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公開番号2023073894
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-26
出願番号2021186646
出願日2021-11-16
発明の名称ハイブリッドレンズ
出願人株式会社ダイセル
代理人弁理士法人G-chemical
主分類G02B 5/00 20060101AFI20230519BHJP(光学)
要約【課題】ガラスと樹脂レンズとが積層されたハイブリッドレンズであって、簡便に得られ、且つ樹脂レンズと遮光部とが精度よく積層されたハイブリッドレンズ、または当該ハイブリッドレンズを提供可能なハイブリッドレンズ(レンズアレイ積層体)を提供する。
【解決手段】ハイブリッドレンズ1は、ガラス基板3と、ガラス基板3の少なくとも一方の面に設けられた樹脂レンズ2と、ガラス基板3および樹脂レンズ2の間に設けられた接着剤層4と、ガラス基板3および樹脂レンズ2の間に設けられた金属化合物層5とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス基板と、前記ガラス基板の少なくとも一方の面に設けられた樹脂レンズと、前記ガラス基板および前記樹脂レンズの間に設けられた接着剤層と、前記ガラス基板および前記樹脂レンズの間に設けられた金属化合物層とを備える、ハイブリッドレンズ。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記金属化合物層は黒色層である請求項1に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項3】
前記金属化合物層は金属酸化物を含む請求項1または2に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項4】
前記金属化合物層はクロム化合物を含む請求項1~3のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項5】
前記ガラス基板と前記接着剤層との屈折率の差、および/または、前記樹脂レンズと前記接着剤層との屈折率の差は、0.1以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項6】
前記接着剤層は光硬化型接着剤層である請求項1~5のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項7】
前記接着剤層はエポキシ系樹脂および/またはアクリル系樹脂を含む請求項1~6のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項8】
前記接着剤層はエポキシ系樹脂を含む請求項7に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項9】
前記接着剤層は前記金属化合物層と前記樹脂レンズとを接合する請求項1~8のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項10】
前記金属化合物層は前記ガラス表面に設けられている請求項1~9のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ハイブリッドレンズに関する。より詳細には、本開示は、ガラス基板と樹脂レンズとを備えるハイブリッドレンズに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ガラスの光学特性と樹脂レンズの光学特性の双方を活かしたレンズとして、ガラスと樹脂レンズが積層されたハイブリッドレンズが使用されることがある。上記ハイブリッドレンズにおける光学絞り(遮光部)は、一般的に、電解酸化した黒色ステンレスやブラックレジストをガラスやレンズの非有効領域に形成される。上記遮光部は、その他に、ホルダーと一体化した状態で個々のハイブリッドレンズに適用されることもある。
【0003】
上記個々のハイブリッドレンズを作製する方法として、複数のレンズ有効領域が二次元的に配列し且つこれらのレンズが互いに接合部を介して連結した構成を有するレンズアレイと、レンズの有効領域に応じた複数の光透過部(開口部)が設けられた遮光部と、ガラス基板とが積層されたレンズアレイ積層体(ウエハレンズ積層体)を、ダイシングにより個片化する方法が知られている。このような方法によれば、個々のハイブリッドレンズを個別に作製する方法と比較して、簡便に且つ個体間の品質のバラツキを小さくして製造することができる。
【0004】
しかし、レンズアレイ積層体をダイシングして個々のハイブリッドレンズを得ようとした際、上記遮光部として黒色ステンレスを用いたレンズアレイ積層体を精度よくダイシングして個片化することは困難であった。黒色ステンレスのダイシング部を少なくしてダイシング時の負荷を軽減するため、上記遮光部として、個々の遮光部がランナーで結合された遮光部材を用いることが考えられる。しかし、この方法は、調芯時において樹脂レンズアレイおよび遮光部材のハンドリングが困難である、個々のハイブリッドレンズの外周付近を充分に遮光することができず迷光が侵入しやすいといった問題がある。一方、遮光部としてブラックレジストを用いた場合、遮光部を形成する際に行うエッチングの精度が悪く、有効領域の精度が悪い、ブラックレジストがガラスから剥離しやすいといった問題がある。
【0005】
遮光部として、蒸着して形成された酸化クロム層を用いる方法が知られている。例えば特許文献1には、ガラスに酸化クロム層を有する金属膜を蒸着機で成膜した後エッチングにより不要なレジストを除去して絞りを形成し、その後ガラス表面に樹脂を塗布し、成形型で押圧しながら樹脂を硬化させてレンズ部を有する樹脂部を形成してウエハレンズ積層体を得る方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-123239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示の方法は、遮光部をエッチングにより形成し、さらにレンズ部を有する樹脂部をガラスに直接形成する、すなわち遮光部および樹脂部の両方をガラスに直接形成するため、レンズの有効領域と遮光部の光透過部とが位置ずれしやすい。さらに、レンズアレイ積層体が備える個々のレンズの個数が多いほど、レンズアレイ積層体の中心部から遠くにあるレンズの位置ずれが大きくなる傾向となる。このように、従来の方法では、精度のよいハイブリッドレンズを簡便に得ることが困難であった。
【0008】
従って、本開示の目的は、ガラスと樹脂レンズとが積層されたハイブリッドレンズであって、簡便に得られ、且つ樹脂レンズと遮光部とが精度よく積層されたハイブリッドレンズ、または当該ハイブリッドレンズを提供可能なハイブリッドレンズ(レンズアレイ積層体)を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、ガラス基板と、金属化合物層と、樹脂レンズとが積層されたハイブリッドレンズにおいて、ガラス基板と樹脂レンズとを接着剤層を介して接合することにより、簡便に得られ、且つ樹脂レンズと遮光部とが精度よく積層されたハイブリッドレンズが得られることを見出した。本開示はこれらの知見に基づいて完成させたものに関する。
【0010】
本開示は、ガラス基板と、上記ガラス基板の少なくとも一方の面に設けられた樹脂レンズと、上記ガラス基板および上記樹脂レンズの間に設けられた接着剤層と、上記ガラス基板および上記樹脂レンズの間に設けられた金属化合物層とを備える、ハイブリッドレンズを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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