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公開番号2023074433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-29
出願番号2021187400
出願日2021-11-17
発明の名称調光シート
出願人凸版印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/1343 20060101AFI20230522BHJP(光学)
要約【課題】調光シートの意匠性を高めることを可能とした調光シートを提供する。
【解決手段】調光シートは、第1透明電極層に電圧を印加する第1端子部50Aを含み、第1透明電極層のなかで調光層から露出する部分に縁取られる第1接続領域24Aと、第2透明電極層に電圧を印加する第2端子部を含み、第2透明電極層のなかで調光層から露出する部分に縁取られる第2接続領域とを備える。第1透明電極層は、支持面に沿って延び、第1透明電極層を貫通する溝120と、電圧が印加される駆動電極要素30と、溝120に囲まれた領域であって、溝120によって駆動電極要素30から絶縁された浮遊電極要素31とを含む。第1接続領域24Aと第2接続領域とが並ぶ方向が第1方向であり、第1方向に沿って第1接続領域24Aを通る第1直線SL1と、第1方向に沿って溝120を通る第2直線SL2との間における最短距離Dが5mm以上50mm以下である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第1透明電極層と、
第2透明電極層と、
前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、
前記第1透明電極層に対して前記調光層とは反対側に位置する第1透明支持層であって、前記第1透明電極層を支持する支持面を備えた前記第1透明支持層と、を備える調光シートであって、
前記調光シートは、
前記第1透明電極層に電圧を印加する第1端子部を含み、前記第1透明電極層のなかで前記調光層から露出する部分に縁取られる第1接続領域と、
前記第2透明電極層に電圧を印加する第2端子部を含み、前記第2透明電極層のなかで前記調光層から露出する部分に縁取られる第2接続領域と、を備え、
前記第1透明電極層は、
前記支持面に沿って延び、前記第1透明電極層を貫通する溝と、
前記電圧が印加される駆動電極要素と、
前記溝に囲まれた領域であって、前記溝によって前記駆動電極要素から絶縁された浮遊電極要素と、を含み、
前記第1接続領域と前記第2接続領域とが並ぶ方向が第1方向であり、
前記第1方向に沿って前記第1接続領域を通る直線と、前記第1方向に沿って前記溝を通る直線との間における最短距離が5mm以上50mm以下である
調光シート。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記第1透明電極層において、前記第1接続領域と隣り合う領域が単位領域であり、
前記単位領域は、前記第1方向に沿って延び、かつ、前記第1接続領域を通る前記直線によって前記第1接続領域から区切られ、
前記第1方向における前記単位領域の長さが、100mmであり、
前記第1方向に直交する第2方向における前記単位領域の長さが、100mmであり、
前記単位領域において、前記駆動電極要素の面積と前記浮遊電極要素の面積との総和に対する、前記浮遊電極要素の面積の百分率が30%以上である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項3】
前記第1透明電極層は、前記溝に挟まれた狭窄部を備え、
前記狭窄部の幅が、1mm以上である
請求項1または2に記載の調光シート。
【請求項4】
前記調光層は、液晶組成物を含み、
前記溝は、前記調光シートの厚さ方向において、前記第1透明電極層を貫通し、かつ、前記第1透明支持層の途中まで延び、
前記溝内に、前記液晶組成物が位置する
請求項1から3のいずれか一項に記載の調光シート。
【請求項5】
前記調光層は、液晶組成物を含み、
前記溝は、前記調光シートの厚さ方向において、前記第1透明電極層と前記第1透明支持層とを貫通し、
前記溝内に、前記液晶組成物が位置する
請求項1から3のいずれか一項に記載の調光シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調光シートに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
調光シートは、液晶組成物を含む調光層と、調光層を挟む一対の透明電極層とを備えている。一対の透明電極層間には、駆動電圧が印加される。透明電極層間の電位差に応じて液晶分子の配向状態が変わり、これによって、調光シートの拡散透過率が変わる。例えば、液晶分子の長軸方向が調光層の厚さ方向に沿う状態であるとき、調光シートの拡散透過率は相対的に低く、調光シートは透明を呈する。これに対して、液晶分子の長軸方向が調光層の厚さ方向と交差する状態であるとき、調光シートの拡散透過率は相対的に高く、調光シートは不透明を呈する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-45135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
調光シートは、空間を仕切る部材、例えば、建物の窓ガラス、パーティションなどの建材、または車両の窓ガラスなどに貼り付けられ、これによって、空間を仕切る部材の一部として利用される。近年では調光シートの付加価値を高めるため、調光シートの意匠性が着目されている。調光シートにおける意匠性の向上は、調光シートの適用範囲を大きく拡張させ得ると共に、調光される空間に新たな需要を創出し得る。このため、意匠性を高めることを可能とする調光シートが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための調光シートは、第1透明電極層と、第2透明電極層と、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、前記第1透明電極層に対して前記調光層とは反対側に位置する第1透明支持層であって、前記第1透明電極層を支持する支持面を備えた前記第1透明支持層と、を備える。前記調光シートは、前記第1透明電極層に電圧を印加する第1端子部を含み、前記第1透明電極層のなかで前記調光層から露出する部分に縁取られる第1接続領域と、前記第2透明電極層に電圧を印加する第2端子部を含み、前記第2透明電極層のなかで前記調光層から露出する部分に縁取られる第2接続領域と、を備える。前記第1透明電極層は、前記支持面に沿って延び、前記第1透明電極層を貫通する溝と、前記電圧が印加される駆動電極要素と、前記溝に囲まれた領域であって、前記溝によって前記駆動電極要素から絶縁された浮遊電極要素と、を含む。前記第1接続領域と前記第2接続領域とが並ぶ方向が第1方向であり、前記第1方向に沿って前記第1接続領域を通る直線と、前記第1方向に沿って前記溝を通る直線との間における最短距離が5mm以上50mm以下である。
【0006】
上記調光シートによれば、第1接続領域を通る直線と、溝を通る直線との間における最短距離が5mm以上であるから、最短距離が50mm以下である第1接続領域の近傍に浮遊電極要素を配置した場合であっても、駆動電極要素のうち、第1接続領域と浮遊電極要素との間に位置する部分での抵抗値の上昇が抑えられる。これにより、駆動電極要素のうち、第1接続領域からの距離が浮遊電極要素よりも大きい部分に対して印加される実効電圧が小さくなることが抑えられる。これにより、透明電極層間への電圧の印加の有無によって、調光シートの全体における光学特性の変更が可能であるから、調光シートの意匠性を高めることが可能である。
【0007】
上記調光シートにおいて、前記第1透明電極層において、前記第1接続領域と隣り合う領域が単位領域であり、前記単位領域は、前記第1方向に沿って延び、かつ、前記第1接続領域を通る前記直線によって前記第1接続領域から区切られ、前記第1方向における前記単位領域の長さが、100mmであり、前記第1方向に直交する第2方向における前記単位領域の長さが、100mmであり、前記単位領域において、前記駆動電極要素の面積と前記浮遊電極要素の面積との総和に対する、前記浮遊電極要素の面積の百分率が30%以上であってよい。この調光シートによれば、第1接続領域を通る直線と、溝を通る直線との間における最短距離が5mm以上であることの実効性を高めることが可能である。
【0008】
上記調光シートにおいて、前記第1透明電極層は、前記溝に挟まれた狭窄部を備え、前記狭窄部の幅が、1mm以上であってよい。この調光シートによれば、狭窄部の接続先に対して、狭窄部を通じた電圧の印加が可能であるから、狭窄部を通じた電圧の印加の有無によって、狭窄部の接続先における光学特性を変更することが可能である。
【0009】
上記調光シートにおいて、前記調光層は、液晶組成物を含み、前記溝は、前記調光シートの厚さ方向において、前記第1透明電極層を貫通し、かつ、前記第1透明支持層の途中まで延び、前記溝内に、前記液晶組成物が位置してよい。
【0010】
上記調光シートによれば、溝内に液晶組成物が位置するから、透明電極層間に電圧が印加されていない場合に、調光シートにおいて、溝と溝以外の部分における拡散透過率の差を抑えることが可能である。これにより、溝が視認されることが抑えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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