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公開番号2023075536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-31
出願番号2021188500
出願日2021-11-19
発明の名称光ファイバ組込みテープ
出願人鹿島建設株式会社,日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01B 11/16 20060101AFI20230524BHJP(測定;試験)
要約【課題】ひび割れの間隔が小さくてもひび割れの位置をより精度良く検出する。
【解決手段】光ファイバ組込みテープ1Aにおいて、光ファイバ10と、光ファイバ10と一体化しつつ光ファイバ10の軸方向に沿って延在し、コンクリートの表面に接着されて光ファイバ10を支持する帯状のテープ部20とを備え、テープ部20は、光ファイバ10の軸方向に沿って、表面に光ファイバ10を固定する固定部21と、表面に光ファイバ10を固定しない非固定部22とを交互に有する。テープ部20を表面に接着し、非固定部22のそれぞれにおける光ファイバ10に生じた歪みに基づいて表面に生じたひび割れの位置を検出する場合に、非固定部22での歪みの検出結果は、固定部21によって他の非固定部22での歪みの影響を受けないため、ひび割れの間隔が小さくてもひび割れの位置をより精度良く検出できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
光ファイバと、
前記光ファイバと一体化しつつ前記光ファイバの軸方向に沿って延在し、計測対象に接着されて前記光ファイバを支持する帯状のテープ部と、
を備え、
前記テープ部は、前記光ファイバの前記軸方向に沿って、前記計測対象に前記光ファイバを固定する固定部と、前記計測対象に前記光ファイバを固定しない非固定部とを交互に有する、光ファイバ組込みテープ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記軸方向が平行である複数の前記光ファイバを備え、
前記テープ部は、
前記光ファイバのそれぞれと一体化しつつ前記光ファイバのそれぞれの前記軸方向に沿って延在し、前記計測対象に接着されて、前記光ファイバのそれぞれが前記計測対象に沿って並列に配置されるように前記光ファイバのそれぞれを支持し、
前記光ファイバのそれぞれについて、前記光ファイバのそれぞれの前記軸方向に沿って、前記固定部と前記非固定部とを交互に有し、
互いに隣接する前記光ファイバにおいて、
一方の前記光ファイバについての前記固定部と、他方の前記光ファイバについての前記非固定部とが互いに隣接し、
一方の前記光ファイバについての前記非固定部と、他方の前記光ファイバについての前記固定部とが互いに隣接する、請求項1に記載の光ファイバ組込みテープ。
【請求項3】
前記テープ部の前記固定部及び前記非固定部は、前記テープ部が接着される前記計測対象に塗布されるプライマーを介して前記計測対象に接着される接着層を含み、
前記テープ部の前記非固定部の前記接着層は、前記プライマーとは化学的に反応しない非接着層により被覆されている、請求項1又は2に記載の光ファイバ組込みテープ。
【請求項4】
前記テープ部が巻回された状態であるときに、前記テープ部の前記固定部及び前記非固定部の前記接着層は、互いに隣接する巻回の層間の前記テープ部の剥離を補助する剥離シートである前記非接着層により被覆されており、前記固定部を被覆する前記剥離シートには、前記固定部の前記接着層から前記剥離シートを剥がすことを補助する切目が設けられている、請求項3に記載の光ファイバ組込みテープ。
【請求項5】
前記テープ部の前記固定部は、前記テープ部が接着される前記計測対象に塗布されるプライマーを介して前記計測対象に接着される接着層を含み、
前記テープ部の前記非固定部は、前記接着層を含まない、請求項1又は2に記載の光ファイバ組込みテープ。
【請求項6】
前記テープ部の前記固定部は、前記光ファイバが遊動不可能なように前記光ファイバと一体化しつつ前記光ファイバを支持し、
前記テープ部の前記非固定部は、前記光ファイバが遊動可能なように前記光ファイバを支持する、請求項1又は2に記載の光ファイバ組込みテープ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ組込みテープに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートの表面のひび割れの位置を検出する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、光ファイバと一体化し、コンクリートの表面に接着されて光ファイバを支持する帯状のシートをコンクリートの表面に接着し、光ファイバに生じた歪みに基づいて、コンクリートの表面に生じたひび割れの位置を検出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002‐48516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような技術では、光ファイバにより、設定した光ファイバの長さ方向の計測区間における平均の歪みが計測される。コンクリートの表面に生じたひび割れの間隔が大きい場合には、ひび割れの位置での歪みの急増に光ファイバが追従することで、ひび割れの周囲の一定区間の光ファイバの歪みが増加し、光ファイバの歪みに基づいてひび割れの位置を検出できる。
【0005】
しかし、コンクリートの表面に生じたひび割れの間隔が小さい場合には、光ファイバにおける一つの計測区間内に、複数のひび割れによる歪みの増加の影響が混在するため、ひび割れの位置の特定が難しくなる欠点がある。つまり、光ファイバは周囲の歪みになじむため、局所的なひび割れでもその歪みは大きな範囲でなじんで検出される。このため、光ファイバにおける一つの計測区間には、その周囲の計測区間の歪みも混在して計測される。そのため、コンクリートの表面に生じたひび割れの間隔が小さい場合には、ひび割れの位置の特定が難しくなる欠点がある。
【0006】
そこで本発明は、計測対象に生じたひび割れの間隔が小さくてもひび割れの位置をより精度良く検出できる光ファイバ組込みテープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、光ファイバと、光ファイバと一体化しつつ光ファイバの軸方向に沿って延在し、計測対象に接着されて光ファイバを支持する帯状のテープ部とを備え、テープ部は、光ファイバの軸方向に沿って、計測対象に光ファイバを固定する固定部と、計測対象に光ファイバを固定しない非固定部とを交互に有する光ファイバ組込みテープである。
【0008】
この構成によれば、光ファイバ組込みテープにおいて、光ファイバと、光ファイバと一体化しつつ光ファイバの軸方向に沿って延在し、計測対象に接着されて光ファイバを支持する帯状のテープ部とを備え、テープ部は、光ファイバの軸方向に沿って、計測対象に光ファイバを固定する固定部と、計測対象に光ファイバを固定しない非固定部とを交互に有する。このため、テープ部を計測対象に接着し、非固定部のそれぞれにおける光ファイバに生じた歪みに基づいて計測対象に生じたひび割れの位置を検出する場合に、非固定部のそれぞれにおける光ファイバに生じた歪みの検出結果は、それらに隣接した固定部によって他の非固定部における光ファイバに生じた歪みの影響を受けないため、計測対象に生じたひび割れの間隔が小さくてもひび割れの位置をより精度良く検出できる。
【0009】
この場合、軸方向が平行である複数の光ファイバを備え、テープ部は、光ファイバのそれぞれと一体化しつつ光ファイバのそれぞれの軸方向に沿って延在し、計測対象に接着されて、光ファイバのそれぞれが計測対象に沿って並列に配置されるように光ファイバのそれぞれを支持し、光ファイバのそれぞれについて、光ファイバのそれぞれの軸方向に沿って、固定部と非固定部とを交互に有し、互いに隣接する光ファイバにおいて、一方の光ファイバについての固定部と、他方の光ファイバについての非固定部とが互いに隣接し、一方の光ファイバについての非固定部と、他方の光ファイバについての固定部とが互いに隣接していてもよい。
【0010】
光ファイバについての固定部に生じたひび割れに対しては、ひび割れの位置を検出し難いことがあるが、この構成によれば、軸方向が平行である複数の光ファイバを備え、テープ部は、光ファイバのそれぞれと一体化しつつ光ファイバのそれぞれの軸方向に沿って延在し、計測対象に接着されて、光ファイバのそれぞれが計測対象に沿って並列に配置されるように光ファイバのそれぞれを支持し、光ファイバのそれぞれについて、光ファイバのそれぞれの軸方向に沿って、固定部と非固定部とを交互に有し、互いに隣接する光ファイバにおいて、一方の光ファイバについての固定部と、他方の光ファイバについての非固定部とが互いに隣接し、一方の光ファイバについての非固定部と、他方の光ファイバについての固定部とが互いに隣接する。このため、互いに隣接する光ファイバにおいて、一方の光ファイバについての固定部に生じたひび割れに対しても、他方の光ファイバについての非固定部に生じたひび割れとして、ひび割れの位置を検出できる。
(【0011】以降は省略されています)

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