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公開番号2023075659
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-31
出願番号2021188698
出願日2021-11-19
発明の名称粘着テープおよびその利用
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人
主分類C09J 7/24 20180101AFI20230524BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】低温域での易変形性と、室温域での良好な柔軟性と、高温域での耐変形性とをバランスよく両立する粘着テープを提供する。
【解決手段】ポリ塩化ビニル系フィルムからなる基材層と、上記基材層の少なくとも一方の表面に配置された粘着剤層と、を備える粘着テープが提供される。上記基材層は、ポリ塩化ビニルと、可塑剤と、エラストマーと、を含む。上記エラストマーは、熱可塑性ポリウレタンおよび熱可塑性ポリエステルエラストマーの少なくとも一方を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリ塩化ビニル系フィルムからなる基材層と、前記基材層の少なくとも一方の表面に配置された粘着剤層と、を備える粘着テープであって、
前記基材層は、ポリ塩化ビニルと、可塑剤と、エラストマーと、を含み、
前記エラストマーは、熱可塑性ポリウレタンおよび熱可塑性ポリエステルエラストマーの少なくとも一方を含む、粘着テープ。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記基材層における前記エラストマーの含有量は3.0質量%以上30質量%以下である、請求項1に記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記エラストマーは、前記熱可塑性ポリウレタンを少なくとも含む、請求項1または2に記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記熱可塑性ポリウレタンのウレタン結合分率は10mol%以上20mol%以下である、請求項3に記載の粘着テープ。
【請求項5】
前記エラストマーは、デュロメータ硬さがA75以上A95以下およびD25以上D45以下の少なくとも一方を満たす、請求項1~4のいずれか一項に記載の粘着テープ。
【請求項6】
前記基材層における前記可塑剤の含有量は15質量%以上30質量%以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の粘着テープ。
【請求項7】
前記基材層における前記可塑剤の含有量に対する前記エラストマーの含有量の比は、質量基準で0.1以上1.5以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の粘着テープ。
【請求項8】
電線と、該電線の周囲に巻き付けられている請求項1~7のいずれか一項に記載の粘着テープと、を有する、ワイヤーハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルムを備えた粘着テープ、および、当該粘着テープを用いたワイヤーハーネスに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
PVCフィルムの少なくとも一方の表面に粘着剤層が配置された粘着テープ(以下「PVC粘着テープ」ともいう。)は、その作業性の良さから、電気絶縁用、包装用、保護用等の各種用途に広く用いられている。PVC粘着テープに関する従来技術文献として特許文献1~3が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/069577号
国際公開第2018/225541号
国際公開第2019/049565号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記PVC粘着テープは、自動車、航空機等(以下、自動車等ともいう。)に配索される多数の電線群からなるワイヤーハーネスにおける電線結束テープとして好ましく利用されている。そのような用途向けのPVC粘着テープには、一般的に電線への巻付け作業が行われる環境温度である室温域において、上記巻付け作業に適した良好な柔軟性を示すことが求められる。また、ワイヤーハーネスは、その配置スペースの制約等から組付けの過程で深く折り曲げられることがあり、組付け後にも自動車等の運用に伴う振動や衝撃等によって曲げ変形を受けることがある。さらに、ワイヤーハーネスは、その配策経路によってはボディや他部品に干渉することがある。自動車等に用いられるワイヤーハーネスが曝され得る温度範囲は広く、場合によっては-30℃以下の低温に曝される一方、動力源からの熱や日照等により加熱される可能性もあるため、低温下でワイヤーハーネスを曲げ変形させても割れや白化を生じにくい易変形性を示し、かつ高温下での荷重や応力による変形や凹みが少ない(耐変形性のよい)PVC粘着テープが望ましい。上記低温下での割れや白化、上記高温下での変形や凹みは、PVC粘着テープによる保護性能を低下させる要因となり得るためである。
【0005】
しかし、PVC粘着テープの低温域での易変形性と、室温域での良好な柔軟性と、高温域での耐変形性とをバランスよく両立することは容易ではない。例えば、一般にPVCフィルムにおける可塑剤の含有量を増やすと、室温域での柔軟性は向上する一方、高温域での耐変形性は損なわれる傾向にある。
【0006】
そこで本発明は、ポリ塩化ビニル系フィルムからなる基材層の少なくとも一方の表面に粘着剤層が配置された構成を有する粘着テープであって、低温域での易変形性と、室温域での良好な柔軟性と、高温域での耐変形性とをバランスよく両立する粘着テープを提供することを目的とする。関連する他の目的は、そのような粘着テープを用いたワイヤーハーネスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この明細書によると、ポリ塩化ビニル系フィルムからなる基材層と、上記基材層の少なくとも一方の表面に配置された粘着剤層と、を備える粘着テープが提供される。この粘着テープにおいて、上記基材層は、ポリ塩化ビニルと、可塑剤と、エラストマーと、を含む。ここで、上記エラストマーは、熱可塑性ポリウレタン(TPU)および熱可塑性ポリエステルエラストマー(TPEE)の少なくとも一方を含む。上記構成の粘着テープによると、低温域での易変形性と、室温域での良好な柔軟性と、高温域での耐変形性とをバランスよく両立することができる。かかる粘着テープは、例えば、ワイヤーハーネスの電線の保護や結束に用いられる粘着テープとして好適である。
【0008】
いくつかの好ましい態様では、上記基材層における上記エラストマーの含有量が3.0質量%以上30質量%以下である。上記エラストマー含有量を満たす基材層を備えた粘着テープによると、ここに開示される技術による効果を好ましく実現することができる。
【0009】
ここに開示される粘着テープの基材層は、上記エラストマーとして少なくともTPUを含むことが好ましい。TPUを含むPVCフィルムを基材層として備えた粘着テープによると、ここに開示される技術による効果を好ましく実現することができる。
【0010】
基材層がTPUを含むいくつかの態様において、該TPUのウレタン結合分率は、例えば10mol%以上20mol%以下であり得る。ここに開示される技術は、ウレタン結合分率が上記範囲にあるTPUを用いて好ましく実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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