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公開番号2023073892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-26
出願番号2021186644
出願日2021-11-16
発明の名称ハイブリッドレンズ
出願人株式会社ダイセル
代理人弁理士法人G-chemical
主分類G02B 7/00 20210101AFI20230519BHJP(光学)
要約【課題】ガラスと樹脂レンズのズレおよび剥離が起こりにくく、且つ、高温環境下に付された場合であっても、接着剤層の浮きやガラスと樹脂レンズの剥離が生じにくいハイブリッドレンズを提供する。
【解決手段】ハイブリッドレンズ1は、ガラス基板3と、ガラス基板3の少なくとも一方の面に設けられた樹脂レンズ2と、ガラス基板3および樹脂レンズ2の間に設けられた接着剤層4とを備え、樹脂レンズ2のガラス転移温度は接着剤層4のガラス転移温度よりも高く、且つ樹脂レンズ2のガラス転移温度と接着剤層4のガラス転移温度の差は97~150℃である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス基板と、前記ガラス基板の少なくとも一方の面に設けられた樹脂レンズと、前記ガラス基板および前記樹脂レンズの間に設けられた接着剤層とを備え、
前記樹脂レンズのガラス転移温度は前記接着剤層のガラス転移温度よりも高く、且つ前記樹脂レンズのガラス転移温度と前記接着剤層のガラス転移温度の差は97~150℃である、ハイブリッドレンズ。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記樹脂レンズのガラス転移温度は140℃以上である請求項1に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項3】
前記接着剤層のガラス転移温度は60℃以下である請求項1または2に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項4】
前記接着剤層は光硬化型接着剤層である請求項1~3のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項5】
前記接着剤層はエポキシ系樹脂および/またはアクリル系樹脂を含む請求項1~4のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項6】
前記接着剤層はエポキシ系樹脂を含む請求項5に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項7】
前記エポキシ系樹脂は脂環式エポキシ化合物に由来する構成単位を含む請求項6に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項8】
前記樹脂レンズはエポキシ系樹脂を含む請求項1~7のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項9】
前記エポキシ系樹脂は脂環式エポキシ化合物に由来する構成単位を含む請求項8に記載のハイブリッドレンズ。
【請求項10】
前記ガラス基板と前記接着剤層の間に黒色層を備える請求項1~9のいずれか1項に記載のハイブリッドレンズ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ハイブリッドレンズに関する。より詳細には、本開示は、ガラス基板と樹脂レンズとを備えるハイブリッドレンズに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ガラスの光学特性と樹脂レンズの光学特性の双方を活かしたレンズとして、ガラスと樹脂レンズが積層されたハイブリッドレンズが使用されることがある。しかしながら、ガラスと樹脂レンズは互いに異なる材料であることから接着性が低く剥がれやすいという問題があった。ガラスと樹脂レンズの接着性が低い場合、例えばガラスと樹脂レンズアレイが積層されたレンズアレイ積層体をダイシングにより個片化して個々のハイブリッドレンズを得ようとした際、ガラスと樹脂レンズでズレや剥離が起こることがある。
【0003】
ガラスと樹脂レンズの接着性を向上させる方法として、ガラスと樹脂レンズとを接着剤を介して積層する方法が知られている。例えば、特許文献1には、特定のレンズ用接着剤が開示されており、当該レンズ用接着剤は、紫外線照射に対する堅牢性に優れ、当該接着剤を用いた光学レンズは高い耐久性を有すると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/131572号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記ハイブリッドレンズは、ガラスと樹脂レンズを接着剤を用いて接合されている場合であっても、ガラスと樹脂レンズの線膨張率の差が大きいためと推測されるが、高温環境下に付された場合、接着剤層に浮きが生じたり、ガラスと樹脂レンズの間に剥がれが発生することがあった。
【0006】
従って、本開示の目的は、ガラスと樹脂レンズのズレおよび剥離が起こりにくく、且つ、高温環境下に付された場合であっても、接着剤層の浮きやガラスと樹脂レンズの剥離が生じにくいハイブリッドレンズを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、ガラス基板と樹脂レンズとを、樹脂レンズのガラス転移温度よりも特定の範囲内で低いガラス転移温度を有する接着剤層を介して接合することにより、ガラスと樹脂レンズのズレおよび剥離が起こりにくく、且つ、高温環境下に付された場合であっても、接着剤層の浮きやガラスと樹脂レンズの剥離が生じにくいハイブリッドレンズが得られることを見出した。本開示はこれらの知見に基づいて完成させたものに関する。
【0008】
本開示は、ガラス基板と、上記ガラス基板の少なくとも一方の面に設けられた樹脂レンズと、上記ガラス基板および上記樹脂レンズの間に設けられた接着剤層とを備え、上記樹脂レンズのガラス転移温度は上記接着剤層のガラス転移温度よりも高く、且つ上記樹脂レンズのガラス転移温度と上記接着剤層のガラス転移温度の差は97~150℃である、ハイブリッドレンズを提供する。
【0009】
上記ハイブリッドレンズは、上記ガラス転移温度の差が97℃以上であることにより、ガラス基板と樹脂レンズの接着性が充分となり、また、熱衝撃により生じる線膨張率差を緩和することで、高温環境下に付された場合であっても接着剤層の浮きやガラスと樹脂レンズの剥離が生じにくい。上記ガラス転移温度の差が150℃以下であることにより、例えばレンズアレイを切断して個片化された各ハイブリッドレンズを得る際にガラス基板と樹脂レンズのズレおよび剥離が起こりにくく、作業性に優れる。
【0010】
上記樹脂レンズのガラス転移温度は140℃以上であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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