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公開番号2023074517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-30
出願番号2021187449
出願日2021-11-18
発明の名称緩衝器
出願人KYB株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/58 20060101AFI20230523BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】バンプキャップの割れ防止とバンプキャップのアウターシェルからの脱落防止とを両立できる緩衝器を提供する。
【解決手段】緩衝器Dは、アウターシェル2とロッド3とを有する緩衝器本体1と、ロッド3の外周に装着される筒状のバンプクッション10と、筒状であってアウターシェル2の外周に装着されるバンプキャップ11とを備え、バンプキャップ11は、筒部12と、筒部12のロッド側端に設けられてバンプクッション10に対向するストッパ部13と、円弧状であって筒部12の内周に設けられた複数のリブ14とを有し、複数のリブ14は、内周からアウターシェル2側へ向けて突出する突起15a,16a,17aと複数のリブ14の内周であって突起15a,16a,17aに隣接する凹部15b,15c,16b,16c,17b,17cとを有する1つ以上の変形部15,16,17を有している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
アウターシェルと、前記アウターシェル内に軸方向に移動自在に挿入されるロッドとを有して前記アウターシェルに対して前記ロッドが相対移動する際に減衰力を発生する緩衝器本体と、
前記ロッドの外周に装着される筒状のバンプクッションと、
筒状であって前記アウターシェルの外周に装着されるバンプキャップとを備え、
前記バンプキャップは、
筒部と、
環状であって、前記筒部のロッド側端に設けられて前記ロッドの軸線方向にて前記バンプクッションに対向するとともに内周側に前記ロッドが挿通されるストッパ部と、
円弧状であって前記筒部の内周に周方向に並べて設けられ、内周が前記アウターシェルのロッド側の外周に当接する複数のリブとを有し、
前記複数のリブは、内周から前記アウターシェル側へ向けて突出する突起と前記複数のリブの内周であって前記突起に隣接する凹部とを有する1つ以上の変形部を有する
ことを特徴とする緩衝器。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記変形部は、前記突起の周方向或いは軸方向の両側に前記凹部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項3】
前記変形部は、1つのリブに対して前記筒部の周方向にずれた位置に複数設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
【請求項4】
前記変形部は、1つのリブに対して前記筒部の軸方向にずれた位置に複数設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
【請求項5】
前記リブは、前記筒部に対して周方向に等間隔に4以上の偶数個設けられており、
前記変形部は、前記筒部の曲率中心を中心として点対称となる位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の緩衝器。
【請求項6】
前記変形部における前記凹部の全容積は、前記突起が前記リブの内周面から突出する体積以上である
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の緩衝器。
【請求項7】
前記凹部は、前記リブの周方向において前記突起に隣接しており、
前記変形部は、前記筒部の軸方向に沿って前記リブの内周面の全長に亘って形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
【請求項8】
前記突起は、前記バンプキャップを前記アウターシェルの外周に装着すると塑性変形して前記凹部内に収容される
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の緩衝器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩衝器に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、緩衝器は、アウターシェルとアウターシェル内に出入り自在に挿入されるロッドとを備える他、ロッド側に設けたバンプクッションと、アウターシェル端に設けた合成樹脂製のバンプキャップとを備えている。
【0003】
このような緩衝器では、アウターシェルにロッドが最も侵入する最収縮時にバンプクッションがバンプキャップに衝合して圧縮されてバンプクッションが弾発力を発揮し、緩衝器における最収縮時の衝撃が緩和される。
【0004】
バンプキャップは、アウターシェルに端部外周に嵌合される断面真円形の筒部と、筒部の頂部に設けられてバンプクッションラバーに対向してロッドの挿通を許容する環状のストッパ部とを備えており、アウターシェルの端部外周に嵌合される。
【0005】
より具体的には、バンプキャップは、筒部の内周に周方向に並べて設けられる複数のリブを備えており、アウターシェルの外周にリブを押し当ててアウターシェルを緊迫してアウターシェルに固定される(たとえば、特許文献1参照)。つまり、従来のバンプキャップは、アウターシェルに圧入によって固定されており、これによりアウターシェルからの脱落が防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-222223公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述のように、従来のバンプキャップは、アウターシェルの緊迫によってアウターシェルへ固定されるが、筒部の内周に設けられたリブの高さ寸法や内周面の寸法には誤差があるので、アウターシェルの外周に強く押し付けられるリブがある反面、アウターシェルの外周を締め付ける緊迫力が弱いリブも存在する。
【0008】
その結果、バンプキャップによるアウターシェルを締め付ける緊迫力が周方向で区々になって、バンプキャップによるアウターシェルを保持する保持力が安定しないので狙った通りの保持力をアウターシェルに付与できず、保持力が弱いとバンプキャップがアウターシェルから脱落してしまう問題が生じる。
【0009】
この問題に対して、筒部の直径を小さくすれば筒部がアウターシェルを強く緊迫するために大きな保持力が得られ、バンプキャップのアウターシェルへの固定が確実となるが、緊迫力を大きくすると、バンプキャップをアウターシェルの端部外周に圧入する際や、バンプキャップが低温になると、バンプキャップに大きな応力が作用して割れてしまう可能性が高くなる。
【0010】
よって、従来の緩衝器では、バンプキャップのアウターシェルからの脱落の防止と割れの防止とは互いにトレードオフの関係となっており、前記脱落の防止と前記割れの防止との両立が難しい。
(【0011】以降は省略されています)

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