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公開番号2023074047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-29
出願番号2021186779
出願日2021-11-17
発明の名称撮像装置
出願人ニデックプレシジョン株式会社
代理人個人
主分類G02B 7/04 20210101AFI20230522BHJP(光学)
要約【課題】安価な構成でレンズフレームに対するレンズ鏡筒のガタつきを簡単に抑制することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置1は、撮像素子50と、雌ネジ部45と、雌ネジ部45の後方に位置し、雌ネジ部45よりも半径方向内側に張り出した張出部46とを有するレンズフレーム40と、レンズ10と、レンズ10を内側に保持するレンズバレル20とを含むレンズ鏡筒30とを備える。レンズバレル20は、レンズフレーム40の雌ネジ部45に螺合可能な雄ネジ部22と、雄ネジ部22の後方で光軸方向に沿って延び、半径方向内側に弾性変形可能な延出片23とを含む。レンズバレル20の延出片23は、レンズバレル20の雄ネジ部22がレンズフレーム40の雌ネジ部45に螺合しているときに、レンズフレーム40の張出部46に接触して半径方向内側に弾性変形するように構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
撮像素子と、
雌ネジ部と、前記雌ネジ部の後方に位置し、前記雌ネジ部よりも半径方向内側に張り出した張出部とを有するレンズフレームと、
少なくとも1枚のレンズと、前記少なくとも1枚のレンズを内側に保持するレンズバレルとを含むレンズ鏡筒と
を備え、
前記レンズ鏡筒の前記レンズバレルは、
前記レンズフレームの前記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部と、
前記雄ネジ部の後方で光軸方向に沿って延び、半径方向内側に弾性変形可能な少なくとも1つの延出片と
を含み、
前記レンズバレルの前記少なくとも1つの延出片は、前記レンズバレルの前記雄ネジ部が前記レンズフレームの前記雌ネジ部に螺合しているときに、前記レンズフレームの前記張出部に接触して半径方向内側に弾性変形するように構成される、
撮像装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記レンズバレルの前記少なくとも1つの延出片は、後方に向かって次第に厚さが薄くなるように構成される、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記レンズバレルの前記少なくとも1つの延出片は、後方に向かって次第に外径が小さくなるように構成される、請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記レンズフレームの前記張出部は、前記レンズバレルの前記少なくとも1つの延出部の後端部をガイドする傾斜面を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記レンズバレルの前記少なくとも1つの延出片は、前記撮像素子の光軸に対して対称な位置に配置される偶数個の延出片を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記レンズバレルの前記少なくとも1つの延出片は、周方向に沿って等間隔に配置される複数の延出片を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に係り、特にレンズを保持するレンズ鏡筒を備えた撮像装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、レンズを保持するレンズ鏡筒に雄ネジを形成し、レンズ鏡筒を取り付けるレンズフレームに雌ネジを形成し、レンズ鏡筒とレンズフレームとの螺合を介してレンズの光軸方向の位置を調整できる撮像装置が知られている。このようなレンズ鏡筒の雄ネジとレンズフレームの雌ネジとの間にはわずかな隙間が形成されているため、レンズフレームに対してレンズ鏡筒がガタついて、所望の品質の画像が得られないことが考えられる。このため、レンズ鏡筒をバネで光軸方向に付勢し、この付勢力によってレンズ鏡筒の位置ずれを抑制することも考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、このような従来の構造においては、バネを追加で用意する必要があるだけではなく、レンズ鏡筒とレンズフレームとの間にバネを配置する作業が必要となる。これらの追加の部材及び追加の作業は、撮像装置のコストを上昇させる原因となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-198755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、安価な構成でレンズフレームに対するレンズ鏡筒のガタつきを簡単に抑制することができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、安価な構成でレンズフレームに対するレンズ鏡筒のガタつきを簡単に抑制することができる撮像装置が提供される。この撮像装置は、撮像素子と、雌ネジ部と、上記雌ネジ部の後方に位置し、上記雌ネジ部よりも半径方向内側に張り出した張出部とを有するレンズフレームと、少なくとも1枚のレンズと、上記少なくとも1枚のレンズを内側に保持するレンズバレルとを含むレンズ鏡筒とを備える。上記レンズ鏡筒の上記レンズバレルは、上記レンズフレームの上記雌ネジ部に螺合可能な雄ネジ部と、上記雄ネジ部の後方で光軸方向に沿って延び、半径方向内側に弾性変形可能な少なくとも1つの延出片とを含む。上記レンズバレルの上記少なくとも1つの延出片は、上記レンズバレルの上記雄ネジ部が上記レンズフレームの上記雌ネジ部に螺合しているときに、上記レンズフレームの上記張出部に接触して半径方向内側に弾性変形するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の一実施形態における撮像装置の主要部を模式的に示す断面図である。
図2は、図1に示す撮像装置の主要部の分解斜視図である。
図3Aは、図1に示す撮像装置におけるレンズバレルを示す断面図である。
図3Bは、図3Aに示すレンズバレルの背面図である。
図4は、図1に示す撮像装置におけるレンズフレームを示す断面図である。
図5Aは、レンズ鏡筒をレンズフレームに取り付ける過程を示す部分拡大断面図である。
図5Bは、図1の部分拡大図であり、図5Aの状態からレンズバレルの雄ネジ部をレンズフレームの雌ネジ部にさらに螺合させた状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係る撮像装置の実施形態について図1から図5Bを参照して詳細に説明する。図1から図5Bにおいて、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図5Bにおいては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第1」や「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態における撮像装置1の主要部を模式的に示す断面図、図2は、分解斜視図である。図1及び図2に示すように、本実施形態における撮像装置1は、少なくとも1枚のレンズ10とレンズ10を保持するレンズバレル20とを含むレンズ鏡筒30と、レンズ鏡筒30が取り付けられるレンズフレーム40と、レンズ鏡筒30内のレンズを通過した光が結合する面に配置される撮像素子50と、撮像素子50が固定されるハウジング(図示せず)とを備えている。本実施形態では、便宜的に、図1における+Z方向を「前」又は「前方」といい、-Z方向を「後」又は「後方」ということとする。なお、図1では、レンズ10をはじめとしてレンズバレル20の内側に保持される構造を簡略化してレンズ構造12として図示している。
【0010】
図3Aはレンズ鏡筒30のレンズバレル20を示す断面図、図3Bは背面図である。図3A及び図3Bは、レンズバレル20をレンズフレーム40に取り付ける前の状態を示している。図3A及び図3Bに示すように、レンズバレル20は、光軸方向P(Z方向)に沿って延びる円筒部21と、円筒部21の外周面に形成された雄ネジ部22と、雄ネジ部22の後方で光軸方向Pに延びる複数の延出片23とを有している。このレンズバレル20は、例えば樹脂から形成され、延出片23は半径方向内側に弾性変形できるような厚さとされる。
(【0011】以降は省略されています)

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