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公開番号2023074166
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-29
出願番号2021186976
出願日2021-11-17
発明の名称樹脂成形体
出願人グンゼ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20230522BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】徐放性能を有し、有効成分をより好ましい速度で放出可能な樹脂成形体(フィルム又はシート)を提供する。
【解決手段】樹脂成形体は、ガス透過性を有する樹脂によって構成されている。樹脂成形体は、フィルム又はシートである。樹脂成形体には、少なくとも1種類以上の第1担持体が含有されている。第1担持体は、揮発性を有する有効成分を吸着している。揮発した有効成分は、樹脂成形体の外部に放出される。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
ガス透過性を有する樹脂によって構成された樹脂成形体であって、
前記樹脂成形体は、フィルム又はシートであり、
前記樹脂成形体には、少なくとも1種類以上の第1担持体が含有されており、
前記第1担持体は、揮発性を有する有効成分を吸着しており、
揮発した前記有効成分は、前記樹脂成形体の外部に放出される、樹脂成形体。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記有効成分は、化学吸着又は静電吸着によって前記第1担持体に吸着されている、請求項1に記載の樹脂成形体。
【請求項3】
少なくとも、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを含み、
前記第1層における前記樹脂のガス透過度と、前記第2層における前記樹脂のガス透過度とは異なる、請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項4】
少なくとも、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを含み、
前記第1層において前記第1担持体に吸着されている前記有効成分と、前記第2層において前記第1担持体に吸着されている前記有効成分とは異なる、請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項5】
少なくとも、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを含み、
前記第1層には前記有効成分が含有されている一方、前記第2層には前記有効成分が含有されていない、請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項6】
前記第2層には、前記有効成分を吸着していない第2担持体が含有されている、請求項5に記載の樹脂成形体。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の樹脂成形体と、
前記樹脂成形体の少なくとも一方の面に脱着可能な状態で取り付けられたガスバリアフィルムとを含む、樹脂成形体。
【請求項8】
前記ガスバリアフィルムに細孔が形成されている、請求項7に記載の樹脂成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特開2019-156941号公報(特許文献1)は、樹脂成形フィルムを開示する。この樹脂成形フィルムは、生分解性樹脂によって構成された樹脂層を含む。この樹脂層には、揮発性の抗菌成分及び偏平な粒子形状を有する微粒子が含まれる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-156941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されている樹脂成形フィルムにおいては、偏平な粒子形状を有する微粒子が揮発性の抗菌成分の拡散を抑制するため、抗菌成分の拡散速度が抑制される。その結果、樹脂成形フィルムの外部への抗菌成分の放出速度が抑制される。しかしながら、この樹脂成形フィルムにおける抗菌成分の放出速度が必ずしも十分に好ましい速度であるとはいえない。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、徐放性能を有し、有効成分をより好ましい速度で放出可能な樹脂成形体(フィルム又はシート)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある局面に従う樹脂成形体は、ガス透過性を有する樹脂によって構成されている。樹脂成形体は、フィルム又はシートである。樹脂成形体には、少なくとも1種類以上の第1担持体が含有されている。第1担持体は、揮発性を有する有効成分を吸着している。揮発した有効成分は、樹脂成形体の外部に放出される。
【0007】
この樹脂成形体においては、揮発性の有効成分が第1担持体に吸着されている。樹脂成形体を構成する樹脂がガス透過性を有するため、揮発した有効成分は樹脂成形体の外部に放出される。樹脂に包埋されている有効成分の揮発速度は、樹脂に包埋されていない有効成分の揮発速度よりも遅い。したがって、この樹脂成形体によれば、揮発性の有効成分が第1担持体に吸着された状態で樹脂に包埋されているため、有効成分を緩やかに樹脂成形体の外部に放出することができる。
【0008】
上記樹脂成形体において、有効成分は、化学吸着又は静電吸着によって第1担持体に吸着されていてもよい。
【0009】
樹脂成形体は、フィルム又はシートである。フィルム又はシートの製造時には、樹脂材料が加熱され、樹脂材料が高温になる。仮に第1担持体の有効成分に対する吸着力が弱い場合には、樹脂材料の加熱時に有効成分の多くが揮発する。その結果、第1担持体の有効成分に対する吸着力が強い場合と比較して、フィルム又はシートに含まれる有効成分の量が少なくなる。本発明に従う樹脂成形体によれば、有効成分が、化学吸着又は静電吸着によって第1担持体に吸着されており、十分な吸着力で吸着されているため、樹脂材料の加熱時における有効成分の揮発量を抑制することができる。その結果、この樹脂成形体には、十分な量の有効成分が含有されている。
【0010】
上記樹脂成形体は、少なくとも、第1層と、第1層に積層された第2層とを含み、第1層における樹脂のガス透過度と、第2層における前記樹脂のガス透過度とは異なっていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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