TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023075682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-31
出願番号2021188734
出願日2021-11-19
発明の名称合金、合金部材、機器及び合金の製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類C22C 23/00 20060101AFI20230524BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】 軽量かつ耐食性に優れたマグネシウム-リチウム系合金を提供する。
【解決手段】 Mg及びLiを含有し、Mgの含有量及びLiの含有量の和が90質量%以上である合金である。合金は、Liの含有量が11質量%より多く13.5質量%以下の範囲であり、Ge,Mn及びSiからなる第1群から選ばれる1以上の元素を含有する。合金は、25℃においてα相を有する。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
Mg及びLiを含有し、前記Mgの含有量及び前記Liの含有量の和が90質量%以上である合金であって、
前記Liの含有量が、11質量%より多く13.5質量%以下の範囲であり、
前記合金が、Ge,Mn及びSiからなる第1群から選ばれる1以上の元素を含有し、
前記合金が、25℃においてα相を有する、ことを特徴とする合金。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記Geの含有量が、0.3質量%以下である請求項1に記載の合金。
【請求項3】
前記Mnの含有量が、2質量%以下である請求項1又は2に記載の合金。
【請求項4】
前記Siの含有量が、0.5質量%以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の合金。
【請求項5】
25℃における前記合金のα相の割合が8%以上である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の合金。
【請求項6】
25℃における前記合金のα相の割合が20%以上である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の合金。
【請求項7】
前記合金が、さらにAl,Zn,Zr,Ca及びBeからなる第2群から選ばれる1以上の元素を含有し、
前記第2群の元素の含有量の和が、0.01質量%以上7質量%以下である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の合金。
【請求項8】
前記Alの含有量が、5質量%以下であり、
前記Znの含有量が、2質量%以下であり、
前記Zrの含有量が、0.7質量%以下であり、
前記Caの含有量が、0.3質量%以下であり、
前記Beの含有量が、0.1質量%以下である請求項7に記載の合金。
【請求項9】
Mg及びLiを含有し、前記Mgの含有量及び前記Liの含有量の和が90質量%以上である合金であって、
前記合金のLiの含有量が、5.34質量%以上11質量%以下の範囲であり、
前記合金が、Ge,Mn及びSiからなる第1群から選ばれる1以上の元素を含有し、
前記合金の25℃の温度におけるα相の割合をy(%)、Liの含有量をx(質量%)としたときに、y>0.3736x

-24.053x+217.79を満たすことを特徴とする合金。
【請求項10】
前記Geの含有量が、0.3質量%以下である請求項9に記載の合金。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、Mg-Li系合金、合金部材、機器及び合金部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
マグネシウム系合金よりなる合金部材は、軽量であり、かつ、制振性や比強度に優れることから様々な機器に使用されている。近年、機器の更なる軽量化が要求されており、マグネシウム合金よりも比重が小さいマグネシウム-リチウム系合金(Mg-Li系合金)が注目されている。特許文献1には、リチウムの含有量が8質量%以上11%質量以下の範囲であるマグネシウム-リチウム系合金が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-156089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マグネシウム-リチウム系合金はLiの含有量が多いほど軽量になるが、Liの含有量が多くなると耐食性が低下するという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための第一の態様は、Mg及びLiを含有し、前記Mgの含有量及び前記Liの含有量の和が90質量%以上である合金であって、前記Liの含有量が、11質量%より多く13.5質量%以下の範囲であり、前記合金が、Ge,Mn及びSiからなる第1群から選ばれる1以上の元素を含有し、前記合金が、25℃においてα相を有する、ことを特徴とする合金である。
【0006】
上記課題を解決するための第二の態様は、Mg及びLiを含有し、前記Mgの含有量及び前記Liの含有量の和が90質量%以上である合金であって、前記合金のLiの含有量が、5.34質量%以上11質量%以下の範囲であり、前記合金が、Ge,Mn及びSiからなる第1群から選ばれる1以上の元素を含有し、前記合金の25℃の温度におけるα相の割合をy(%)、Liの含有量をx(質量%)としたときに、y>0.3736x

-24.053x+217.79を満たすことを特徴とする合金である。
【0007】
上記課題を解決するための第三の態様は、Mg及びLiを含有し、Ge,Mn及びSiからなる第1群から選ばれる1以上の元素を含有し、前記Mgの含有量及び前記Liの含有量の和が90質量%以上である原料を用意する用意工程と、前記原料を600℃以上に加熱して溶融する加熱工程と、前記溶融した原料を冷却して固化する冷却工程と、を有し、前記冷却工程において、前記溶融した原料が凝固され始めてから100℃までの冷却速度が100℃/分以下であることを特徴とする合金の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、Li含有量が11質量%より多くてもα相を含有する、軽量かつ耐食性に優れたマグネシウム-リチウム系合金を提供することができる。
【0009】
また、Li含有量が5.34質量%以上11質量%以下の範囲において、従来よりもα相の含有量が多い、軽量かつ耐食性に優れたマグネシウム-リチウム系合金を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る合金部材の概略図である。
第3実施形態に係る機器の概略図である。
第4実施形態に係る機器の概略図である。
第5実施形態に係る機器の概略図である。
実施例1-1の2θ-θ測定の結果を示す図である。
実施例のα相の存在比率を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

大同特殊鋼株式会社
鋼材及び金型
21日前
株式会社神戸製鋼所
鋼製下地材
21日前
日本製鉄株式会社
線材
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼材
1か月前
日本製鉄株式会社
ボルト
29日前
日本製鉄株式会社
ボルト
29日前
日本製鉄株式会社
ボルト
29日前
住友金属鉱山株式会社
中和工程のpH制御法
2か月前
MAアルミニウム株式会社
アルミニウム合金箔
1か月前
三菱重工業株式会社
冷間加工品
2か月前
MAアルミニウム株式会社
アルミニウム合金箔
26日前
JFEスチール株式会社
鋼板
14日前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の回収方法
1か月前
JFEスチール株式会社
鋼板
14日前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の回収方法
22日前
JFEスチール株式会社
鋼板
14日前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の回収方法
1か月前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の製造方法
15日前
住友金属鉱山株式会社
有価金属の回収方法
1か月前
JX金属株式会社
金属回収方法
9日前
日本製鉄株式会社
鋼材及び鋼素形材
2か月前
大同特殊鋼株式会社
軟磁性鋼板
1か月前
JFEスチール株式会社
鋼部品およびその製造方法
1か月前
株式会社神戸製鋼所
水素吸蔵合金およびその製造方法
1か月前
プライムアースEVエナジー株式会社
金属多孔体の評価方法
1か月前
DOWAメタルマイン株式会社
ルテニウムの回収方法
13日前
日本製鉄株式会社
鋼材及び鋼部品
1か月前
日本製鉄株式会社
鋼部品及び鋼部品の製造方法
26日前
JFEスチール株式会社
レーザ溶接継手およびレーザ溶接方法
14日前
株式会社タンガロイ
立方晶窒化硼素焼結体
1か月前
株式会社タンガロイ
立方晶窒化硼素焼結体
6日前
住友金属鉱山株式会社
廃電池の処理方法
2か月前
住友電気工業株式会社
トロリ線、及びトロリ線の製造方法
1か月前
住友電気工業株式会社
トロリ線、及びトロリ線の製造方法
1か月前
続きを見る