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公開番号2023074548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-30
出願番号2021187501
出願日2021-11-18
発明の名称監視装置
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G01R 31/387 20190101AFI20230523BHJP(測定;試験)
要約【課題】不必要に充電必要時間の経過を待つという事態が生じるのを回避することを可能な監視装置を提供する。
【解決手段】主電源装置と、電池を内蔵した予備電源装置と、予備電源装置の電圧を測定する電圧測定手段と、予備電源装置からダミー負荷へ所定の電流を所定時間流すことで予備電源装置が所望の性能を有するか否かの試験を実行可能な予備電源試験装置とを備えた監視装置において、予備電源試験装置は、監視装置の電源に関する複数の非定常動作のいずれかが発生するたびに、予備電源装置の充電に要する充電必要時間を算出する充電必要時間算出手段と、非定常動作の終了時からの経過時間を計時する経過時間計時手段と、経過時間が充電必要時間よりも長いか否か判定する判定手段を備え、予備電源試験の開始指令入力があった際に経過時間が充電必要時間よりも長いと判定されたことに応じて予備電源装置の放電試験を実施するようにした。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
主電源装置と、電池を内蔵した予備電源装置と、前記予備電源装置の電圧を測定する電圧測定手段と、前記予備電源装置からダミー負荷へ所定の電流を所定時間流すことで前記予備電源装置が所望の性能を有するか否かの試験を実行可能な予備電源試験装置と、を備えた監視装置であって、
前記予備電源試験装置は、
前記監視装置の電源に関する複数の非定常動作のいずれかが発生するたびに、当該非定常動作の発生時の前記予備電源装置の測定電圧に基づいて、前記予備電源装置の充電に要する充電必要時間を算出する充電必要時間算出手段と、
前記非定常動作の終了時からの経過時間を計時する経過時間計時手段と、
前記経過時間が前記充電必要時間よりも長いか否か判定する判定手段と、を備え、
予備電源試験の開始指令入力があった際に前記判定手段によって前記経過時間が前記充電必要時間よりも長いと判定されたことに応じて前記予備電源装置の放電試験を実施することを特徴とする監視装置。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記複数の非定常動作は、前記予備電源装置の電池試験と、少なくとも前記予備電源試験装置の再起動、前記主電源装置の電源投入または電源復旧、前記予備電源試験装置への前記予備電源装置の接続、のうちいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記予備電源装置の非接続状態から接続状態へ移行を検出する予備電源接続検出手段を備え、
前記予備電源試験装置は、前記予備電源接続検出手段からの情報に基づいて前記非定常動作としての前記予備電源の接続を検知するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の監視装置。
【請求項4】
前記予備電源試験装置へ予備電源の電池試験を指令するための入力手段と、
表示装置へ情報を表示することを指令するための複数の操作ボタンと、を備え、
前記予備電源の電池試験には、第1の予備電源試験と、前記第1の予備電源試験よりも放電時間の長い第2の予備電源試験とが含まれ、
前記第1の予備電源試験は、前記入力手段からの電池試験指令の入力に応じて開始され、
前記第2の予備電源試験は、前記入力手段からの電池試験指令の入力および前記複数の操作ボタンのいずれか操作に応じて開始されるように構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の監視装置。
【請求項5】
表示装置と、表示すべき情報があることを報知する情報報知ランプと、情報を表示することを指令するための操作ボタンと、を備え、
前記予備電源試験装置は、前記予備電源試験の終了時に前記情報報知ランプを点灯もしくは点滅させ、前記操作ボタンが操作されたことに基づいて前記表示装置に前記放電試験の結果を表示させるように構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の監視装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、電池を内蔵した予備電源が所望の性能を有するか否か試験する予備電源試験装置を備えた火災受信機あるいは火災監視制御盤のような監視装置に適用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、火災感知器からの検出信号を受信して火災を警報する火災受信機や火災監視制御盤を備えた防災監視システムにおいては、商用交流電源で動作する主電源装置とは別に、停電時にバックアップするための二次電池(バッテリ)を内蔵した予備電源装置が設けられている。
火災受信機の予備電源装置に使用されている二次電池は、通常の監視状態にあっては、商用交流電源の整流平滑で得られた直流電圧で充電状態におかれているが、長期間使用している間に、二次電池の劣化等が進み充電容量が不足した状態になるおそれがあることから、定期的にまた必要に応じて予備電源装置の試験が実施されている。なお、予備電源試験は、火災受信機に設けられている予備電源試験スイッチを操作することで実施するように構成されることが多い。
【0003】
従来、予備電源試験スイッチを操作している間、商用交流電源に基づいた直流電源電圧の供給から予備電源(バッテリ)による直流電源電圧の供給に切り替えると共に、予備電源にダミー負荷を接続して試験し、予備電源試験制御部は、予備電源試験スイッチのオンを検出してから一定時間を経過した時に、予備電源試験を強制的に終了させるように構成しているものがある(特許文献1)。
【0004】
特許文献1に記載されている予備電源試験装置にあっては、試験中は、予備電源(バッテリ)による直流電源電圧の供給に切り替えるようにしているため、試験時間が長くなると放電量が多くなり、試験終了後にバッテリの残量が少なくなってしまい、停電発生時に所定保証時間以上動作できなくなるおそれがある。
そこで、本出願人は、比較的短い時間に繰り返し放電試験が実施されることによって電池の劣化が進んでしまうのを防止することができる予備電源試験方法および監視装置に関する発明を行い、先に出願した(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平09-35156号公報
特開2019-78636公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載されている発明は、停電からの復旧後または予備電源の性能試験が終了後、求めた予備電源の充電に必要な時間(「充電必要時間」)が経過することを条件としており、比較的短い時間に繰り返し放電試験が実施されることによって電池の劣化が進んでしまうのを防止できる。
しかし、実際には「充電必要時間」が経過する前に十分に充電ができる場合があるが、特許文献2の発明では充電が十分にできていたとしても「充電必要時間」が終了しないことには、例えば充電/放電切替え回路が正常に動作するか否か確認するために行う予備電源の性能にほとんど影響を与えることのない短時間放電試験など、何らかの意図をもって性能試験を行いたくても行えないという問題があった。
【0007】
そこで、予備電源が十分充電されているか否かを把握するために、常にまたは短い時間間隔で「充電必要時間」を繰り返し計算することも考えられるが、繰り返し計算を実行し続けるのは制御装置にとって負荷が大きく、例えば火災受信機の場合には、当該機器にとって本来機能である感知器からの火災発生信号の処理に影響を与えかねないという課題があることが明らかになった。
【0008】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、所定の条件が成立した場合に限って「充電必要時間」を再計算することにより、機器本来の機能を損なうことを避けつつ予備電源の性能を確認することが可能で、不必要に「充電必要時間」の経過を待つという事態が生じるのを回避することを可能とした火災受信機や火災監視制御盤のような監視装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本出願に係る発明は、
主電源装置と、電池を内蔵した予備電源装置と、前記予備電源装置の電圧を測定する電圧測定手段と、前記予備電源装置からダミー負荷へ所定の電流を所定時間流すことで前記予備電源装置が所望の性能を有するか否かの試験を実行可能な予備電源試験装置と、を備えた監視装置において、
前記予備電源試験装置は、
前記監視装置の電源に関する複数の非定常動作のいずれかが発生するたびに、当該非定常動作の発生時の前記予備電源装置の測定電圧に基づいて、前記予備電源装置の充電に要する充電必要時間を算出する充電必要時間算出手段と、
前記非定常動作の終了時からの経過時間を計時する経過時間計時手段と、
前記経過時間が前記充電必要時間よりも長いか否か判定する判定手段と、を備え、
予備電源試験の開始指令入力があった際に前記判定手段によって前記経過時間が前記充電必要時間よりも長いと判定されたことに応じて前記予備電源装置の放電試験を実施するように構成したものである。
【0010】
上記のような構成を有する監視装置によれば、非定常動作が発生するたびすなわち所定の条件が成立した場合に限って「充電必要時間」を再計算することにより、機器本来の機能を損なうことを避けつつ予備電源の性能を確認することが可能で、不必要に「充電必要時間」の経過を待つという事態が生じるのを回避することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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