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公開番号2023074833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-30
出願番号2021187973
出願日2021-11-18
発明の名称ウエハ保持体
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 21/683 20060101AFI20230523BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】内部に冷却機構を備える構成であっても、たわみにくい剛性を持つウエハ保持体を提供する。
【解決手段】上面をウエハ載置面とする第1プレートと、第2プレートと、ヒータプレートと、を備え、前記第1プレートまたは前記第2プレートのいずれか一方の内部に冷媒の流路を備えるウエハ保持体であって、前記第1プレート、前記第2プレート、および前記ヒータプレートのそれぞれは、前記ウエハ載置面側からみて円形であり、前記ヒータプレートは、前記第1プレートの下面と前記第2プレートの上面との間において、前記第1プレートの下面と前記第2プレートの上面とに接するように配置され、前記ウエハ保持体の全厚さから前記流路の高さを差し引いた値LB(mm)と前記ウエハ保持体の平均ヤング率(kN/mm2)との積の値が1800kN/mm以上であるウエハ保持体とした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
上面をウエハ載置面とする第1プレートと、第2プレートと、ヒータプレートと、を備え、前記第1プレートまたは前記第2プレートのいずれか一方の内部に冷媒の流路を備えるウエハ保持体であって、
前記第1プレート、前記第2プレート、および前記ヒータプレートのそれぞれは、前記ウエハ載置面側からみて円形であり、
前記ヒータプレートは、前記第1プレートの下面と前記第2プレートの上面との間において、前記第1プレートの下面と前記第2プレートの上面とに接するように配置され、
前記ウエハ保持体の全厚さから前記流路の高さを差し引いた値LB(mm)と前記ウエハ保持体の平均ヤング率(kN/mm

)との積の値が1800kN/mm以上である、
ウエハ保持体。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記流路の前記載置面に垂直な方向の断面は、前記載置面に平行な辺を有する矩形であり、
前記載置面と前記流路との間の距離LA(mm)と前記流路の幅W(mm)とが、LA/W≧3.0の関係を満たす、
請求項1に記載のウエハ保持体。
【請求項3】
前記ウエハ保持体の全厚さから前記流路の高さを差し引いた値LB(mm)と前記ウエハ保持体の前記平均ヤング率(kN/mm

)との積の値が2700kN/mm以上である、
請求項1または請求項2に記載のウエハ保持体。
【請求項4】
前記第1プレートの材質は、銅、銅合金、アルミニウム、またはアルミニウム合金のいずれかである、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のウエハ保持体。
【請求項5】
前記第1プレートの材質は、セラミックスまたはセラミックスの複合体である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のウエハ保持体。
【請求項6】
前記第2プレートの材質は、銅、銅合金、アルミニウム、またはアルミニウム合金のいずれかである、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のウエハ保持体。
【請求項7】
前記第2プレートの材質は、セラミックスまたはセラミックスの複合体である、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のウエハ保持体。
【請求項8】
前記第2プレートの下面に接するように、円形平板状の第3プレートをさらに備える、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のウエハ保持体。
【請求項9】
前記第3プレートの材質は、銅、銅合金、アルミニウム、またはアルミニウム合金のいずれかである、
請求項8に記載のウエハ保持体。
【請求項10】
前記第3プレートの材質は、セラミックスまたはセラミックスの複合体である、
請求項8に記載のウエハ保持体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ウエハ保持体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ウエハプローバのように半導体ウエハを上面に載置した状態で加熱や冷却によりウエハの温度を制御しつつ検査等を行うウエハ保持体が知られている。特許文献1には、チャックトップの高剛性を損なうこと無く広範囲の温度域での温度分布の均一性に優れるウエハプローバ用のウエハ保持体を提供する目的で、高熱伝導材料をチャックトップの裏面側に取り付ける構成が開示されている。特許文献2には、チャックトップと発熱体を備えるウエハプローバ用のウエハ保持体であって、支持体との間に形成される空隙部に流体が流れる冷却機構を備える構成が開示されている。特許文献3には、チャックトップの内部に冷媒の流路が設けられた基板載置台が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-9976号公報
特開2007-27218号公報
特開2019-212775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ウエハ保持体において、例えばウエハプローバでは検査時のプローブの押し当てによりウエハの全体あるいは一部分に大きな力が加えられる場合がある。ウエハ保持体はこのような力によってたわまない剛性を有する必要がある。ウエハ保持体がたわむと、ウエハとの間に隙間が生じ、ウエハ面内の温度の均一性に悪影響が生じる場合がある。さらには加わる力によってはウエハ保持体自体の破損につながる場合もあり得る。特許文献1のようにウエハ保持体全体の剛性を高める手段が考えられる。しかし、特許文献3のようにチャックトップ自体の内部に流路を設けるような構成ではチャックトップの厚さが部分的に異なるために全体の剛性を確保しにくい。本開示の目的の一つは、内部に冷却機構を備える構成であっても、たわみにくい剛性を持つウエハ保持体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のウエハ保持体は、上面をウエハ載置面とする第1プレートと、第2プレートと、ヒータプレートと、を備え、前記第1プレートまたは前記第2プレートのいずれか一方の内部に冷媒の流路を備えるウエハ保持体である。前記第1プレート、前記第2プレート、および前記ヒータプレートのそれぞれは、前記ウエハ載置面側からみて円形である。前記ヒータプレートは、前記第1プレートの下面と前記第2プレートの上面との間において、前記第1プレートの下面と前記第2プレートの上面とに接するように配置される。前記ウエハ保持体の全厚さから前記流路の高さを差し引いた値LB(mm)と前記ウエハ保持体の平均ヤング率(kN/mm

)との積の値が1800kN/mm以上である。
【発明の効果】
【0006】
本開示のウエハ保持体によれば、内部に冷却機構を備える構成であっても、たわみにくい剛性を持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態に係るウエハ保持体の平面模式図である。
図2は、図1に示されるウエハ保持体のA-A縦断面模式図である。
図3は、図2に示されるウエハ保持体のB-B断面であって流路の形状を説明する断面模式図である。
図4は、実施形態に係るヒータプレートの断面模式図である。
図5は、実施形態に係るウエハ保持体の変形例を示す断面模式図である。
図6は、別な実施形態に係るウエハ保持体を示す断面模式図である。
図7は、さらに別な実施形態に係るウエハ保持体を示す断面模式図である。
図8は、ウエハ保持体に加わる力とたわみの関係を説明する図である。
図9は、実施形態に係るウエハ保持体の寸法関係を説明ための符号を示す図である。
図10は、実施形態のウエハ保持体を用いた半導体製造装置の基本構成を示す断面模式図である。
図11は、実施形態のウエハ保持体を用いた半導体製造装置の基本構成を示す断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
以下、本開示の実施態様を列記して説明する。
【0009】
(1)本開示のウエハ保持体は、
上面をウエハ載置面とする第1プレートと、第2プレートと、ヒータプレートと、を備え、前記第1プレートまたは前記第2プレートのいずれか一方の内部に冷媒の流路を備えるウエハ保持体であって、
前記第1プレート、前記第2プレート、および前記ヒータプレートのそれぞれは、前記ウエハ載置面側からみて円形であり、
前記ヒータプレートは、前記第1プレートの下面と前記第2プレートの上面との間において、前記第1プレートの下面と前記第2プレートの上面とに接するように配置され、
前記ウエハ保持体の全厚さから前記流路の高さを差し引いた値LB(mm)と前記ウエハ保持体の平均ヤング率(kN/mm

)との積の値が1800kN/mm以上である。
【0010】
上記のウエハ保持体は、ウエハ載置面に大きな力が加わる場合であっても過度にたわまない剛性を有する。ウエハ保持体が内部に冷却機構としての冷媒流路を備える構成であっても、たわみにくい剛性を持つことができる。詳しくは後述するが、本願発明者は、載置面に力が作用するウエハ保持体において、載置面のたわみを一定以下に小さくするために、平均ヤング率(kN/mm

)と厚さLB(mm)との積の値を1800kN/mm以上にすることに想到した。平均ヤング率とLBとの積の値を1800kN/mm以上とすることにより、載置面に0.1MPaの力が加わった場合のたわみ率を0.3×10
-3
以下にできることを見いだした。たわみ率については後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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