄材上に繊維ウエブを配し、支持体雌材を繊維ウエブ上から支持体雄材に押し込む工程を示した断面図である。
図15(A)は支持体雄材を支持体雌材に挿入した状態を示した上面図(但し、ウエブの図示は省略)であり、図15(B)は上記状態の断面図である。
支持体雌材を取り除いて、賦形された繊維ウエブの上方から熱風を吹き付けて繊維同士を融着させる工程を示した断面図である。
図17は、本発明に係る表面シートの別の実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき説明する。図1~図3には、本発明の吸収性物品の一実施形態である展開型の使い捨ておむつ(以下、これを単に「おむつ」ともいう。)が示されている。図1には、おむつ1の肌対向面側から視た構成が示されている、同図に示すおむつ1は、その展開且つ伸長状態において、着用者の前後方向に対応し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xと、該縦方向Xに直交する横方向Yとを有している。おむつ1は、その着用時に着用者の腹側に配される腹側部A及び背側に配される背側部Bと、腹側部A及び背側部Bの間に位置する股下部Cと備える。これら腹側部A、股下部C及び背側部Bは、おむつ1の縦方向Xの全長を三等分した領域であり、着用者の前後方向に連続して延びている。股下部Cは、おむつ1の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部(図示せず)を有している。
おむつ1は、図1に示すように、縦方向Xに延び、該おむつ1を横方向Yに2等分する縦方向中心線CLに対して左右対称に形成されている。
【0010】
本明細書において、おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1を展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
また、「肌対向面」は、おむつ又はその構成部材(例えば吸収体)に着目したときに、おむつの着用時に着用者の肌に向けられる面であり、「非肌対向面」は、おむつの着用時に着用者の肌とは反対側に向けられる面である。つまり、肌対向面は、着用者の肌に相対的に近い側の面であり、非肌対向面は、着用者の肌から相対的に遠い側の面である。「着用時」及び「着用状態」は、おむつの適正な着用位置が維持されて着用された状態を指す。
(【0011】以降は省略されています)

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