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公開番号
2023073989
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-05-26
出願番号
2022179196
出願日
2022-11-09
発明の名称
重合体組成物
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
33/06 20060101AFI20230519BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】撥液性および耐油性に優れ、低温保管安定性に優れた重合体の水性分散体を提供する。また、解凍後に元の分散状態に戻る水性分散体を提供する。
【解決手段】(1)炭素数7~40の炭化水素基を有するアクリル単量体から形成された繰り返し単位を有する炭化水素基含有重合体、(2)ジオール化合物、および(3)水性媒体を含んでなる炭化水素基含有重合体組成物により、水性分散体を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(1)炭素数7~40の炭化水素基を有するアクリル単量体から形成された繰り返し単位を有する炭化水素基含有重合体、
(2)ジオール化合物、および
(3)水性媒体
を含んでなる炭化水素基含有重合体組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
炭化水素基含有重合体(1)が、さらに、(b)追加の単量体から形成された繰り返し単位を有し、追加の単量体(b)が、
(b-11)親水性基を有するアクリル単量体、
を含んでなる請求項1に記載の炭化水素基含有重合体組成物。
【請求項3】
炭化水素基を有するアクリル単量体(a)が、式:
CH
2
=C(-X
1
)-C(=O)-Y
1
-Z(-Y
2
-R
1
)
n
[式中、R
1
は、それぞれ独立的に、炭素数7~40の炭化水素基であり、
X
1
は、水素原子、一価の有機基またはハロゲン原子であり、
Y
1
は、-O-または-NH-であり、
Y
2
は、それぞれ独立的に、直接結合、-O-、-C(=O)-、-S(=O)
2
-または-NH-から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される基であり、
Zは、直接結合、2価または3価の炭素数1~5の炭化水素基であり、
nは、1または2である。]
で示されるアクリル単量体である請求項1に記載の炭化水素基含有重合体組成物。
【請求項4】
ジオール化合物(2)が、式:
HO-R-OH
[式中、Rは、炭素数3~8のアルキレン基である。]
で示される化合物である請求項1に記載の炭化水素基含有重合体組成物。
【請求項5】
ジオール化合物(2)の融点が、マイナス40℃以下であり、ジオール化合物(2)の粘度(25℃、ブルックフィールド粘度)が、60mP・s以下であり、ジオール化合物(2)の沸点が、250℃以下である請求項1に記載の炭化水素基含有重合体組成物。
【請求項6】
ジオール化合物(2)が、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ヘプチレングリコールおよびオクチレングリコールからなる群から選択された少なくとも1種である請求項1に記載の炭化水素基含有重合体組成物。
【請求項7】
ジオール化合物(2)の量が、重合体(1)100重量部に対して、1~60重量部である請求項1に記載の炭化水素基含有重合体組成物。
【請求項8】
請求項1に記載の炭化水素基含有重合体組成物を含んでなる耐油剤。
【請求項9】
炭化水素基を有するアクリル単量体を重合して炭化水素基含有重合体を得ること、および
炭化水素基含有重合体にジオール化合物を添加すること
を有する、請求項1~7のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物の製造方法。
【請求項10】
請求項1~7のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物における炭化水素基含有重合体を紙の内部および/または表面に含む耐油紙。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、重合体組成物、詳細には炭化水素基含有重合体組成物に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、炭化水素基を含有する重合体を含んでなる組成物が提案されている。
特許文献1(国際公開2020/54856号)は、(a)炭素数7~40の長鎖炭化水素基を有するアクリル単量体から形成された繰り返し単位、および(b)親水性基を有するアクリル単量体から形成された繰り返し単位を有する非フッ素共重合体を含んでなる紙用耐油剤を開示している。
特許文献2(特開2004-210962号公報)は、(A)シリコーン-アクリル共重合体、(B)オルガノポリシロキサン化合物、(C)有機溶剤を含む撥水剤組成物を開示している。さらに、(D)多価アルコール類を用いることが開示されている。
特許文献3(特開2013-241716号公報)は、コアシェル型アクリル樹脂水性エマルジョンと、パラフィンワックス水性分散体とを含有する食品包装紙用コート剤を開示している。溶剤として、エタノール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、グリセリンを用いることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開2020/54856号
特開2004-210962号公報
特開2013-241716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、撥液性および耐油性に優れ、低温保管安定性に優れた、重合体の水性分散体を提供することにある。
従来の水性分散体は、環境下の影響等により凍結した場合に(例えば、マイナス温度で水性分散体を凍結および解凍した場合に)、凍結前の元の分散状態に戻らないので、解凍後に元の分散状態に戻る水性分散体が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、
(1)炭化水素基含有重合体、および
(2)ジオール化合物
を含んでなる炭化水素基含有重合体組成物に関する。
【0006】
本開示の好ましい態様は次のとおりである。
態様1:
(1)炭素数7~40の炭化水素基を有するアクリル単量体から形成された繰り返し単位を有する炭化水素基含有重合体、
(2)ジオール化合物、および
(3)水性媒体
を含んでなる炭化水素基含有重合体組成物。
態様2:
炭化水素基含有重合体(1)が、さらに、(b)追加の単量体から形成された繰り返し単位を有し、追加の単量体(b)が、
(b-11)親水性基を有するアクリル単量体、
を含んでなる態様1に記載の炭化水素基含有重合体組成物。
態様3:
炭化水素基を有するアクリル単量体(a)が、式:
CH
2
=C(-X
1
)-C(=O)-Y
1
-Z(-Y
2
-R
1
)
n
[式中、R
1
は、それぞれ独立的に、炭素数7~40の炭化水素基であり、
X
1
は、水素原子、一価の有機基またはハロゲン原子であり、
Y
1
は、-O-または-NH-であり、
Y
2
は、それぞれ独立的に、直接結合、-O-、-C(=O)-、-S(=O)
2
-または-NH-から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される基であり、
Zは、直接結合、2価または3価の炭素数1~5の炭化水素基であり、
nは、1または2である。]
で示されるアクリル単量体である態様1または2に記載の炭化水素基含有重合体組成物。
態様4:
ジオール化合物(2)が、式:
HO-R-OH
[式中、Rは、炭素数3~8のアルキレン基である。]
で示される化合物である態様1~3のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物。
態様5:
ジオール化合物(2)の融点が、マイナス40℃以下であり、ジオール化合物(2)の粘度(25℃、ブルックフィールド粘度)が、60mP・s以下であり、ジオール化合物(2)の沸点が、250℃以下である態様1~4のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物。
態様6:
ジオール化合物(2)が、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ヘプチレングリコールおよびオクチレングリコールからなる群から選択された少なくとも1種である態様1~5のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物。
態様7:
ジオール化合物(2)の量が、重合体(1)100重量部に対して、1~60重量部である態様1~6のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物。
態様8:
態様1~7のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物を含んでなる耐油剤。
態様9:
炭化水素基を有するアクリル単量体を重合して炭化水素基含有重合体を得ること、および
炭化水素基含有重合体にジオール化合物を添加すること
を有する、態様1~7のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物の製造方法。
態様10:
態様1~7のいずれかに記載の炭化水素基含有重合体組成物における炭化水素基含有重合体を紙の内部および/または表面に含む耐油紙。
態様11:
【発明の効果】
【0007】
炭化水素基含有重合体組成物は、低温保管安定性に優れている。さらに、凍結しても室温(25℃)で正常に元の状態(例えば、組成物(分散体または溶液)の粘度、組成物(分散体)の分散状態、組成物(分散体)の粒子の大きさ、組成物(溶液)の透明さ)に回復できるという良好な解凍性を有する。例えば、組成物(分散体または溶液)において、粘度がほとんど変化せず、分離などが起こらず、均一な外観が保たれる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
炭化水素基含有重合体組成物は、
(1)炭化水素基含有重合体、
(2)ジオール化合物、および
(3)水性媒体
を含んでなる。炭化水素基含有重合体組成物は、耐油剤であってよく、あるいは耐油剤の成分であってよい。すなわち、耐油剤は、炭化水素基含有重合体組成物のみからなってよく、あるいは炭化水素基含有重合体組成物を含んでよい。
【0009】
(1)炭化水素基含有重合体
炭化水素基含有重合体(1)は、フッ素原子を含まない非フッ素重合体であることが好ましい。炭化水素基含有重合体(1)を構成する単量体のそれぞれが、フッ素原子を含有しないことが好ましい。
炭化水素基含有重合体(1)は、
(a)炭素数7~40の炭化水素基を有するアクリル単量体から形成される繰り返し単位を有する。
【0010】
(a)炭化水素基を有するアクリル単量体
炭化水素基を有するアクリル単量体(a)は、炭素数7~40の炭化水素基を有する。炭素数7~40の炭化水素基は、炭素数7~40の直鎖状または分岐状の炭化水素基であることが好ましい。炭化水素基の炭素数は、10~40、例えば、12~30、特に15~30であることが好ましい。あるいは、炭化水素基の炭素数は、18~40または18~30であってよい。
(【0011】以降は省略されています)
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