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公開番号2023075929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-31
出願番号2022183173
出願日2022-11-16
発明の名称離型フィルム用ポリエステルフィルム、離型フィルム用ポリエステルフィルムロール、および離型フィルム用ポリエステルフィルムロールの製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B32B 27/36 20060101AFI20230524BHJP(積層体)
要約【課題】
離型フィルム用ポリエステルフィルムとして良好な表面特性、易検査性を維持しつつ、良好なスリット性を持ち、フィルムへの切粉付着を抑制した離型フィルム用ポリエステルフィルムを提供する。
【解決手段】
2層以上からなるポリエステルフィルムであって、表面比抵抗値が1.0×109Ω/□以上1.0×1012Ω/□以下であり、表面を有する層(層A)が有機粒子を0.75質量%以上1.0質量%以下含有し、層Aと異なる層(層B)が有機粒子を0.01質量%以上0.1質量%以下含有し、ヘイズが7%以上13%以下、算術平均粗さが20nm以上30nm以下である離型フィルム用ポリエステルフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
2層以上からなるポリエステルフィルムであって、表面比抵抗値が1.0×10

Ω/□以上1.0×10
12
Ω/□以下であり、実質的に無機粒子を含まず、表面を有する層(層A)が有機粒子を0.75質量%以上1.0質量%以下含有し、層Aと異なる層(層B)が有機粒子を0.01質量%以上0.1質量%以下含有し、ヘイズが7%以上13%以下、算術平均粗さが20nm以上30nm以下である離型フィルム用ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
ポリエステルフィルムの厚みが20μm以上50μm以下であり、表面を有する層(層A)の厚みの合計が1.5μm以上3.5μm以下である請求項1に記載の離型フィルム用ポリエステルフィルム。
【請求項3】
前記有機粒子が、横軸を体積平均粒子径(μm)、縦軸を粒子の存在比率でプロットした体積基準粒度分布において、1.2μm以下に存在比率30%以上の極大ピークを持ち、1.2μm以上の存在比率が30%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の離型フィルム用ポリエステルフィルム。
【請求項4】
偏光板離型用途に用いられる請求項1または2に記載の離型フィルム用ポリエステルフィルム。
【請求項5】
偏光板離型用途に用いられる請求項3に記載の離型フィルム用ポリエステルフィルム。
【請求項6】
請求項1または2に記載のポリエステルフィルムからなるポリエステルフィルムロールであって、ポリエステルフィルムロールの幅方向最端部から幅方向4mm長手方向1000mの範囲にあるフィルム表面付着異物量が75μm

/m

以下である離型フィルム用ポリエステルフィルムロール。
【請求項7】
請求項3に記載のポリエステルフィルムからなるポリエステルフィルムロールであって、ポリエステルフィルムロールの幅方向最端部から幅方向4mm長手方向1000mの範囲にあるフィルム表面付着異物量が75μm

/m

以下である離型フィルム用ポリエステルフィルムロール。
【請求項8】
請求項4に記載のポリエステルフィルムからなるポリエステルフィルムロールであって、ポリエステルフィルムロールの幅方向最端部から幅方向4mm長手方向1000mの範囲にあるフィルム表面付着異物量が75μm

/m

以下である離型フィルム用ポリエステルフィルムロール。
【請求項9】
請求項5に記載のポリエステルフィルムからなるポリエステルフィルムロールであって、ポリエステルフィルムロールの幅方向最端部から幅方向4mm長手方向1000mの範囲にあるフィルム表面付着異物量が75μm

/m

以下である離型フィルム用ポリエステルフィルムロール。
【請求項10】
請求項6に記載の離型フィルム用ポリエステルフィルムロールの製造方法であって、搬送フィルムの搬送方向と同方向に回転する円形刃を備える切断装置で搬送フィルムを切断する切断工程を有し、切断工程における円形刃の深さが、搬送フィルムの搬送速度増減時と搬送速度安定時で異なることを特徴とする、離型フィルム用ポリエステルフィルムロールの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は離型フィルム用ポリエステルフィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステルフィルムはその加工性の良さから、様々な工業分野に利用されている。例えば、ポリエステル層を基材として、離型性のある樹脂層(シリコーン樹脂やエポキシ樹脂などを塗布し形成される層)を設けたフィルムは離型用途に好適に使用されている。
【0003】
ポリエステル層を基材とした離型フィルムは、セラミックグリーンシート製造用、液晶偏光板離型用、フォトレジスト用などの各種離型用途に用いられている。一般的な離型フィルムには、離型フィルムの上に離型対象物を設けた際の積層ズレや積層時の欠点を少なくすることや、離型フィルムと離型フィルム上に設けた離型対象物との離型性などが求められる。また、離型フィルム上に異物が存在すると、樹脂層を塗布する際に塗布ムラ・塗布抜けの要因となるため、離型フィルム上の異物低減に対する要望も高い。離型フィルムの付着異物としてフィルムスリット時に発生する切粉が挙げられる。特に偏光板離型用途において、離型フィルムが偏光板と張り合わされたまま実施するクロスニコル検査で切粉は輝点欠点として検出されるため低減が要求される。その一方で、反射光および透過光を用いた検査も行われることから、離型フィルムのフィルムヘイズを好適な範囲に調整することも要求される。これまでに、ポリエステルフィルムのスリット性を向上させるための方法として、ポリエステルフィルムの厚みや粒子含有量を規定した特許文献1、2記載の技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-204177号公報
特開平08-036739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の技術は粒子含有量を少ない範囲で規定することでスリット性の向上を達成しているが、薄く表面平滑なフィルムにのみ適用可能な技術であり、離型フィルムの場合では単純に粒子含有量を下げるだけでは表面粗さおよびヘイズが低下してしまうため搬送性、離型性、易検査性が損なわれてしまう。また特許文献2記載の技術では硬度の高い無機粒子を使用しているためスリット刃の摩耗が促進されやすくスリット性の悪化を引き起こしてしまう。また無機粒子は粒子同士の凝集による粗大粒子を形成しやすくスリット性、検査性ともに不利である。
【0006】
本発明の目的は、かかる従来技術の欠点を解消することにある。すなわち、離型用ポリエステルフィルムとして良好な表面特性、易検査性を維持しつつ、良好なスリット性を持ち、フィルムへの切粉付着を抑制した離型フィルム用ポリエステルフィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を取る。
【0008】
2層以上からなるポリエステルフィルムであって、表面比抵抗値が1.0×10

Ω/□以上1.0×10
12
Ω/□以下であり、表面を有する層(層A)が有機粒子を0.75質量%以上1.0質量%以下含有し、層Aと異なる層(層B)が有機粒子を0.01質量%以上0.1質量%以下含有し、ヘイズが7%以上13%以下、算術平均粗さが20nm以上30nm以下である離型フィルム用ポリエステルフィルム。
【0009】
前記記載のポリエステルフィルムからなるポリエステルフィルムロールであって、ポリエステルフィルムロールの幅方向最端部から幅方向4mm長手方向1000mの範囲にあるフィルム表面付着異物量が75μm

/m

以下である離型フィルム用ポリエステルフィルムロール。
【0010】
前記記載の離型ポリエステルフィルムロールの製造方法であって、搬送フィルムの搬送方向と同方向に回転する円形刃を備える切断装置で搬送フィルムを切断する切断工程を有し、切断工程における円形刃の深さが、搬送フィルムの搬送速度増減時と搬送速度安定時で異なることを特徴とする、離型ポリエステルフィルムロールの製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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