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公開番号2023075377
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-31
出願番号2021188239
出願日2021-11-19
発明の名称多層化粧料
出願人株式会社ノエビア
代理人
主分類A61K 8/03 20060101AFI20230524BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
使用時には振とうすることで乳化状態を一定時間保持し、しばらく静置した後はその界面が白濁することなく多層に分離し、外観の審美性が高い多層化粧料を提供することを目的とする。
【解決手段】
液状脂肪酸と、液状シリコーン油と、HLB値が15以上20未満の非イオン性界面活性剤と、水を含有する、多層化粧料。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
液状脂肪酸と、液状シリコーン油と、HLB値が15以上20未満の非イオン性界面活性剤と、水を含有する、多層化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多層化粧料に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、市場には多種多様な化粧料があふれ、消費者の選択肢の幅がひろがったことにより、化粧料にはより高い付加価値が求められるようになってきている。特に、保湿効果など化粧料の持つ基本的な機能性の高さに加えて、使用感の良さや外観の審美性など、より高い満足感を得られる価値が求められる傾向にある。
特に外観の審美性については、消費者に与えるインパクトが大きく、他の化粧料との差別化を容易に図れることから多くの検討がなされている。
従来より、その外観の美麗さから、二層や三層に分離した液状化粧料はよく知られており、静置状態では多層状態を保ち、使用時には振とう混合することで均一になり、乳液のような感触と保湿効果を付与することができる点が特徴である。例えば、HLB値が2~7の非イオン界面活性剤、油性成分、水を含有する乳化層を含む多層型組成物の技術(特許文献1)や、液状油、水性成分、HLB値2~4のイソステアリン酸ポリグリセリルを配合して使用時のみ振とうにより乳化状態とし、静置時には二層に分離させる技術(特許文献2)などがある。また、より審美性の高い三層構造を形成するものとしては、ジメチルポリシロキサン層、液状油層、アルコール又はアルコール水溶液層で分離させる技術(特許文献3)、特定の非揮発性炭化水素油、シリコーン油、及び水を含有する三層構造の化粧料(特許文献4)が知られている。
【0003】
しかしながら、特許文献1の技術では、二層のうち一層が乳化層の白濁層であり、透明層の多層ではないため、着色をした場合には例えば「透明の赤とピンク」、「透明の青と水色」等となる為、異なる色相で二層を着色することが困難な場合があった。特許文献2の技術では、油層と水層の2層に分離するが、肌なじみ感の高いエステル油などの極性油を多く配合すると、再分離の際に水と油の界面に白濁層を生じるため、保湿感や肌なじみなどの調整が困難な場合があった。
また、特許文献1と2の技術は、二層構造である。一方、特許文献3と4ではより美麗な三層構造の化粧料が検討されている。しかしながら、特許文献3の技術では、アルコールとジメチルポリシロキサンと液状油から三層が構成され、実質的に水を含まない為、肌に塗布するとみずみずしさに欠けるものであった。また、界面活性剤を含む為、水を配合すると油と水が乳化して界面が白濁すること場合があった。さらに、特許文献4の技術では炭化水素油が必須であり、良好な使用感を有するエステル油などを高配合配合することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-003339号公報
特開2008-308464号公報
特開2001-081014号公報
特開2014-208634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
使用時には振とうすることで乳化状態を一定時間保持し、しばらく静置した後はその界面が白濁することなく多層に分離し、外観の審美性が高い多層化粧料の開発が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)液状脂肪酸と、液状シリコーン油と、HLB値が15以上20未満の非イオン性界面活性剤と、水を含有する、多層化粧料。
【発明の効果】
【0007】
本発明の多層化粧料は、使用時には振とうすることで乳化状態を一定時間保持し、しばらく静置した後はその界面が白濁することなく多層に分離し、外観の審美性が高いという効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0009】
[液状脂肪酸]
液状脂肪酸は、直鎖状または分岐鎖状の、飽和または不飽和の炭化水素基を有する炭素原子数12~22の高級脂肪酸であって、常温(25℃)で液状のものを用いることができる。液状脂肪酸として、例えば、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の直鎖脂肪酸や、イソパルミチン酸、イソステアリン酸等の分岐鎖脂肪酸が挙げられる。本願発明においては、その多層分離性の観点からイソステアリン酸を用いることが好ましい。
【0010】
液状脂肪酸の配合量は、多層化粧料全量に対し、5~30質量%が、使用感の良さと保湿効果の点で好ましい。油層とシリコーン層、水層を明確に分け、油層に極性油の含有を可能とする為、保湿感や感触調整の自由度が広がる点で5~20質量%が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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