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公開番号2023074165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-29
出願番号2021186975
出願日2021-11-17
発明の名称樹脂成形体
出願人グンゼ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20230522BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】使用開始からある程度の期間を経た後に有効成分を樹脂成形体の外部に放出することが可能な樹脂成形体(フィルム又はシート)を提供する。
【解決手段】樹脂成形体は、所定の要因によって分解される分解性樹脂を主成分とする。樹脂成形体は、フィルム又はシートである。樹脂成形体には、少なくとも1種類以上の担持体が含有されている。担持体は、少なくとも1種類以上の有効成分を吸着している。分解性樹脂の分解に起因して担持体が樹脂成形体の外部に露出するのに応じて、有効成分が樹脂成形体の外部に放出される。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
所定の要因によって分解される分解性樹脂を主成分とする樹脂成形体であって、
前記樹脂成形体は、フィルム又はシートであり、
前記樹脂成形体には、少なくとも1種類以上の担持体が含有されており、
前記担持体は、少なくとも1種類以上の有効成分を吸着しており、
前記分解性樹脂の分解に起因して前記担持体が前記樹脂成形体の外部に露出するのに応じて、前記有効成分が前記樹脂成形体の外部に放出される、樹脂成形体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記分解性樹脂は、微生物産生ポリエステル、ポリアミノ酸、多糖類、脂肪族ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース、レゾール型フェノール樹脂、メチロール化ユリア樹脂、メチロール化メラミン樹脂及びポリエチレンオキシドから選択される少なくとも1種類の樹脂である、請求項1に記載の樹脂成形体。
【請求項3】
少なくとも、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを含み、
前記第1層及び前記第2層の各々において、前記分解性樹脂は生分解性樹脂であり、
前記第1層における前記分解性樹脂の生分解度と、前記第2層における前記分解性樹脂の生分解度とは異なる、請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項4】
少なくとも、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを含み、
前記第1層において、前記分解性樹脂は生分解性樹脂であり、
前記第2層において、前記分解性樹脂は水溶性樹脂である、請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項5】
少なくとも、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを含み、
前記第1層に含有されている前記担持体の種類と、前記第2層に含有されている前記担持体の種類とは異なる、請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項6】
前記第1層において前記担持体に吸着されている前記有効成分と、前記第2層において前記担持体に吸着されている前記有効成分とは異なる、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
【請求項7】
少なくとも、第1層と、前記第1層に積層された第2層とを含み、
前記第1層において、前記分解性樹脂は水溶性樹脂であり、
前記第1層には、前記有効成分が含有されていない、請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体。
【請求項8】
前記第2層において、前記分解性樹脂は水溶性樹脂であり、
前記第1層における前記分解性樹脂の溶解速度は、前記第2層における前記分解性樹脂の溶解速度と異なる、請求項7に記載の樹脂成形体。
【請求項9】
少なくとも一方の面に保護フィルムが貼られた、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
【請求項10】
アルミ防湿袋に収容された、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の樹脂成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特表2019-515987号公報(特許文献1)は、水溶性フィルムを開示する。この水溶性フィルムは、少なくとも2つの異なるポリビニルアルコールポリマーのブレンドを含んでいる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2019-515987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
使用開始からある程度の期間を経た後に有効成分の放出を開始するフィルム又はシート(徐放性能を有するフィルム又はシート)が有効な場合がある。上記特許文献1には、このようなフィルム又はシートが開示されていない。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、使用開始からある程度の期間を経た後に有効成分を樹脂成形体の外部に放出することが可能な樹脂成形体(フィルム又はシート)を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に従う樹脂成形体は、所定の要因によって分解される分解性樹脂を主成分とする。樹脂成形体は、フィルム又はシートである。樹脂成形体には、少なくとも1種類以上の担持体が含有されている。担持体は、少なくとも1種類以上の有効成分を吸着している。分解性樹脂の分解に起因して担持体が樹脂成形体の外部に露出するのに応じて、有効成分が樹脂成形体の外部に放出される。
【0007】
この樹脂成形体においては、担持体が樹脂成形体の外部に露出するまでは有効成分が樹脂成形体内に留まり、担持体が樹脂成形体の外部に露出するのに応じて有効成分が樹脂成形体の外部に放出される。したがって、この樹脂成形体によれば、樹脂成形体の使用が開始されてから、ある程度の期間を経るまでは有効成分を樹脂成形体内に留まらせることができ、ある程度の期間を経た後に有効成分を樹脂成形体の外部に放出することができる。
【0008】
上記樹脂成形体において、分解性樹脂は、微生物産生ポリエステル、ポリアミノ酸、多糖類、脂肪族ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース、レゾール型フェノール樹脂、メチロール化ユリア樹脂、メチロール化メラミン樹脂及びポリエチレンオキシドから選択される少なくとも1種類の樹脂であってもよい。
【0009】
上記樹脂成形体は、少なくとも、第1層と、第1層に積層された第2層とを含み、第1層及び第2層の各々において、分解性樹脂は生分解性樹脂であり、第1層における分解性樹脂の生分解度と、第2層における分解性樹脂の生分解度とは異なっていてもよい。
【0010】
この樹脂成形体によれば、第1層における分解性樹脂の生分解度と第2層における分解性樹脂の生分解度とを異ならせることによって、樹脂成形体の使用開始後における担持体の露出量の変化速度をコントロールすることができる。結果的に、この樹脂成形体においては、樹脂成形体の使用開始後における有効成分の放出速度の推移が所望のものとなる。なお、本発明における生分解度とは、本発明に記載した樹脂成型体をはじめとする化学物質が一定期間内に分解される割合を指す。生分解度の測定方法にはOECD 301A, OECD 301C, OECD 301D, OECD 301F, OECD 302C, ISO 14855, JIS K 6905, JIS K 6951, JIS K 3363等があり、適切な測定方法を適宜選択したうえで生分解度を評価することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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