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公開番号2023073849
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-26
出願番号2021186568
出願日2021-11-16
発明の名称捕獲装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C12M 1/26 20060101AFI20230519BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】対象物を捕獲する効率を向上させること。
【解決手段】捕獲装置100は、電極2と、第1流路11と、第2流路12と、を備えている。電極2は、対象物に電場を印加することで対象物に誘電泳動を作用させる。第1流路11は、電極2の一面の法線方向の高さが第1高さh1であって、対象物が流れる。第2流路12は、電極2の一面の法線方向の高さが第1高さh1よりも高い第2高さh2であって、第1流路11からの対象物が流れる。電極2は、第1流路11に設けられた第1電極21と、第2流路12に設けられた第2電極22と、を有する。対象物が流れる方向において、第2流路12の始端14と、第2電極22との間には、空隙G1が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象物に電場を印加することで前記対象物に誘電泳動を作用させる電極と、
前記電極の一面の法線方向の高さが第1高さであって、前記対象物が流れる第1流路と、
前記電極の一面の法線方向の高さが前記第1高さよりも高い第2高さであって、前記第1流路からの前記対象物が流れる第2流路と、を備え、
前記電極は、前記第1流路に設けられた第1電極と、前記第2流路に設けられた第2電極と、を有し、
前記対象物が流れる方向において、前記第2流路の始端と、前記第2電極との間には、空隙が設けられている、
捕獲装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記第1流路と前記第2流路とは、前記電極の一面の法線方向から見て前記第1流路の終端から前記第2流路の始端にかけて屈曲する第1屈曲部により接続されている、
請求項1に記載の捕獲装置。
【請求項3】
前記第1屈曲部は、前記電極の一面の法線方向から見てU字状である、
請求項2に記載の捕獲装置。
【請求項4】
前記第1流路は、複数の副流路を有しており、
前記複数の副流路のうち隣り合う副流路では、前記対象物の流れる向きが互いに逆であり、
前記隣り合う副流路は、前記電極の一面の法線方向から見て、一方の副流路の終端から他方の副流路の始端にかけて屈曲する第2屈曲部により接続されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の捕獲装置。
【請求項5】
前記第2流路は、始端から中間部にかけて、前記電極の一面の法線方向の高さが前記第1高さから前記第2高さまで変化する傾斜部を有する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の捕獲装置。
【請求項6】
前記第2流路における前記電極の一面の法線方向及び前記対象物の流れ方向の両方に交差する幅方向の寸法は、前記第1流路における前記幅方向の寸法よりも大きい、
請求項1~5のいずれか1項に記載の捕獲装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、溶液中の微小な対象物を捕獲するための捕獲装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、誘電泳動によって試料中の細胞を捕捉するためのマイクロデバイスが開示されている。このマイクロデバイスは、流入口と、流出口と、流入口と流出口とを連通する流路チャンバーと、を有している。流路チャンバーは、流入口から流出口に向かって流路の断面積が拡大する拡大部を有している。また、流路チャンバーには、少なくとも拡大部又は拡大部の近傍に電界発生手段が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-057372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、対象物を捕獲する効率を向上させることのできる捕獲装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る捕獲装置は、電極と、第1流路と、第2流路と、を備える。前記電極は、対象物に電場を印加することで前記対象物に誘電泳動を作用させる。前記第1流路は、前記電極の一面の法線方向の高さが第1高さであって、前記対象物が流れる。前記第2流路は、前記電極の一面の法線方向の高さが前記第1高さよりも高い第2高さであって、前記第1流路からの前記対象物が流れる。前記電極は、前記第1流路に設けられた第1電極と、前記第2流路に設けられた第2電極と、を有する。前記対象物が流れる方向において、前記第2流路の始端と、前記第2電極との間には、空隙が設けられている。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様に係る捕獲装置によれば、対象物を捕獲する効率を向上させることができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施の形態に係る捕獲装置の概略構成を示す図である。
図2は、第1比較例の捕獲装置での課題についての説明図である。
図3は、対象物と電極との間の距離と、対象物に作用する誘電泳動力との相関の説明図である。
図4は、第2比較例の捕獲装置での課題についての説明図である。
図5は、第3比較例の捕獲装置での課題についての説明図である。
図6Aは、実施の形態に係る捕獲装置での対象物の流れについての説明図である。
図6Bは、実施の形態に係る捕獲装置において傾斜部に第2電極が配置されていない場合の説明図である。
図7は、実施の形態に係る捕獲装置における第1電極と第2電極との間の距離の上限についての説明図である。
図8は、実施の形態に係る捕獲装置における空隙の長さの下限についての説明図である。
図9は、実施の形態の第1変形例に係る捕獲装置の概略構成を示す図である。
図10は、実施の形態の第2変形例に係る捕獲装置の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0009】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、請求の範囲を限定する主旨ではない。
【0010】
また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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