TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023074159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-29
出願番号2021186963
出願日2021-11-17
発明の名称熱転写シート
出願人凸版印刷株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B41M 5/52 20060101AFI20230522BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】発色特性およびブロッキング抑制において優れた熱転写シートを提供する。
【解決手段】熱転写シート1は、紙を含んで構成された基材10と、基材の第一面10aに形成された接着層20と、接着層と接合された断熱層30と、断熱層上に形成された下地層40と、下地層上に形成された受像層50と、基材において、第一面と反対側の第二面10bに形成された第一ポリオレフィン層60と、第一ポリオレフィン層上に形成された第二ポリオレフィン層70とを備える。受像層は、ガラス転移点が40℃以下の樹脂を10質量パーセント以上90質量パーセント以下含む。第二ポリオレフィン層の算術平均粗さSRaは1.0μm以上5.0μm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
紙を含んで構成された基材と、
前記基材の第一面に形成された接着層と、
前記接着層と接合された断熱層と、
前記断熱層上に形成された下地層と、
前記下地層上に形成された受像層と、
前記基材において、前記第一面と反対側の第二面に形成された第一ポリオレフィン層と、
前記第一ポリオレフィン層上に形成された第二ポリオレフィン層と、
を備え、
前記受像層は、ガラス転移点が40℃以下の樹脂を10質量パーセント以上90質量パーセント以下含み、
前記第二ポリオレフィン層の算術平均粗さSRaが1.0μm以上5.0μm以下である、
熱転写シート。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記接着層は、溶剤で溶解できる接着剤からなる、
請求項1に記載の熱転写シート。
【請求項3】
前記第一ポリオレフィン層および前記第二ポリオレフィン層が共押出加工により形成されている、
請求項1に記載の熱転写シート。
【請求項4】
前記第二ポリオレフィン層の密度が0.93g/cm

以上である、
請求項1に記載の熱転写シート。
【請求項5】
前記断熱層が二軸延伸フィルムからなる、
請求項1に記載の熱転写シート。
【請求項6】
前記第一ポリオレフィン層および前記第二ポリオレフィン層の厚さの和をa、前記断熱層の厚さをbとしたときの比率b/aが0.3~2.0の範囲内である、
請求項1に記載の熱転写シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱転写シート、より詳しくは、転写対象に意匠性を付与するための熱転写シートに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
文字又は画像等を被転写体に形成する印刷方式として、昇華型熱転写方式、溶融型熱転写方式等が知られている。
昇華型熱転写方式は、熱転写リボンの染料層と、熱転写シートの受像層とを互いに重ね合わせ、次いで、電気信号により発熱が制御されるサーマルヘッドによって熱転写リボンを加熱することで、染料層中の染料を昇華させて受像層へ移行させ、受像層上に所望の文字、画像等を形成させる方式である。
昇華型熱転写方式は、昇華型の染料を用いて濃度階調を自由に調節できることから、自然画を比較的忠実に再現することができる。このため、昇華型熱転写用の熱転写シートも、一般プリンタ用、アミューズメント用、証明写真の自動販売機用などの様々な用途で写真印画用紙として使用されている。
【0003】
熱転写シートの基本的な構成として、紙を用いた基材シート上に、染料を受容する受像層を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-61733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
熱転写シートには、さまざまな要求特性があり、重要な特性として、発色特性、受像紙加工時のブロッキング抑制がある。
発色特性においては、より自然な画質を実現するために、あらゆる諧調においてシアン、マゼンタ、イエローの印画濃度がバランスよく発色していることが望まれ、高いコントラストを得るためには、高い印画濃度を保持していることが要求される。
熱転写シートは、一般にロールトゥロール加工を経て製造されるが、受像層の樹脂層が軟化しやすい樹脂などを用いると、加工において受像紙の背面側に接触した受像層が転写されてしまうブロッキングが発生し、製造が困難となる。このため、熱転写シートにおいてブロッキング抑制は重要である。
【0006】
本発明は、発色特性およびブロッキング抑制において優れた熱転写シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、紙を含んで構成された基材と、基材の第一面に形成された接着層と、接着層と接合された断熱層と、断熱層上に形成された下地層と、下地層上に形成された受像層と、基材において、第一面と反対側の第二面に形成された第一ポリオレフィン層と、第一ポリオレフィン層上に形成された第二ポリオレフィン層とを備える熱転写シートである。
受像層は、ガラス転移点が40℃以下の樹脂を10質量パーセント以上90質量パーセント以下含む。
第二ポリオレフィン層の算術平均粗さSRaは1.0μm以上5.0μm以下である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の熱転写シートは、発色特性およびブロッキング抑制において優れている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る熱転写シートの模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態の熱転写シート1を示す模式断面図である。図1に示すように、熱転写シート1は、基材10と、接着層20と、断熱層30と、下地層40と、受像層50と、第一ポリオレフィン層60と、第二ポリオレフィン層70とを備えている。
接着層20、断熱層30、下地層40、および受像層50は、基材10の第一面10a上にこの順で設けられている。第一ポリオレフィン層60および第二ポリオレフィン層70は、第一面10aと反対側の第二面10b上にこの順で設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
積層体
6か月前
シヤチハタ株式会社
印判
14日前
株式会社デュプロ
転写装置
5か月前
東京インキ株式会社
親水化剤
3か月前
三菱製紙株式会社
転写用基材
6か月前
東京インキ株式会社
親水化剤
3か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
10か月前
シヤチハタ株式会社
吐出容器
6か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
11か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
6か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
8か月前
三菱製紙株式会社
画像形成方法
3か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
3か月前
株式会社リコー
電子機器
2か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
7か月前
株式会社リコー
印刷装置
6か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
5か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
6か月前
個人
日本一の力を示す代表者印
9か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
5か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
3か月前
株式会社リコー
印刷装置
4か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
6か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
8か月前
キヤノン電子株式会社
印刷装置
7か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
6か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
4か月前
三菱製紙株式会社
転写捺染用紙
3か月前
三光株式会社
感熱記録材料
28日前
キヤノン株式会社
プリンタ
6か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
8か月前
三菱ケミカル株式会社
感熱記録体
8か月前
オムロン株式会社
押圧治具
9か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
10日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
6か月前
続きを見る