TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023073981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-26
出願番号2022175304
出願日2022-11-01
発明の名称電池と保護モジュールを備える電子デバイス
出願人ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
代理人個人
主分類G04G 19/00 20060101AFI20230519BHJP(時計)
要約【課題】 電池を備える電子デバイスであって、電池が熱暴走しても電子デバイスの着用者を火傷のリスクから守るようなものを提供する。
【解決手段】 本発明は、ケース(2)と、このケース(2)内に配置される電子システム(3)と、を備える、電子デバイス(1)、特に電子的な携行型時計、に関する。ケース(2)には、電子システム(3)にエネルギー供給することを可能にする電池(4)のハウジング(14)が形成されており、電子デバイス(1)は、電池(4)が熱暴走したときに熱を吸収するように自動的にトリガーされるように構成している独立型の吸熱性の保護モジュール(10)を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ケース(2)と、このケース(2)内に配置される電子システム(3)と、を備える、電子デバイス(1)、特に電子的な携行型時計、であって、
前記ケース(2)には、前記電子システム(3)にエネルギー供給することを可能にする電池(4)のハウジング(14)が形成されており、
前記電子デバイス(1)は、前記電池(4)が熱暴走したときに熱を吸収するように自動的にトリガーされるように構成している独立型の吸熱性の保護モジュール(10)を備える
ことを特徴とする電子デバイス。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記保護モジュール(10)は、しきい値温度から開始するように自動的にトリガーされる
ことを特徴とする請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記保護モジュール(10)は、トリガー前は隔たれており自動トリガー後は混合して一緒になる2つの物品(7、8)を備える
ことを特徴とする請求項2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記2つの物品(7、8)は、前記ケース(2)内に配置される包囲体(6)内に配置される
ことを特徴とする請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記2つの物品(7、8)は、トリガー前には壁(9)によって分けられており、
前記壁(9)は、しきい値温度よりも高くなると崩壊する
ことを特徴とする請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記包囲体(6)には、複数の区画(11、12)があり、
各区画(11、12)には、前記2つの物品(7、8)のうちの1つがある
ことを特徴とする請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記区画(11、12)には、各物品(7、8)が互い違いにある
ことを特徴とする請求項6に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記区画(11、12)は、しきい値温度を超えると崩壊可能な壁(9)によって閉じられる
ことを特徴とする請求項6に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記壁(9)は、好ましくは全体的に、低融点の金属合金を含む
ことを特徴とする請求項4に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記壁(9)は、好ましくは全体的に、インジウム-窒化チタン共晶合金、ローズメタルタイプの鉛-ビスマス-スズ合金、鉛-ビスマス合金、ビスマス-窒化チタン共晶合金、及びビスマス-インジウム共晶合金からなる群から選択される材料を含む
ことを特徴とする請求項9に記載の電子デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電池を備える電子デバイスの分野に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
携行型時計(例、腕時計、懐中時計)や移動体電話のような電子デバイスの電池は、衝撃、極端な温度、さらには製造上の欠陥などによって、予測不能なように熱暴走することがある。高品質な製造を行っても、電池が寿命を迎えるまでに熱暴走するリスクは、100万分の1~1000万分の1あると見積もられることが一般的である。高い基準の品質管理を行って製造した電池を用いていても、欠陥品によって手首に火傷を負ったとしてユーザーから訴えられた電子デバイスメーカーもある。
【0003】
このような熱暴走が発生した状況では、電池の化学エネルギーのすべてが熱エネルギーとして数秒間で放出される。例えば、100mAhのリチウムイオン電池CR2032は、1分以内に100℃より高い温度まで上昇する可能性がある。
【0004】
携行型時計のように電子デバイスが皮膚に触れている場合、燃焼限界を超えてケースの温度が上昇して携行型時計の着用者を傷つけてしまうおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記課題を解決するように意図されており、電池を備える電子デバイスであって、電池が熱暴走しても電子デバイスの着用者を火傷のリスクから守るようなものを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このようなことに鑑みて、本発明は、ケースと、このケース内に配置される電子システムと、を備える、電子デバイス、特に電子的な携行型時計、に関し、前記ケースには、前記電子システムにエネルギー供給することを可能にする電池のハウジングが形成されている。
【0007】
この電子デバイスは、前記電池が熱暴走したときに熱を吸収するように自動的にトリガーされるように構成している独立型の吸熱性の保護モジュールを備えるという点で画期的である。
【0008】
電池が非常に激しく発熱して動作異常となったときに、前記保護モジュールがトリガーされて、電池の発熱の少なくとも一部を吸収する。このために、前記電子デバイスのユーザーは、火傷のリスクから保護される。
【0009】
本発明のおかげで、電子デバイス内の内部構成に関連して実装が複雑な熱保護に頼ることが避けられる。また、この保護モジュールは、既存の電子デバイスに適応させることも可能である。
【0010】
本発明の特定の実施形態において、前記保護モジュールは、しきい値温度から開始するように自動的にトリガーされる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

カシオ計算機株式会社
電子時計、表示制御方法及びプログラム
2日前
カシオ計算機株式会社
電子機器及び電子時計
16日前
モントレー ブレゲ・エス アー
フレキシブル表示針のアクチュエート機構
8日前
セイコーエプソン株式会社
電子制御式機械時計
11日前
カシオ計算機株式会社
時計モジュール及び電子時計
16日前
セイコーエプソン株式会社
電波修正時計および電波修正時計の制御方法
1日前
コマディール・エス アー
セラミックス装飾が象嵌された計時器又は宝飾品の要素を作る方法
15日前
セイコーエプソン株式会社
時計
25日前
コマディール・エス アー
携行型時計、ファッションアイテム又は宝飾品の外側コンポーネントを製造する方法
今日
セイコーエプソン株式会社
時計用文字板、時計用文字板の製造方法及び時計
10日前
ユニヴェルシテ ドゥ リモージュ
象嵌された計時器用コンポーネント及びその製造方法
15日前
ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス
機械式時計学的運動のスプリング式バランスアセンブリのバランススプリング
16日前
グーグル エルエルシー
電子部品間で確実に信号を転送するための方法および装置
4日前