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公開番号2023074856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-30
出願番号2021188010
出願日2021-11-18
発明の名称ガスクロマトグラフ装置
出願人株式会社島津製作所
代理人個人
主分類G01N 30/54 20060101AFI20230523BHJP(測定;試験)
要約【課題】昇温分析後にカラムオーブン内の加熱対象物を目標温度まで冷却した後、当該加熱対象物の全体の温度が安定したことを適切に判定することができるガスクロマトグラフ装置を提供する。
【解決手段】
昇温分析が実施可能なガスクロマトグラフ装置10であって、昇温分析が完了したことに伴い、カラムオーブン16内を冷却機構40で冷却する。また、カラムオーブン16内が冷却された後に、加熱対象物46の温度を検知する温度センサ44での検知温度が目標温度に達すると、ヒータ42で加熱対象物46を加熱する。温度センサ44の検知温度が前記目標温度に達したことに伴い、ヒータ42の消費電力に基づいて、加熱対象物46の全体の温度が安定したか否かを判定する。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
試料導入部から試料をカラムに導入し、カラムオーブン内で当該カラムの温度を上昇させながら、当該カラムにより分離された試料成分を検出器で検出する分析である昇温分析を実施可能なガスクロマトグラフ装置であって、
前記カラムオーブン内の加熱対象物を加熱するヒータと、
前記カラムオーブン内を冷却する冷却機構と、
前記加熱対象物の温度を検知する温度センサと、
前記昇温分析が完了したことに伴い、前記カラムオーブン内を前記冷却機構を用いて冷却し、前記温度センサの検知温度が目標温度に達したことに伴い、前記加熱対象物を前記ヒータを用いて加熱する温度制御部と、
前記温度センサの検知温度が前記目標温度に達したことに伴い、前記ヒータの消費電力に基づいて、前記加熱対象物の全体の温度が安定したか否かを判定する判定処理部とを備える、ガスクロマトグラフ装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記冷却機構による冷却が開始されてから、前記判定処理部により前記加熱対象物の全体の温度が安定したと判定されるまでの期間である安定化期間についての情報を記憶する記憶処理部をさらに備える、請求項1に記載のガスクロマトグラフ装置。
【請求項3】
試料に対する前処理を行い、前処理後の試料を前記試料導入部に供給する前処理部と、
前記安定化期間の終了タイミングに応じたタイミングで次の前記昇温分析に係る試料への前処理が完了するように、前記前処理部に前記次の昇温分析に係る試料への前処理の開始を指示する指示処理部とをさらに備える、請求項2に記載のガスクロマトグラフ装置。
【請求項4】
前記判定処理部は、前記ヒータの消費電力に係るデューティ比の変化量が閾値以下になると、前記加熱対象物の全体の温度が安定したと判定する、請求項1から3のいずれか一項に記載のガスクロマトグラフ装置。
【請求項5】
前記判定処理部は、前記ヒータの消費電力に係るデューティ比が閾値以上になると、前記加熱対象物の全体の温度が安定したと判定する、請求項1から3のいずれか一項に記載のガスクロマトグラフ装置。
【請求項6】
前記加熱対象物には、前記試料導入部、前記カラム及び前記検出器の少なくとも1つが含まれる、請求項1から5のいずれか一項に記載のガスクロマトグラフ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスクロマトグラフ装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献1で開示されるようなガスクロマトグラフ装置では、試料気化室から試料をカラムに導入し、カラムオーブン内でカラムの温度を上昇させながら、そのカラムにより分離された試料成分を検出器で検出することにより、昇温分析を実施することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-009459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ガスクロマトグラフ装置では、昇温分析を繰り返し実施することも可能である。その場合、昇温分析後にカラムオーブン内の加熱対象物を目標温度まで冷却した後、平衡化時間が経過してから、再度カラムオーブン内の加熱対象物を加熱しながら次の昇温分析を実施することとなる。加熱対象物の一例としては、たとえば、カラム及び試料導入部が挙げられる。平衡化時間は、温度が平衡化するまでの待ち時間であり、ユーザが予めパラメータとして設定可能である。
【0005】
平衡化時間が適切な時間よりも短く設定されている場合、加熱対象物の全体の温度が安定する前に次の昇温分析が開始されるため、良好な分析結果が得られないおそれがある。
【0006】
また、平衡化時間が適切な時間よりも長く設定されている場合、繰り返しの昇温分析が完了するまでの時間が無駄に長くなってしまう。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、昇温分析後にカラムオーブン内の加熱対象物を目標温度まで冷却した後、当該加熱対象物の全体の温度が安定したことを適切に判定することができるガスクロマトグラフ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様は、試料導入部から試料をカラムに導入し、カラムオーブン内で当該カラムの温度を上昇させながら、当該カラムにより分離された試料成分を検出器で検出する分析である昇温分析を実施可能なガスクロマトグラフ装置であって、ヒータと、冷却機構と、温度センサと、温度制御部と、判定処理部とを備える。前記ヒータは、前記カラムオーブン内の加熱対象物を加熱する。前記冷却機構は、前記カラムオーブン内を冷却する。前記温度センサは、前記加熱対象物の温度を検知する。前記温度制御部は、前記昇温分析が完了したことに伴い、前記カラムオーブン内を前記冷却機構を用いて冷却し、前記温度センサの検知温度が目標温度に達したことに伴い、前記加熱対象物を前記ヒータを用いて加熱する。前記判定処理部は、前記温度センサの検知温度が前記目標温度に達したことに伴い、前記ヒータの消費電力に基づいて、前記加熱対象物の全体の温度が安定したか否かを判定する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、昇温分析後にカラムオーブン内の加熱対象物を目標温度まで冷却した後、当該加熱対象物の全体の温度が安定したことを適切に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のガスクロマトグラフ装置の構成の一例を示す概略図である。
本実施形態のガスクロマトグラフ装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態の加熱処理及び冷却処理を説明するためのグラフの一例である。
本実施形態の加熱処理を説明するためのグラフの一例である。
本実施形態のガスクロマトグラフ装置の電気的構成を具体的に示すブロック図である。
本実施形態のCPUの安定化処理の一例を示すフロー図である。
本実施形態のCPUの指示出力処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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