TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023074393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-29
出願番号2021187341
出願日2021-11-17
発明の名称建具
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E05C 19/16 20060101AFI20230522BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】外観品質に影響を与えることなく面材に対するマグネットの相対移動を阻止すること。
【解決手段】枠体10に対して開閉可能となる扉体20を備え、扉体20の戸先内部に設けたマグネット30の磁力により、扉体20が閉じた際に扉体20の戸先部分と枠体10の縦枠11に設けた吸引部材2とが当接した状態に維持される建具であって、扉体20には、戸先となる部分に中空部24a5が設けられ、マグネット30は、扉体20が閉じた状態にある場合に中空部24a5において吸引部材2に近接した第1見付け壁部24a1に当接され、扉体20の中空部24a5においてマグネット30の周囲となる部分には、マグネット30に当接することによって扉体20に対するマグネット30の下方への移動及び第1見付け壁部24a1から離隔する方向への移動を阻止する保持部材33が取り付けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
枠体に対して開閉可能となる面材を備え、前記面材の戸先内部に設けたマグネットの磁力により、前記面材が閉じた際に前記面材の戸先部分と前記枠体に設けた吸引部材とが近接した状態に維持される建具であって、
前記面材には、戸先となる部分に中空部が設けられ、
前記マグネットは、前記面材が閉じた状態にある場合に前記中空部において前記吸引部材に近接した当接部に当接され、
前記面材の中空部において前記マグネットの周囲となる部分には、前記マグネットに当接することによって前記面材に対する前記マグネットの下方への移動及び前記当接部から離隔する方向への移動を阻止する保持部材が取り付けられていることを特徴とする建具。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記保持部材は、前記マグネットに当接することによって前記面材に対する前記マグネットの上方への移動を阻止することを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記面材は、戸先となる部分に中空部を有した縦框を備え、閉じた際に前記縦框の中空部に設けたマグネットの磁力により、前記縦框の一方の見付け面を介して前記吸引部材に近接されるものであり、
前記縦框には、外周側となる見込み面に前記マグネットを前記中空部に収容可能とする切欠が設けられ、
前記保持部材は、前記切欠の内壁面と前記マグネットの周囲面との間に介在する状態で前記縦框に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項4】
前記縦框には、前記切欠を覆うようにカバー部材が設けられ、
前記カバー部材において前記切欠に対向する内表面には、前記マグネットを前記縦框の中空部内面に押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建具。
【請求項5】
前記マグネットは、下面及び側面を有し、
前記保持部材は、前記マグネットの下面及び側面に当接することによって前記マグネットの下方への移動及び前記当接部から離隔する方向への移動を阻止するものであり、かつ前記マグネットの下面及び側面に当接する部分が一体に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。
【請求項6】
前記マグネットは、下面及び側面を有し、
前記保持部材は、前記マグネットの下面及び側面に当接することによって前記マグネットの下方への移動及び前記当接部から離隔する方向への移動を阻止するものであり、かつ前記マグネットの下面及び側面に当接する部分が互いに別体に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、扉体等の面材の戸先内部に設けたマグネットの磁力により、面材が閉じた際に面材の戸先部分と枠体に設けた吸引部材とが近接した状態に維持される建具に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
建具には、扉体等の面材の戸先にマグネットを設けるとともに、戸先となる縦枠に吸引部材を配設したものがある。この建具によれば、面材を閉じた際にマグネットの磁力によって面材の戸先部分と吸引部材とが互いに吸引されるため、面材を閉じた状態に維持することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-305576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のような建具では、面材を開く際に吸引部材とマグネットとの間にマグネットの磁力に打ち勝つだけの力が加えられる。このため従来では、ネジ等の固定手段を用いることにより、相対移動を阻止した状態で面材にマグネットを取り付けるようにしている。しかしながら、建具の外観品質を考慮した場合には、マグネットやこれを取り付けるためのネジが面材の外部に露出しないことが好ましい。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、外観品質に影響を与えることなく面材に対するマグネットの相対移動を阻止することのできる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る建具は、枠体に対して開閉可能となる面材を備え、前記面材の戸先内部に設けたマグネットの磁力により、前記面材が閉じた際に前記面材の戸先部分と前記枠体に設けた吸引部材とが近接した状態に維持される建具であって、前記面材には、戸先となる部分に中空部が設けられ、前記マグネットは、前記面材が閉じた状態にある場合に前記中空部において前記吸引部材に近接した当接部に当接され、前記面材の中空部において前記マグネットの周囲となる部分には、前記マグネットに当接することによって前記面材に対する前記マグネットの下方への移動及び前記当接部から離隔する方向への移動を阻止する保持部材が取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、面材の中空部にマグネットを配置し、かつ面材の中空部に取り付けた保持部材をマグネットに当接させるようにしているため、外観品質に影響を与えることなく面材に対するマグネットの相対移動を阻止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態である建具をb室側から見た姿図である。
図1に示した建具を示すもので、(a)は面材が閉じた状態の横断面図、(b)は面材が開いた状態の横断面図である。
図1に示した建具において面材が閉じた状態の要部拡大横断面図である。
図1に示した建具に適用する面材の戸先部分を示すもので、(a)はカバー部材を取り外した状態の縦框を外周側から見た図、(b)はカバー部材を取り外した状態の縦框をb室側から見た縦断面図である。
変形例1の建具に適用する面材の戸先部分を示すもので、(a)はカバー部材を取り外した状態の縦框を外周側から見た図、(b)はカバー部材を取り外した状態の縦框をb室側から見た縦断面図である。
変形例2の建具において面材が閉じた状態の要部拡大横断面図である。
変形例2の建具に適用する面材の戸先部分を示すもので、(a)はカバー部材を取り外した状態の縦框を外周側から見た図、(b)はカバー部材を取り外した状態の縦框をb室側から見た縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、上枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
【0010】
図1、図2は、本発明の実施の形態である建具を示すものである。ここで例示する建具は、片開き戸と称されるもので、枠体10及び扉体(面材)20を備えている。枠体10は、左右の縦枠11の上端部間に上枠12を設けることによって構成したものである。扉体20は、長方形状を成すガラス板等のパネル21の四周に上框22、下框23及び左右の縦框24を装着することによって構成したものである。この扉体20は、一方の縦框24と枠体10の一方の縦枠11との間に設けたヒンジ1によって枠体10に支持してあり、上下に沿ったヒンジ軸回りに回転することによって枠体10の開口を開閉することが可能である。パネル21の戸先となる部分には、両面にハンドル25が取り付けてある。枠体10を構成する縦枠11、上枠12、扉体20を構成する上框22、下框23、縦框24は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、それぞれが長手に沿った全長にわたる部分がほぼ一様の断面形状を有するように構成してある。以下、枠体10の縦枠11及び扉体20の縦框24の構成について詳述し、併せて本願の特徴部分について説明する。なお、以下においては便宜上、上述の建具がa室とb室との間を仕切る位置に設けてあり、扉体20が開いた場合にb室側に突出するように構成されているものとして説明を行う。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
トイレ用補助錠
1か月前
個人
ドアガード固定具
1か月前
個人
扉構造およびブース
21日前
株式会社SUBARU
車両
1か月前
株式会社白山機工
ロッカー
14日前
ナブテスコ株式会社
自動ドア
2か月前
リョービ株式会社
ドアクローザ
2か月前
タキゲン製造株式会社
抜差し蝶番
1か月前
株式会社コアテックシステム
車両制御方法
2か月前
株式会社ガードロック
ドア錠
1か月前
マクセル株式会社
保管装置
1か月前
美和ロック株式会社
施解錠装置
1か月前
美和ロック株式会社
施解錠装置
2か月前
株式会社アイシン
車両用ドア装置
10日前
株式会社ユニオン
レバーハンドル
10日前
株式会社ユーシン
ラッチ解除装置
2か月前
株式会社アイシン
車両用ドア装置
16日前
株式会社ユーシン
ラッチ解除装置
2か月前
株式会社アイシン
車両用ドア装置
1か月前
株式会社アイシン
車両用ドア装置
2か月前
株式会社ユーシン
ドアラッチ装置
2か月前
株式会社ユーシン
ドアラッチ装置
8日前
株式会社ユーシン
ドアラッチ装置
8日前
オイレスECO株式会社
跳ね上げ式門扉
1か月前
株式会社ユーシン
開閉体制御装置
1日前
株式会社アイシン
車両用ドア装置
1か月前
三和シヤッター工業株式会社
錠装置
9日前
ニデックモビリティ株式会社
開閉体制御装置
1か月前
株式会社ユーシン
スイッチ装置及びドアノブ
1か月前
株式会社オカムラ
間仕切
1か月前
株式会社オカムラ
間仕切
1か月前
株式会社アイシン
車両用ドア制御装置
9日前
株式会社アイシン
車両用ドア制御装置
9日前
株式会社オカムラ
間仕切
1か月前
株式会社オカムラ
間仕切
1か月前
文化シヤッター株式会社
生体認証監視システム
8日前
続きを見る