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公開番号2023074431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-29
出願番号2021187398
出願日2021-11-17
発明の名称調光シート
出願人凸版印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/1343 20060101AFI20230522BHJP(光学)
要約【課題】調光シートの意匠性を高めることを可能とした調光シートを提供する。
【解決手段】調光シート10は、第1透明電極層12Aと、第2透明電極層12Bと、第1透明電極層12Aと第2透明電極層12Bとの間に位置する調光層11と、第1透明電極層12Aに対して調光層11とは反対側に位置する第1透明支持層13Aであって、第1透明電極層12Aを支持する支持面130を備えた第1透明支持層13Aとを備える。第1透明電極層12Aは、支持面130に沿って延び、かつ、第1透明電極層12Aを貫通する溝120と、溝120に挟まれた溝間領域を備える。溝間領域と第2透明電極層12Bとの間における剥離強度が、0.01N以上である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1透明電極層と、
第2透明電極層と、
前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、
前記第1透明電極層に対して前記調光層とは反対側に位置する第1透明支持層であって、前記第1透明電極層を支持する支持面を備えた前記第1透明支持層と、を備え、
前記第1透明電極層は、前記支持面に沿って延び、かつ、前記第1透明電極層を貫通する溝と、前記溝に挟まれた溝間領域を備え、
前記溝間領域と前記第2透明電極層との間における剥離強度が、0.01N以上である
調光シート。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記溝間領域は、前記第1透明電極層のなかで前記溝間領域を画定する前記溝によって括れた狭窄部であり、
前記狭窄部の幅が2mm以上であり、
前記狭窄部の幅方向での単位長さ当たりにおける前記狭窄部と前記第2透明電極層との間での剥離強度が、0.1N/10mm以上である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項3】
前記溝間領域は、前記第1透明電極層のなかで前記溝間領域を画定する前記溝によって括れた狭窄部であり、
前記第1透明電極層は、駆動電極要素と、浮遊電極要素とを含み、
前記溝は、前記浮遊電極要素の外縁を取り囲み、これによって、前記浮遊電極要素が、前記駆動電極要素から絶縁され、
前記溝と前記浮遊電極要素とが、非駆動要素を構成し、
前記駆動電極要素は、前記非駆動要素によって画定される領域である第2駆動電極要素と、前記非駆動要素外に位置し、前記第2駆動電極要素に接続された第1駆動電極要素を含み、
前記狭窄部が、前記第1駆動電極要素に前記第2駆動電極要素を接続している
請求項1に記載の調光シート。
【請求項4】
前記溝間領域は、前記第1透明電極層のなかで前記溝間領域を画定する前記溝によって括れた狭窄部であり、
前記第1透明電極層は、前記溝によって囲まれた領域である第2駆動電極要素と、前記溝外に位置し、前記第2駆動電極要素に接続された第1駆動電極要素とを含み、
前記狭窄部が、前記第1駆動電極要素に前記第2駆動電極要素を接続している
請求項1に記載の調光シート。
【請求項5】
前記溝は、第1溝部と第2溝部とが屈曲点で折り返された溝屈曲部を備え、
前記溝間領域は、前記第1溝部と前記第2溝部とに挟まれた領域である
請求項1に記載の調光シート。
【請求項6】
前記溝間領域は、前記溝間領域の幅が2mm以上である部分を含み、
前記幅が2mm以上である前記部分において、前記溝間領域の幅方向の単位長さ当たりにおける前記溝間領域と前記第2透明電極層との間の剥離強度が、0.1N/10mm以上である
請求項5に記載の調光シート。
【請求項7】
前記調光層は、液晶組成物を含み、
前記溝は、前記調光シートの厚さ方向において、前記第1透明電極層を貫通し、かつ、前記第1透明支持層の途中まで延び、
前記溝内に、前記液晶組成物が位置する
請求項1から6のいずれか一項に記載の調光シート。
【請求項8】
前記調光層は、液晶組成物を含み、
前記溝は、前記調光シートの厚さ方向において、前記第1透明電極層と前記第1透明支持層とを貫通し、
前記溝内に、前記液晶組成物が位置する
請求項1から6のいずれか一項に記載の調光シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、調光シートに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
調光シートは、液晶組成物を含む調光層と、調光層を挟む一対の透明電極層とを備えている。一対の透明電極層間には、駆動電圧が印加される。透明電極層間の電位差に応じて液晶分子の配向状態が変わり、これによって、調光シートの拡散透過率が変わる。例えば、液晶分子の長軸方向が調光層の厚さ方向に沿う状態であるとき、調光シートの拡散透過率は相対的に低く、調光シートは透明を呈する。これに対して、液晶分子の長軸方向が調光層の厚さ方向と交差する状態であるとき、調光シートの拡散透過率は相対的に高く、調光シートは不透明を呈する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-45135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
調光シートは、空間を仕切る部材、例えば、建物の窓ガラス、パーティションなどの建材、または車両の窓ガラスなどに貼り付けられ、これによって、空間を仕切る部材の一部として利用される。近年では調光シートの付加価値を高めるため、調光シートの意匠性が着目されている。調光シートにおける意匠性の向上は、調光シートの適用範囲を大きく拡張させ得ると共に、調光される空間に新たな需要を創出し得る。このため、意匠性を高めることを可能とする調光シートが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための調光シートは、第1透明電極層と、第2透明電極層と、前記第1透明電極層と前記第2透明電極層との間に位置する調光層と、前記第1透明電極層に対して前記調光層とは反対側に位置する第1透明支持層であって、前記第1透明電極層を支持する支持面を備えた前記第1透明支持層と、を備える。前記第1透明電極層は、前記支持面に沿って延び、かつ、前記第1透明電極層を貫通する溝と、前記溝に挟まれた溝間領域を備える。前記溝間領域と前記第2透明電極層との間における剥離強度が、0.01N以上である。
【0006】
上記調光シートによれば、溝間領域と第2透明電極層との間における剥離強度が0.01N以上であるから、調光シートのうち、溝間領域を含む部分での剥離を抑えることが可能である。これにより、第1透明電極層に溝に挟まれた溝間領域が形成されるように、第1透明電極層のパターニングを行った場合でも、剥離に起因した導通の不良を抑えることができ、これによって、調光シートの意匠性を高めることが可能である。
【0007】
上記調光シートにおいて、前記溝間領域は、前記第1透明電極層のなかで前記溝間領域を画定する前記溝によって括れた狭窄部であり、前記狭窄部の幅が2mm以上であり、前記狭窄部の幅方向での単位長さ当たりにおける前記狭窄部と前記第2透明電極層との間での剥離強度が、0.1N/10mm以上であってもよい。
【0008】
上記調光シートによれば、単位長さ当たりにおける狭窄部と第2透明電極層との間ので剥離強度が0.1N/10mm以上であるから、調光シートが2mm以上の幅を有した狭窄部を有する場合に、狭窄部を含む部分での剥離が抑えられる。
【0009】
上記調光シートにおいて、前記溝間領域は、前記第1透明電極層のなかで前記溝間領域を画定する前記溝によって括れた狭窄部であり、前記第1透明電極層は、駆動電極要素と、浮遊電極要素とを含み、前記溝は、前記浮遊電極要素の外縁を取り囲み、これによって、前記浮遊電極要素が、前記駆動電極要素から絶縁され、前記溝と前記浮遊電極要素とが、非駆動要素を構成し、前記駆動電極要素は、前記非駆動要素によって画定される領域である第2駆動電極要素と、前記非駆動要素外に位置し、前記第2駆動電極要素に接続された第1駆動電極要素を含み、前記狭窄部が、前記第1駆動電極要素に前記第2駆動電極要素を接続していてもよい。
【0010】
上記調光シートにおいて、前記溝間領域は、前記第1透明電極層のなかで前記溝間領域を画定する前記溝によって括れた狭窄部であり、前記第1透明電極層は、前記溝によって囲まれた領域である第2駆動電極要素と、前記溝外に位置し、前記第2駆動電極要素に接続された第1駆動電極要素とを含み、前記狭窄部が、前記第1駆動電極要素に前記第2駆動電極要素を接続していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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