TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023074838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-30
出願番号2021187980
出願日2021-11-18
発明の名称分析用サンプルの調製方法
出願人JX金属株式会社
代理人個人
主分類G01N 1/04 20060101AFI20230523BHJP(測定;試験)
要約【課題】ミックスメタルから簡便に分析精度の高い分析用サンプルを得る。
【解決手段】分析用サンプルの調製方法は、ミックスメタルからサンプルを得る第1工程(S10、S20)と、前記サンプルを複数の粒度範囲に分級する第2工程(S30)と、分級後の前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれから一部のサンプルを取り出し、前記第1工程で得た前記サンプルに対する前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれの重量比と同じ比率で前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれを含む分析用サンプルを得る第3工程(S40~S44)と、を含む。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
ミックスメタルからサンプルを得る第1工程と、
前記サンプルを複数の粒度範囲に分級する第2工程と、
分級後の前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれから一部のサンプルを取り出し、前記第1工程で得た前記サンプルに対する前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれの重量比と同じ比率で前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれを含む分析用サンプルを得る第3工程と、
を含む分析用サンプルの調製方法。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第2工程では、前記サンプルを3以上の粒度範囲に分級することを特徴とする請求項1に記載の分析用サンプルの調製方法。
【請求項3】
前記第2工程では、少なくとも、篩目が2~10mmの第1篩、及び前記第1篩の篩目よりも小さく、篩目が0.5~3mmの第2篩を用いて、前記サンプルを分級することを特徴とする請求項2に記載の分析用サンプルの調製方法。
【請求項4】
前記第3工程では、前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれから、全体重量のうちの所定割合の重量のサンプルを取り出し、前記分析用サンプルを得ることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の分析用サンプルの調製方法。
【請求項5】
前記所定割合は、1/8以下であることを特徴とする請求項4に記載の分析用サンプルの調製方法。
【請求項6】
前記第3工程では、前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれを等分機でn等分(nは2以上の自然数)し、n等分のうちのm個(mはnよりも小さい自然数)を取り出し、前記分析用サンプルを得ることを特徴とする請求項4又は5に記載の分析用サンプルの調製方法。
【請求項7】
前記第1工程では、前記ミックスメタルからその一部を取り出し、当該取り出したミックスメタルを縮分機を用いて縮分することで前記サンプルを得ることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の分析用サンプルの調製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分析用サンプルの調製方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子部品等における金使用量の削減(省金化)などの影響により、リサイクル原料における貴金属品位が低下してきている。貴金属量の確保のためには、リサイクル原料の処理量の増加や、高マージン原料へのシフトが必要である。高マージン原料としては、ミックスメタルが挙げられる。ミックスメタルは、主にメタル成分を含む一般廃棄物の焼却残渣から発生する粉塊混じりの原料であり、貴金属品位が高い原料として知られている。
【0003】
ミックスメタルから貴金属を採取する場合、ミックスメタルの品位を事前に評価する必要があり、評価のためには、ミックスメタルから適切なサンプルを採取する必要がある。サンプルの採取に関する技術として、特許文献1,2等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014-174699号
特開2003-106962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ミックスメタルは、その多くが焼却灰である粉体からなるものの、焼却で粉体とならなかった塊や粉体が焼結した粒等をその一部に含む。このため、これらの塊や粒がサンプルに含まれるとサンプルの内容物にばらつきが生じる傾向にあり、ミックスメタルの品位を精度よく分析できないおそれがある。現状では、採取するサンプル数を増やして対応しているが、より簡便に精度よく分析することが可能なサンプルの採取方法の出現が望まれている。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ミックスメタルから簡便に分析精度の高い分析用サンプルを得ることが可能な分析用サンプルの調製方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書開示の分析用サンプルの調製方法は、ミックスメタルからサンプルを得る第1工程と、前記サンプルを複数の粒度範囲に分級する第2工程と、分級後の前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれから一部のサンプルを取り出し、前記第1工程で得た前記サンプルに対する前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれの重量比と同じ比率で前記複数の粒度範囲のサンプルそれぞれを含む分析用サンプルを得る第3工程と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本明細書開示の分析用サンプルの調製方法によれば、ミックスメタルから簡便に分析精度の高い分析用サンプルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、ミックスメタルから分析用サンプルを調製する方法を模式的に示す図である。
図2は、分級機と縮分機を示す図である。
図3は、試料Aの粒度範囲ごとの重量比を示す表である。
図4(a)は、試料Aの各粒度範囲におけるCuの分析値のばらつき(変動係数CV)を示すグラフであり、図4(b)は、各粒度範囲におけるAuの分析値のばらつき(変動係数CV)を示すグラフである。
図5は、図1の方法で分析用サンプルを調製したときの分析値のばらつきと、比較例の方法で分析用サンプルを調製したときの分析値のばらつきを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施形態について、図1~図5に基づいて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

JX金属株式会社
金属回収方法
4日前
個人
健康状態検査材
4日前
株式会社CCT
表示装置
3日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
10日前
ニデック株式会社
検出装置
10日前
株式会社トプコン
測量装置
9日前
株式会社トプコン
測量装置
9日前
株式会社SUBARU
車両
11日前
株式会社SUBARU
車両
11日前
株式会社トプコン
測定装置
10日前
個人
コンベックスルール用測定部品
2日前
トヨタ自動車株式会社
給水治具
1日前
株式会社XMAT
点検システム
11日前
本多電子株式会社
水中探知装置
10日前
東将精工株式会社
測定器具補助具
3日前
東レエンジニアリング株式会社
衝撃試験機
4日前
中部電力株式会社
スミヤ濾紙
9日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
1日前
株式会社ミツトヨ
光学式エンコーダ
4日前
株式会社 システムスクエア
検査装置
3日前
古野電気株式会社
魚種識別システム及び方法
16日前
豊田合成株式会社
重量測定装置
1日前
東レ株式会社
センサー素子及びガスセンサー
8日前
株式会社ティアンドデイ
温度測定装置
1日前
日立建機株式会社
作業機械
8日前
エスペック株式会社
バーンイン試験装置
11日前
株式会社不二越
歯車寸法測定装置
3日前
アズビル株式会社
圧力センサの製造方法
9日前
アズビル株式会社
隔膜真空計の製造方法
9日前
大和ハウス工業株式会社
センサ装置
11日前
株式会社島津製作所
分注装置
2日前
東洋紡株式会社
非特異反応を抑制可能な抗体溶液
16日前
本田技研工業株式会社
情報提供装置
9日前
株式会社ジェイテクト
回転角検出装置
10日前
株式会社レゾナック
磁気センサ
10日前
鹿島建設株式会社
変位計測構造
10日前
続きを見る